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京都名物はうまい!の 代表、京極かねよの「きんし丼」

京極かねよ

-文/和樂スタッフ藤田優
(京都取材歴ナンバーワン。食をはじめ雑貨にも詳しい)-

丼にふたは付きもの。ぴったりとふたをすることで保温性も高まれば、中身もふっくら蒸し上がる。昔の人は知恵があったな。そう考えると、この店の「きんし丼」はどうだ。鰻の蒲焼きの上に特大の玉子焼、その上にふた。よって鰻は最後までアツアツで食べることができる。創業当時からある一品というから、「きんし丼」の誕生は明治末期のころ。考案した店主のぶっとんだセンスに脱帽である。
実際のところ、鰻は玉子焼に隠れて見えない

気になる玉子焼は、だしと醤油で調味され、特注の玉子焼器で「一回流し切り」で完成。だし巻きのように、巻いて厚みをもたせるのではなく、厚焼きなのにだし巻きのごとくふんわりと空気を含ませるのが腕の見せ所だという。「名物にうまいものなし」ということわざがあるが、いやいや、京名物「きんし丼」は何度食べても飽きることのないおいしさが詰まっている。

この丼には「並」「上」「特」があり、玉子焼の大きさは一定、鰻の大きさに応じて丼の大きさが変わるという仕組み。「並」の場合は、玉子焼が丼からはみ出て、ふたも帽子のように見えるところに愛嬌がある。「上」になるとすべてがふたに収まってしまい、見た目はフツー。鰻の量だけ考えれば「上」以上がいいように思うが、テーブルに運ばれたときのワクワク感をとるか、鰻をとるべきか。皆様も大いに迷ってください。

京極かねよ(きょうごくかねよ)


住所/京都市中京区六角通新京極東入ル松ヶ枝町456 地図
営業時間/11時半〜20時半(L.O.)
定休日/無休

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