270年の集大成「レ・キャビノティエ・ソラリア・ウルトラ・グランド・コンプリケーション – ラ・プルミエール – 」
ヴァシュロン・コンスタンタンは、1755年の創業以来、時計の製造において技術と卓越したスタイルを追求してきました。その集大成として発表されたのが「レ・キャビノティエ・ソラリア・ウルトラ・グランド・コンプリケーション – ラ・プルミエール – 」。270年の伝統を受け継ぎながら、技術革新と洗練されたデザインを融合させた腕時計です。
特筆すべきは、3つの時の読み取りを可能にしたキャリバー3655の革新性です。常用時、恒星時、太陽時という異なる時間概念を同時に表示し、精緻なメカニズムで天体の動きを表現しています。
さらに、このモデルには以下の主要な複雑機構が搭載されています。
- パーペチュアルカレンダー
- トゥールビヨン
- ミニッツ・リピーター
- スプリットセコンド・クロノグラフ
- パワーリザーブ・インジゲーター
- レトログラード
- ムーンフェイズ
1521個もの部品を用いたこのタイムピースは、13件の特許を出願しており、8年にわたる研究開発の成果が詰め込まれています。
5つの稀少な天文複雑機構
18世紀の終わり、ヴァシュロン・コンスタンタンは日付表示の複雑機構を備えたメゾン初の時計を開発。以来、機械式時計の限界を常に押し上げてきました。その最たる分野が天文学的複雑機構です。1929年にはエジプト国王フアード1世のために、13の複雑機構を搭載した懐中時計が製作されました。
近年では、外観の独創性に加えて、天文学的複雑機構の稀有な組み合わせにおいても傑出した「レ・キャビノティエ」コレクションより、「セレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション 3600」(2017年)、「アストロノミカル・ストライキング・グランドコンプリケーション – オード・トゥ・ミュージック」(2020年)、「アーミラリ・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー – プラネタリア –」(2021年)、「ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」(2024年)が発表されました。
そして今回、この系譜に加わったのが、ダブルフェイスの「レ・キャビノティエ・ソラリア・ウルトラ・グランド・コンプリケーション – ラ・プルミエール – 」。搭載された5つの革新的な天文複雑機構により、この腕時計は単なる計時ツールを超え、天体の動きをダイナミックに表示するアートピースへと昇華されています。
5つの天文複雑機構
- 太陽の位置 – 文字盤外周で、天空での太陽の位置を表示
- 太陽の高度 – 地平線に対する太陽の高度を角度で表示
- 太陽の南中 – 太陽が天空で最も高い位置に達する時刻を表示
- 太陽の赤緯 – 地球の赤道面に対し、地球と太陽を結ぶ仮想の線が成す角度を表示
- 天体の時間追跡(世界初) – 12星座+へびつかい座と季節、夏至・冬至、春分・秋分を回転ディスクで表示
コンパクトで視認性が高いデザイン
ヴァシュロン・コンスタンタンは、技術革新と小型化においても新たな領域を切り開きました。キャリバー3655は、厚さわずか2.8mmの専用モジュールを採用し、1521個の部品を巧みに配置することで、直径45mm、厚さ14.99mmというコンパクトなサイズを実現。特に、ウェストミンスター・ミニット・リピーターは、7件の特許を取得しており、精緻なチャイム機構が美しい音色を奏でます。さらに、多くの複雑機構を集約しつつ機能表示の視認性を高めた、現代的でエレガントなデザインを採用しています。
ヴァシュロン・コンスタンタンの探求
ヴァシュロン・コンスタンタンは、1755年の創業以来、時計製造の限界を押し上げてきました。本モデルもまた、技術と美を極限まで追求した結晶です。「レ・キャビノティエ・ソラリア・ウルトラ・グランド・コンプリケーション – ラ・プルミエール – 」は、時計愛好家のみならず、天文学や精密機械に興味を持つ人々をも魅了する究極の逸品となるでしょう。