北斎の「波」と「縄文土器」は、ぐるぐる渦巻きが共通点!

北斎の「波」と「縄文土器」は、ぐるぐる渦巻きが共通点!

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葛飾北斎の傑作快作を、世界の巨匠たちの作品と比較検証!今回は、縄文人の手によってつくられた「深鉢型土器」をご紹介。北斎の波と共通する渦巻き模様は、なぜ人を引きつけるのでしょうか?

葛飾北斎 VS 縄文人

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86歳の北斎が長野県小布施で描いたのは、祭り屋台の天井絵「濤図」でした。激しく襲いかかる波頭と、ぐるぐる渦巻く波に、思わず目を奪われます。それにしても北斎の波は、なぜこんなにも心をゆさぶるのでしょう。その答えは、タイムトンネルのような渦の向こうにあったのです。1万5000年前を生きた縄文人が土器に施した装飾は、ぐるぐるの渦巻き模様。つまりはこれが美の原点。大波を描き続けた北斎は、太古から続く日本美の、圧倒的な継承者だったのです。

葛飾北斎「濤図」

DMA-40_上町祭屋台天井絵「怒濤図 女浪」女浪図(部分)桐板着色二枚の内 118.0×118.5㎝ 弘化2(1845)年 小布施町上町自治会/長野県小布施でかつて夏に催されていた祇園祭。その山車となる祭り屋台の天井絵として描かれた。画面いっぱいに荒れ狂う波を描いた2枚の絵は、北斎波の集大成とも言える超大作。肉筆画ならではの濃密かつ激しい色彩で、錦絵の「神奈川沖浪裏」とはまた違う奥深さを湛えている。

縄文人「深鉢型土器」

DMA-P56_ジョウモンジン 境A遺跡(R)国指定重要文化財 富山県境A遺跡出土 富山県埋蔵文化財センター/まるで大波の土器!縄文人も海を見て、渦巻く波の姿を土器に描いた?ダイナミックな渦巻きが胴部を埋め尽くす深鉢型土器は、目の前に日本海が広がる「富山県境A遺跡」の出土品。約1万5000年前に焼かれ始めた縄文土器のうち、縄文中期から晩期(約4800〜2500年前)のころの作と思われる。撮影/小川忠博

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