遠山記念館にある名建築!重要文化財・遠山邸に心ふるえる【埼玉】

遠山記念館にある名建築!重要文化財・遠山邸に心ふるえる【埼玉】

埼玉・遠山記念館で展覧会を見たあとは、同敷地内にある「遠山邸」を必ず見学してほしい。いやはや、これはもう衝撃を受ける名建築でした。
遠山邸は、遠山記念館の美術コレクションを築いた「遠山元一(とおやまげんいち)」の旧居です。

厳選された素材、考え抜かれた設計、超絶技巧の職人技……すべてにおいて、心がふるえてしまった……。
ここを見るだけでも、わざわざ出かける価値があります。ぜひ、この遠山記念館で、死ぬほど贅沢な名建築を堪能してください。

では、なかに入っていきましょう。2018年、国の重要文化財指定を受けた「遠山邸」へ。


千鳥破風(ちどりはふ)の茅葺き屋根、ケヤキ造りという東棟の表玄関。渋好みのポイントは、巨大な靴脱ぎ石。京都の鞍馬山から取りだした「鞍馬石」は、今や採掘禁止の幻の石でした。

遠山記念館の展覧会レポートはこちら↓
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こだわり抜いてつくられた超絶技巧の家

遠山邸をつくったのは、ここ川島町の出身で、日興證券(現SMBC日興証券)の創立者である遠山元一です。

元一はこの地の豪農の家に生まれましたが、若いころに家は没落。彼は丁稚奉公から立身出世をとげ、証券会社をおこすほどになりました。やがて元一は生家の再興を目ざして土地を買い戻し、苦労した母親・美以(みい)のために、昭和8(1933)年から2年7ヶ月を費やして大邸宅を築きます。

施工の総監督は、元一の弟、遠山芳雄(よしお)。設計監督は、東京帝大出身の建築家・室岡惣七(むろおかそうしち)。大工棟梁は中村清次郎(なかむらせいじろう)がつとめました。

芳雄のこだわりは徹底していて、部屋の間取りから庭の一木一草にいたるまで検討をくり返し、全国各地に情報を求め、最高の銘木を探し出してきました。設計は変更を重ねに重ね、建坪40坪ほどの予定だったのに、最終的に300坪を超えるものに……。
この工事に携わった職人は、のべ3万5000人! 関係者の総数は10万人にのぼったそうです。

さて、遠山邸は大きくわけて3つのブロックから構成されています。

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