横山大観や竹内栖鳳の大作も!!近代日本画が楽しめる美術館4選!

横山大観や竹内栖鳳の大作も!!近代日本画が楽しめる美術館4選!

目次

水野美術館

「日本画の創造」をテーマに2002年に開館した専門美術館

水野美術館は、長野駅よりバスで10分ほどの犀川(さいかわ)のほとりにある日本画専門の美術館。岡倉天心の掲げた「新たなる日本画の創造」という理想に共感した創設者、故・水野正幸(みずのまさゆき)の情熱が結集したそのコレクションは、横山大観、菱田春草ら初期日本美術院系作家の作品を中心に確立され、近代日本画壇の名立たる作家の作品を含め総数は約500点にも上ります。それらを年4回ほどのコレクション展にて順次公開しています。
A006-050193横山大観『無我』一幅 絹本彩色 102.1×55.0㎝ 明治30(1897)年 水野美術館

大観が29歳のときに描き、気鋭の画家としてその名を一躍世に知らしめた出生作『無我』。三作の内の一作で幻の名品と呼ばれる。

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※近代日本画壇を代表する橋本雅邦、横山大観、菱田春草、のほか、上村松園、鏑木清方、加山又造など、近代から現代に活躍した作家の作品を収蔵。代表所蔵作品 横山大観『無我』、菱田春草『稲田姫【奇縁】』、下村観山『獅子図屛風』など

松伯美術館

上村家三代の名作を多数所蔵

明治、大正、昭和にかけて活躍した上村松園は、幸野楳嶺(こうのばいれい)、竹内栖鳳といった京都画壇の重鎮のもとでその技を磨き、近代日本画の中でも傑出した美人画の絵師として知られています。本館はそんな上村松園と同じく文化勲章受章の息子・松篁(しょうこう)、さらに孫の淳之(あつし)という上村家三代にわたる作品、下絵、写生帖などの蒐集と保管、さらには展示を目的として平成6(1994)年にオープン。美人画の大家として知られた松園所縁の美術館です。
上村松園「鼓の音」昭和15年 松伯美術館蔵上村松園『鼓の音』一幅 絹本著色 77.0×95.7㎝ 昭和15(1940)年 松伯美術館

静かな精神性の中に強い信念を抱いた、美しい女性像を得意とした松園の代表作のひとつ。繊細ながらも明確な線描からは、松園の筆技の高さが如実に伝わってくる。

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※上村松園、松篁、淳之三代にわたる作品、写生等の資料などを保存ならびに公開するため、近畿日本鉄道名誉会長だった佐伯勇(さえきいさむ)の旧邸に隣接する形で1994年に開館した。代表所蔵作品 上村松園『楊貴妃』、『花がたみ』、上村松篁『丹頂』ほか

鎌倉市鏑木清方記念美術館

情感豊かな美人画で名高い巨匠の、記念美術館

上村松園が西の美人画の大家なら、鏑木清方(かぶらききよかた)はその東の大家と呼ぶべき存在。そんな鏑木清方の画業と創作の場を後世に伝えるため、旧居跡に平成10(1998)年に開館したのが鎌倉市鏑木清方記念美術館です。美術館の展示空間自体は新しく建てられたものですが、清方が好きだった草花が植えられた庭が往時の風情を漂わせるほか、館の中には清方の画室を当時の部材を使って再現しているコーナーもあります。
42796f23c48f3d08e25b7e96c51682c5鏑木清方(かぶらききよかた)『朝涼(あさすず)』一幅 絹本着色 219.0×83.5㎝ 大正14(1925)年 鎌倉市鏑木清方記念美術館

清方の別荘があった金沢八景で、早朝に長女と連れ立って歩いたという清方。その情景を絵画化した清方の代表的な美人画のひとつ。

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※明治11(1878)年に東京・神田に生まれ挿絵画家としてその画業をスタートさせた近代日本画の巨匠・鏑木清方の旧居跡地に建てられた記念美術館。旧宅を模した庭や画室に往時の雰囲気が色濃く残り、その画業を所縁の品々とともに体感することができる。代表所蔵作品 鏑木清方『一葉女史の墓』、『朝夕安居』、『にごりえ』ほか

海の見える杜美術館

リニューアル・オープンが待望される栖鳳美術館

安芸の宮島を一望できるという絶好のロケーションの中に建つこちらの美術館は、近代日本画を中心に幅の広いコレクションで知られています。中でも特筆すべきは京都画壇の覇者として知られた「西の栖鳳」こと竹内栖鳳の名作を数多く所蔵していることでしょう。下に紹介した『羅馬之図(ろーまのず)』といった大作はもとより、栖鳳が手がけた粉本(ふんぽん)やスケッチ、写真資料に至るまで数多くの貴重な品々が収蔵されています。
UMI140竹内栖鳳(たけうちせいほう)『羅馬之図(ろーまのず)』【右隻】 六曲一双 絹本彩色 各145.2×373.5㎝ 明治36(1903)年 海の見える杜美術館

明治33(1900)年、パリで開催された万博の視察を命じられた栖鳳はその足で欧州を旅し、大いなる刺激を受けた。帰国後はその体験をもとにした作品を数多く手がけ、近代日本画の世界に新たな息吹を吹き込むことに成功。本作もその中のひとつで、古代ローマの遺構として名高いパラティーノの丘の情景を描いた。

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※日本画をはじめ、浮世絵、屛風や絵巻、さらには陶磁器や香水瓶に至るまで、多彩で幅広い収蔵品を誇る。現在、全面的な改修工事のため長期休館となっている(基本情報はリニューアル後変更する場合あり)。代表所蔵作品 竹内栖鳳『羅馬之図』、『スエズ景色』、『小春』、ほか

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