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2024.05.24

カルティエのクリエイションに今も息づく、“日本の美へのまなざし”とは?「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」

1847年の創業以来、ジュエリーやハイジュエリー、ウォッチはもちろんのこと、あらゆるカテゴリーにおいて独創的なクリエイションを展開し、世界有数のラグジュアリーメゾンとして人々を魅了してきたカルティエ。
実はその歴史や作品の数々からは、メゾンと日本が絶え間なく繰り返してきたインスピレーションの対話、そして長い年月をかけて育まれた絆が垣間見られることをご存知でしょうか?

カルティエに影響をもたらした日本文化の数々

その歴史は遡ること19世紀後半。3代目の当主となったルイ・カルティエが、1898年にメゾンに参画したことから始まります。以来数十年にわたり、日本をはじめとする東洋文化は、当時のカルティエデザイナーたちに数々のインスピレーションを与えていたのです。

例えば日本ならではの装飾品である、印籠や帯留め。これらがメゾンの感性で新たな解釈がなされ、ヴァニティケースやブローチといった美しいクリエイションとして表現されていることには、なんともうれしい驚きが得られます。

《二段重ねの印籠》 1890年頃/Marian Gérard, Cartier Collection © Cartier

《シガレット ヴァニティケース》 カルティエ ニューヨーク 1924年頃/Nils Herrmann, Cartier Collection © Cartier

またメゾンが好む植物のテーマには、1900年代初頭から藤や桜の花が繰り返し用いられるように! こうしたモチーフも、日本美術からインスピレーションを受けて様式化されたと考えられています。

《ブローチ》カルティエ パリ、1903年 プラチナ、ダイヤモンド/Nils Herrmann, Collection Cartier © Cartier

《プレシャスボックス》カルティエ ニューヨーク、2023年 ホワイトゴールド、ホワイトオパール、ピンクカルセドニー、オニキス、ダイヤモンド、ストローマルケトリ(ブレスレットの下部)/Maxime Govet © Cartier

《ブレスレット》カルティエ ニューヨーク、1925年 プラチナ、ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、オニキス/Marian Gérard, Cartier Collection © Cartier

カルティエスタイルの着想も、実は日本文化から

さらに日本人には馴染み深い、染物の型紙などに見られる抽象的で幾何学的な文様。こうしたモチーフが洗練されたドローイングを追求するルイに与えた示唆は大きく、20世紀初頭のモダンスタイルへ導いたといいます。20世紀初頭に誕生したこのスタイルはアールデコ様式の先駆けとなり、後にカルティエスタイルのDNAに!

《型紙》 制作年不明 合羽摺り、和紙/26.9 x 39.2 cm/© Archives Cartier Paris

《ブローチ》 カルティエ パリ、1907年 プラチナ、ダイヤモンド/Vincent Wulveryck, Collection Cartier © Cartier

カルティエと日本の絆を紐解く展覧会が、間もなく開催

かようにしてカルティエと日本の間に紡がれてきたストーリーを紹介するエキシビション「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」が、2024年6月12日より東京国立博物館にて開催されます。

ここ日本にカルティエが初めてブティックを開いてから50周年となる節目を記念する本展は、左右対称の表慶館を舞台に行われ、右翼では貴重なアーカイブピースやプライベートコレクションなど約200点の展示を通して、カルティエと日本の絆を紹介。

左翼では、村上隆、横尾忠則、川内倫子、森山大道、三宅一生など日本のアートシーンを代表する16名の国内外アーティストの作品を中心に、カルティエ現代美術財団と日本のアーティストの絆を紐解きます。

The Portraits of Japanese artists 横尾忠則/Collection of the Fondation Cartier pour l’art contemporain, Paris​/© Tadanori Yokoo © André Morin

多くの日本人アーティストをヨーロッパの人々にいち早く紹介してきた財団が、展覧会の開催から出版物の刊行、財団のための制作依頼からコレクションにいたるまで、さまざまな分野のクリエイションをどのように結びつけてきたのかを垣間見ることができます。

表慶館の伝統的な建築を称賛すると同時に、カルティエが日本やその美意識に捧げるオマージュでもあるという、家具デザイナー・スタジオ アドリアン ガルデールが手掛けた空間構成にも注目を。
カルティエと日本の対話、その歴史が浮き彫りになる、これまでにないエキシビションをぜひお見逃しなく。

展覧会 開催概要

カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話


会期:2024年6月12日(水)から7月28日(日)まで(7月15日を除く毎週月曜日、7月16日は休館)
開館時間:9:30~17:00(金・土曜日は19:00まで。入館は閉館30分前まで)
会場:東京国立博物館 表慶館
住所:東京都台東区上野公園13-9
主催:東京国立博物館、カルティエ
特別協力:カルティエ現代美術財団
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
会場デザイン&構成:スタジオ アドリアン ガルデール
観覧料:当日券 一般1,500円、大学生1,200円/前売券 一般1,400円、大学生1,100円
お問合せ先:ハローダイヤル 050-5541-8600

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土屋 利沙

マーケティング業界を経て、メーカーやベンチャー企業でwebメディアの立ち上げ〜運営全般に携わり、現在は医療系ブランドPR。好きな窯元を訪れたい一心で九州に飛び立つ程度には器好き。モロッコ、スペイン、南仏、トルコなど国外でもちまちま収集しては慎重に機内持ち込みを繰り返す。趣味は肌・髪・歯のケアとバレエ。
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