週末は展覧会へ。和樂編集部オススメの美術展情報を毎週水曜日に配信中。
祈りのかたち-仏教美術入門-
出光美術館(東京・丸の内)
仏画は、信仰の内容が盛りだくさんの作品が多いため、理解することが難しいこともしばしば。しかし本展では、サブタイトル『仏教美術入門』が表すように、部分拡大図や詳細解説を使い、描かれている意味がわかりやすく説明されています。仏画に興味がないわけではないけど、とっつきにくいな。と感じていたかたには必見の展覧会!古代王国パキスタンの石仏から、江戸時代の禅僧、仙厓の禅画まで、仏教美術2000年の歴史を一望できます。
細川護立と近代の画家たち
-横山大観から梅原龍三郎まで-
永青文庫(東京・目白)
永青文庫では、9月11日まで『細川護立と近代の画家たち-横山大観から梅原龍三郎まで-』を開催しています。永青文庫の設立者であり、細川家16代当主、細川護立(ほそかわもりたつ)は、近代日本美術の優れたコレクターでもありました。日本画家たちを支援し、作品を蒐集。貴重なコレクションを是非、みなさんの目で確かめてみてはいかがでしょうか。
小林古径 『孔雀』 昭和9(1917)年 【展示期間 8月1日〜9月10日】
小林古径の代表作といえばこの作品。9月10日まで展示される予定です。この他にも、大観が細川家本邸の日本間のために手がけた杉戸絵『草花図』、護立が大観・観山・竹内栖鳳に依頼した合作『観音猿鶴』など、画家との深い親交から生まれた貴重な作品も。