Fashion&きもの

2023.09.15

650年続くお笑いコント、狂言の衣装がポップでかわいい【野村万之丞 今日の着こなし】

約650年前から続く伝統芸能、狂言。仕事をサボろうとする家来などが登場し、現代人が見ても笑ってしまう。まるでお笑いコントのような面白さが魅力だ。

このコーナーでは狂言師・野村万之丞(のむらまんのじょう)さんの楽屋にお邪魔し、衣装を見せてもらう。万之丞さんは300年の歴史を持つ加賀前田藩お抱えの狂言・野村万蔵家の次世代をになう若手だ。「若い人も気軽に狂言を見に来てほしい」とオープンマインドな万之丞さん。若い方も気軽に読めるファッション感覚で、万蔵家に代々伝わる衣装デザインを紹介させていただく。

▼野村万之丞さんの連載記事はこちら
20歳で「万之丞」を継いだ、若き狂言師【狂言プリンス「笑い」の教室】 vol.1

ポップなボーダー柄? 大名キャラが着る「段熨斗目(だんのしめ)」がかわいい

650年もの長い間、人々を笑わせてきた狂言。その衣装はカラフルでかわいらしいものも多い。衣装を見るだけでも楽しい気分になれるような工夫があるのかもしれない。ちなみに、狂言では衣装のことを装束(しょうぞく)という。

今回お邪魔したのは、横浜能楽堂の楽屋。「雁大名(がんだいみょう)」という狂言に出演直前の万之丞さん。

現代風にいうと、「インナー」が3色ボーダー柄でかなりポップな印象だ。

狂言では、登場人物の身分によって衣装が分かれているそう。この日、万之丞さんは主役の大名を演じる。「インナー」に着用しているシマシマの衣装は、「段熨斗目(だんのしめ)」という。狂言では大名や主人などが着る衣装だ。

「今日は取材してもらうとのことで父と相談して、段熨斗目(だんのしめ)は明るい色にしてみました(笑)。」と万之丞さん。お父様である野村万蔵さんも微笑みながら「大名が着る段熨斗目の色が、決まっている流儀もあります。」と教えてくれた。

みなさんも狂言を見る機会があれば、段熨斗目の色などにも注目してみてください。

取材・文/給湯流茶道 取材協力/横浜能楽堂

横浜能楽堂 お知らせ

毎月第2日曜日は「狂言の日」。
お手頃価格の2,200円で、第一線で活躍する狂言師による、解説と狂言2曲を見ることができます。
初めて観る方にも、狂言ファンの方にも気軽に楽しく日本の古典芸能である狂言を満喫していただける公演です。
https://yokohama-nohgakudou.org/

野村万之丞 お知らせ

ふらっと狂言会
2023年10月15日(日)11時開演  場所 国立能楽堂

狂言を見たことがないかたでも、ふらっと立ち寄れる…がコンセプト。公演後の質問コーナーも好評です。

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野村万之丞

野村万之丞 (のむら まんのじょう)1996年11月28日生まれ、東京都出身。本名、虎之介。祖父は初世野村萬(人間国宝・文化勲章受章)、父は九世野村万蔵(万蔵家九代目当主)。3歳の時「靱猿」で初舞台を踏む。修業の節目となる大曲や秘曲のうち「奈須与市語」「三番叟」「釣狐」「金岡」をすでに披く。2021年より一般の方が狂言を習える「風之会」を開設。狂言以外にも、専門学校舞台芸術学院、桜美林大学、日本体育大学の講師を務め、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」では明治天皇役で出演するなど、幅広く活動。
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