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Jewelry&Watch

2025.11.05

「歌舞伎俳優 片岡千之助さん・スタイリスト 押田比呂美さんと楽しむオメガの夜」【茶炉音・ド・和樂 特別イベントレポート】

伝統と革新、そして挑戦の歴史を歩んできた時計ブランドのオメガ。その卓越した世界観に触れる特別な機会を『和樂』と『和樂web』の読者による会員組織「茶炉音(サロン)・ド・和樂」が企画しました。ゲストに歌舞伎俳優の片岡千之助さん、本誌でもお馴染みのスタイリスト押田比呂美さんをお迎えし、共に楽しんだ一夜限りのイベントの様子をご紹介します。

挑戦を続けてきたオメガの時計造りの歴史を振り返り

オリンピックのオフィシャルタイムキーパーやNASA公式装備品として採用されるなど、その精度と技術力が世界的に認められ、高級時計ブランドとして確固たる地位を築いているオメガ。その創業は、1848年に遡ります。以来、時計制作において革新的な技術を開発し続けてきました。

15組30名のお客様をお迎えして和やかな雰囲気で始まった本イベント。最初にオメガブティック 銀座本店の木内亮平店長より「パイオニアスピリット」「オリンピック&スポーツ」「アンバサダー」「ウォッチメイキング」という4つの視点からオメガについて解説いただきました。

「時計メーカーとして忘れてはならないのが、数々のイノベーションを起こしてきた点です。精度を追求する一方、単に時を刻む時計ではなくて、つけている方と共に、物語を刻み、そして、時にはエネルギーをもらえる。オメガはそんなブランドを目指しています」と木内さん。

数々の挑戦を積み重ねることで得てきた「信頼」こそが、オメガの神髄と言えるのでしょう。

オメガの叡智を詰め込んだ「スピードマスター クロノチャイム」が銀座に!

『和樂』本誌の高橋木綿子編集長からの挨拶の後、プレゼンテーションに登場したのは、オメガ本社から来日したばかりのアンドレア・ヌンツィアタ副社長。

千之助さん、押田さんも登壇し、アンドレア・ヌンツィアタ副社長による「スピードマスター クロノチャイム」の解説に耳を傾けます。

「本日は特別な時計をスイスから持ってきました」と、アンドレア・ヌンツィアタ副社長が満を持して紹介したのが「スピードマスター クロノチャイム」です。本作はクロノグラフとミニッツリピーター(チャイム機能)とが一体となった、世界初のムーブメントを搭載。オメガが制作した中で最も複雑な時計です。

「スピードマスター クロノチャイム」のデザインは1962年に宇宙で初めて着用された時計「CK2998」に着想。搭載するムーブメント「Cal.1932」の制作期間は約3カ月。6年以上にわたる開発期間を経て誕生し、17の特許と575の部品から構成。ダイアルはブルーのアヴェンチュリン 「グラン・フー」エナメル製。手巻き。毎時3万6000振動、約60時間パワーリザーブ。18Kセドナゴールドケース&ブレスレット。直径45mm。厚さ17.3mm。8372万1000円。

特別仕様のボックスは、スイスとフランスの国境にまたがるリズーの森を原産とするスプルース材を使った共鳴板を使用。時計が奏でる美しいチャイムの音色を増幅させます。

片岡千之助さん、押田比呂美さんが語る時計の装い方とは?


さて、イベントに和服姿で登場した歌舞伎俳優の片岡千之助さん。手元には「シーマスター ダイバー 300M 007エディション」を着用しました。

「着物に合わせるなら薄くてドレッシーな時計が無難かなと思いましたが、あえて今回はスポーティーな時計で勝負に出ました。何より映画『007』大ファンでもありますので。こちらの007モデル、想像していた以上にお着物とベストマッチとなりました」と千之助さん。和服とスポーツウォッチという意外な組み合わせに自信をのぞかせます。

チタンのマットグレー、ダイヤルに用いられた蛍光塗料のベージュ、それぞれの色味と羽織や着物の色とをリンク。ドレッシーな印象を醸し出す時計のベルト、全体のレトロな雰囲気と相まって、スポーツウォッチながらも着物と見事に調和。

そして、スタイリストの押田比呂美さんが着用モデルとして選んだのは「コンステレーション」です。

「元々、グリーンという色が大好きというのもがありますが、この時計をみた時に、愛用している天然のブラックパールの深みがかった緑色とのコーディネートが頭に浮かんだのです。ピングゴールドにダイヤモンドという組み合わせもエレガント。大人っぽさも表現できるグリーンで全体をまとめてみました」と自身の装いを解説します。

ケースに取り入れられたハーフムーンデザインと「爪」を特徴とする「コンステレーション」シリーズ。押田さんは天然石のグリーンアヴェンチュリンの色を基調に落ち着いた大人の装いを表現。

オメガが展開する様々なモデルを取り上げつつ、千之助さんと押田さんによる時計の楽しみ方について話は弾みます。

「僕ら世代は、年齢的にも高級腕時計を身につける友人はまだ多くはないですが、社会に出て、活躍する方も増えてきました。良い時計を1つ持っておけば、いざ、大事な場に出る時でも心強いもの。そういう時計を大切に使い続けていただきたいですね」と千之助さん。

押田さんもその意見に賛同し、「自分の気持ちを高めてくれる時計を身につけておくと、普段の振る舞いも変わりますし、自信も持てます」と語ります。

パートナーとともに楽しめるモデルから、初公開の最新作まで登場!

トークショーには多くのオメガのラインナップが並びました。押田さんは「シーマスター アクアテラ 30MM」のコンビモデルに注目。


「イエローも好き、ホワイトも好きという方には、どちらの色味にも合わせられますから、コンビモデルはコーディネートに取り入れやすくておすすめです。また、昨今、Tシャツやデニムなどカジュアルな装いが多くなってきています。ですが、そうしたカジュアルな装いにこそ、エレガントな時計を合わせると素敵に見えますよ」と押田さん。

レディスウォッチとして展開される「シーマスター アクアテラ 30MM」。左から100万1000円、600万6000円、282万7000円。

また、「デ・ヴィル トレゾア」はパートナーとのシェアウォッチとしてお勧め!という意見で一致した千之助さんと押田さん。

千之助さんは「こちらのデ・ヴィル トレゾアはどのような装いにも合わせやすい、ジェンダーレスで楽しめるデザインですね。男性から女性へ、女性から男性へ贈っても喜ばれる素敵な時計だと思います」と語ります。

シェアウォッチとして千之助さん、押田さんが注目する「デ・ヴィル トレゾア」(写真上・112万2000円)。また、38mmというケースサイズで男女ともに楽しめる「スピードマスター 38mm」(中・282万7000円、左・310万2000円)。

さらにこの日はメンズウォッチの最新作「オメガ スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」シリーズも初めて公開されました。

上2点はホワイトのインデックスにオールブラックのケース&ベゼルを採用した「ダーク サイド オブ ザ ムーン」クラシック。221万1000円。真ん中はこれまでのシリーズが表現してきたステルスブラックを進化させた「ダーク サイド オブ ザ ムーン」オールブラック。226万6000円。下2点の「ダーク サイド オブ ザ ムーン “グレーサイド オブ ザ ムーン”」は「月は本質的にグレーである」という宇宙飛行士ジム・ラヴェルの言葉に着想し、全体をグレーで統一。232万1000円。左端は手巻きムーブメントを搭載した「ダーク サイド オブ ザ ムーン」ブラック エディション。226万6000円。

スポーツウォッチからドレスウォッチまで、エレガンスを纏いながら、多彩なシリーズ・デザインの展開があるのもオメガの魅力です。最後、「時計は人生を語る戦友、相棒なようなものですね」という押田さんの言葉でトークは締めくくられました。

憧れのアートピースを腕に乗せる喜び

トークショーののちは、片岡千之助さんとの記念撮影やオメガの時計のタッチ&トライを参加者それぞれにお楽しみいただきました。

特に滅多に実機を目にすることができない「スピードマスター クロノチャイム」は注目の的に。アンドレア・ヌンツィアタ副社長自ら、時計の側に立ち、その美しいチャイムの音色や開発秘話などを聞かせてくださりました。

片岡千之助さん、押田比呂美さんの美意識を通じてオメガの魅力の再発見することができたひと時。そしてオメガが積み重ねてきた時計作りの歴史と現在を聞いて、見て、触れて、肌で感じることができたイベントとなりました。

これからも『和樂』および『和樂web』は、多彩なゲストをお招きして、「茶炉音(サロン)・ド・和樂」の皆さまと共に、クラフトマンシップの奥深き世界を探訪して参ります。今後のイベントにもぜひご期待ください!

「茶炉音・ド・和樂」のご案内

『和樂』と『和樂web』では、今後も読者の方にお楽しみいただける、スペシャルなイベントを計画しています。
このような特別な企画、プレゼントのご案内は「茶炉音(サロン)・ド・和樂」ご登録のみなさまへお届けします。ぜひお気軽にご参加ください!

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田上雅人

編集者。熊本県出身。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。専門は室町文化史。修士論文のテーマは「同朋衆」。女性誌の編集者、時計専門誌、男性ファッション誌の副編集長を経て独立。幼少より茶道、能楽に親しみ、歌舞伎やクラシック音楽、オペラなどもこよなく愛す。2023年コシノジュンコ先生より推薦を頂き、コマンドリー・ド・ボルドー東京のコマンドゥールに叙任。日置流印西派浦上同門会理事、神原・ツネイシ文化財団のディレクターも務める。

撮影/中西真基
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