1500点あまりの日本画と日本一の庭園を満喫!
2015年、開館45周年という節目を迎えた足立美術館は、実業家で日本画の大コレクターだった足立全康(あだちぜんこう)が生家跡地に設立した日本画を中心とした美術館です。
中でも明治、大正、昭和にかけての近代日本画壇をリードし、数々の傑作を手がけた巨匠・横山大観のコレクションに関しては、その質、量ともに他の追随を許さず、大観芸術の集大成とも言える『山海二十題(海・山十題)』を含め120点あまりの大観作品を所蔵。ここが別名「大観美術館」と呼ばれる所以(ゆえん)ともなっています。
横山大観『雨霽る』 一幅 紙本墨画 81.2×114.3㎝ 昭和15(1940)年 足立美術館(山海二十題之内)
さらに、「庭園もまた一幅の絵画である」という足立の信念によってつくられた庭園も大いなる見どころとなっており、延べ5万坪にも及ぶ6つの日本庭園は、14年連続して「庭園日本一」に選定されています。
足立美術館は、傑出した近代日本画と美しい日本庭園を二枚看板とする希有(けう)なる「美の殿堂」として、毎年多くのリピーターを生み出しているのです。