2018年11月25日まで、三井記念美術館で特別展「仏像の姿(かたち)〜微笑む・飾る・踊る〜」が開催中です。
表情、装飾、動き…。仏像の豊かな個性に驚く
慈悲、微笑み、威厳、怒りといったさまざまな表情。仏身の輝き、彩色、装身具による華やかな荘厳。さらには、体幹の支点やひねり、手足の上下による微妙な動きから、踏みしめたり、蹴り上げたり、舞踏に近い大ぶりな動作まで。
「不動明王立像」鎌倉時代 個人蔵
仏像の「顔」「装飾」「動きとポーズ」を切り口に、いつもと違う仏像鑑賞を提案する興味深い企画展。正面から横へ、上から下へと、視点を移して、各方面から観ることで、仏像の制作者である仏師それぞれの豊かな感性、独創性、高度な技術が浮き彫りにされます。
「毘沙門天立像」重要文化財 平安時代 東京国立博物館蔵
仏像が“作品”として生き生きと個性を放ち、「仏師がアーティストになる瞬間」を体感できるはず。