日本美術が息の長いブームとなってから久しいですよね。伊藤若冲、河鍋暁斎、鈴木其一、小原古邨……等々、それまで忘れ去られていたけれど、平成になってから発掘され、アートファンの間で人気に火がついた実力のある画家は数知れず。
2021年春、そんな知られざる明治時代の最後の大物画家が、初めての大回顧展によってアートファンの間で注目を集めようとしています。
その名前は渡辺省亭(わたなべせいてい)。
3月27日から東京藝術大学大学美術館で始まる展覧会「渡辺省亭 ―欧米を魅了した花鳥画―」で、国内外から集められた約110件の珠玉の作品群とともに、彼の画業の全容が広く公開されようとしています。
すでに各メディアやSNSでは、2021年春最大の注目展の一つとして取り上げられており、PR事務局への取材オファーは100社を超えているのだとか。これは和樂webもうかうかしていられません。
そこで、今回は本展のみどころを中心に、渡辺省亭の人物像や作品の魅力について、まとめていきたいと思います!
忘れ去られた画家・渡辺省亭とは
渡辺省亭は、明治~大正時代に活躍した日本画家。
約50年間にわたる画業は、岩絵具を使った本格的な花鳥画や人物画から、工芸品の下絵や小説単行本の口絵や挿絵など商業美術のフィールドまで多岐にわたります。
省亭が画家への道を本格的に志したのは16歳(数え年)の時。柴田是真の紹介で、歴史画の大家・菊池容斎(きくちようさい)に弟子入りしました。修業時代は、「自然を手本とせよ、決して人に頼るな」と繰り返し省亭に諭したという師匠・容斎の指導に忠実に、先達の優れた作品などに学びつつも、徹底した写生を繰り返し自習自得で画技を磨いていったとされます。
やがて、明治政府の殖産興業政策の肝いりとして、工芸品輸出を振興するために設立された起立工商会社(きりゅうこうしょうがいしゃ)に入社。絵付け職人として頭角を表すと、1878年のパリ万博開催にあわせて渡仏します。パリではエドガー・ドガやデ・ニッティスなど印象派に連なる画家と交流。こうして、渡辺省亭の名前は現地のコレクターや画家の間でも知られるようになりました。実際、省亭の作品群は大英博物館やヴィクトリア&アルバート博物館、メトロポリタン美術館といった西洋の名だたる美術館に収蔵されています。
省亭は、大手出版社の一角だった春陽堂『美術世界』の主幹を務めるなど、明治20年代までは活発に活動を重ねます。しかしそれ以降は中央画壇から離れ、文展など展覧会への出品を行わず市井の町絵師として制作活動を続けました。
実は、当時の美術運動の主流派から距離を置き、キャリアの途中でアカデミックな画壇からも遠ざかったことが、結果として省亭の存在を美術史の中で長らく埋もれたままに放置される原因となってしまったのではないか、と言われています。それを裏付けるが如く、渡辺省亭の作品をまとまって複数作品収蔵している美術館は、彼の実力を考えるとまだまだ少ないのが現状です。
また、省亭は旅行らしい旅行を一切したことがなく、パリ万博に際しての渡仏を除いては、浅草や上野といった東京の下町エリアから外に出ることはありませんでした。そのため、彼の作品は、関東大震災や東京大空襲といった大災害で焼失してしまっていたと長らく考えられていました。
……しかし、2021年3月からの「渡辺省亭展」が正式に決まり、展覧会を担当する東京藝術大学大学美術館の古田亮教授(※2021年4月~)が調査を開始してみると、次から次へと発見されていったのだそうです。展覧会のために新たに調査した作品は、実に500点以上!
当初、美術館のワンフロアのみを使った小~中規模の展覧会を想定していたそうですが、一転して大規模展へ。2フロアにまたがる全ての展示スペースを使い切り、省亭の画業をたっぷり味わうことができそうです。
史上初の大規模回顧展! 「渡辺省亭 ―欧米を魅了した花鳥画―」とは
そんな渡辺省亭展ですが、アートファン、特に日本美術ファンには絶対見逃せない展覧会になりそうです。なぜなら、本展に出品される約110件のうち、約40件もの作品が初公開となるからです。まだ誰も見たことのない作品が約3割強もあるというのは、本当に贅沢な展示空間ですよね。
しかも、今や見に行くのが非常に難しくなってしまった海外の美術館やコレクターが所蔵する作品も多数来日。メトロポリタン美術館をはじめ、16件の傑作が日本へと里帰りします!
たとえば、こちらのツイートを見てください。
【渡辺省亭人物紹介③】印象派画家との交流
1878年、省亭はパリ万博の準備のため船で渡仏。パリで開催された席画会では、後に印象派の巨匠となるエドガー・ドガと交流します。省亭は「ドガス君 省亭」と為書きした水墨淡彩画「鳥図」を贈呈。ドガは本作を大事に持っていたといいます。#渡辺省亭展 pic.twitter.com/n93B815uT3
— 渡辺省亭展公式 (@seitei2021) February 19, 2021
画面左下に省亭の肉筆で「ドガス君 省亭」と為書きされていますよね。このドガス君というのは、印象派の巨匠エドガー・ドガのことなんです! 凄いですよね。美術史に残るワールドクラスの巨匠と交流していた痕跡が残る、歴史資料としても一級品となる作品です。ドガは、本作を大切に持っていたのだといいます。
展覧会の5つの注目ポイントで省亭の凄さに迫る!
さて、ここまで渡辺省亭の経歴を簡単にご紹介してきましたが、やっぱり気になるのは省亭がどんな作品を描き、どこが一体凄いのか?! というディテールでしょう。そこで、各方面への取材成果を元に、和樂webにて「渡辺省亭作品の5つの見どころ」としてまとめてみました。
見どころ1:卓越した写実性と色彩感覚! まずは花鳥画をチェック
前述したとおり、渡辺省亭の真作として確認されている作品は、現在500作品以上にのぼります。そのうちの実に約8~9割が「花鳥画」なんです。その花鳥画がまさに絶品。いつ、どうやって観察したんだ?! と驚いてしまうほど、バラエティに富んだ鳥や草花を美しく写実的に描いています。
そして、色彩もまた絶品。絵の具を盛り上げることなく、絶妙のタッチで表現された鳥の羽の美しいグラデーションには要注目。
ちなみにこちらの作品は、国宝・迎賓館赤坂離宮の「花鳥の間」に飾られた七宝額の原画となる作品です。無線七宝の達人・涛川惣助(なみかわそうすけ)とタッグを組んで制作されました。涛川惣助の超絶的な原画再現能力に応えるかのように、下手したら通常の一枚絵よりも気合を入れて描いているようにも見えますね。展覧会では、他にも迎賓館赤坂離宮のために描いた省亭の原画作品が複数登場します。
また、渡辺省亭の描く鳥たちには、どこか人間臭い表情が浮かんでいることにも注目してみてください。恐らくそう感じてしまうカギは鳥たちの「目」にあるのではないかと思います。
美術館で肖像画を見た時、どの角度から見ても、なぜか肖像から見つめられているような感覚になったことってありませんか?省亭の鳥たちも全く同じ。どの位置で作品と向かい合っても、なぜか鳥たちに「見つめられている!」と感じられるかもしれません。ぜひ、鳥たちの人間臭い表情を作り出した省亭の魔法を感じてみてください。
見どころ2:浮世絵からインスパイア?! 洒脱で美しい美人画
さて、省亭作品の見どころは、花鳥画だけではありません。美人画にも多数の優れた作品が登場するんです。先述したとおり、省亭の師匠は歴史画の大家・菊池容斎。弟子入りしてからは、容斎の代表作「前賢故実」を粉本として学んでいるはずなのでは……と思って、国立国会図書館などでチェックしてみると、容斎の描く女性像って結構重厚で硬い描線なんですよね。
なのに、省亭の美人画を見てみると、師匠とはうって変わって繊細でしなやかな描線で描かれているように見えます。まるで肉筆浮世絵を見ているような雰囲気ですね。かといって、江戸時代の浮世絵美人と全く同じというわけでもありません。こちらの展覧会公式ツイートにあるように、人体描写には写実性が増していますし、人物の顔立ちも、極度な様式化から脱却し、より自然な見た目に近づいているようです。
【展覧会直前鑑賞ガイド④】美人画
省亭作品の8~9割は花鳥画で占められていますが、彼の作品の魅力は花鳥画だけにとどまりません。美人画もまた絶品。
特に、人物に対する抜群のデッサン力を背景に細部まで丁寧に描くとともに、まるで肉筆浮世絵のようなやわらかい雰囲気をも持ち合わせています。 pic.twitter.com/2wnlkRorwy
— 渡辺省亭展公式 (@seitei2021) March 16, 2021
それもそのはず、省亭について詳しく書かれた『評伝 渡邊省亭―晴柳の影に』(古田あき子著/ブリュッケ)を読んでみると、省亭は最初に丁稚奉公先で住込みに入った商家で仕事をサボりまくって、暇さえあれば浮世絵を眺めていたというではないですか。なるほど、腑に落ちました。
そして、本展最大の注目作の一つとして、こちらの作品を見てください。
省亭の残した美人画の中では最大級の大作で、展覧会直前になって出品されることが確定したという、驚きの初公開作品です。
鬱蒼とした竹林の中に描かれた七人の女性たちは、竹林に隠棲した七名の賢者を描く古典的画題「竹林七賢図」から着想を得ているのでしょう。女性一人ひとりの着物の描き込みや、「漆」が使われた女性の頭髪部分の美しい「黒」にも要注目。至るところで省亭の画技が爆発した傑作なんです。
ちなみに、本作は、東京藝術大学が所蔵する勝川春章(かつかわしゅんしょう)の肉筆浮世絵「竹林七妍図」を参照している可能性が高いのだとか。浮世絵好きな省亭の、先人への確かなリスペクトもちゃんと入っているんです。
見どころ3:二度見、三度見推奨! 絵の中に仕込まれた伏線やストーリーを味わう
さて、渡辺省亭の研究者に省亭作品の鑑賞の秘訣をお聞きすると、揃って口にされるのが「2度、3度と繰り返しよく見てほしい」というアドバイスです。
もちろん、しっかり見ることで、精緻な描き込みや繊細な筆使いなどが見えてくるという意味もありますが、それ以上に注目したいのが、省亭が絵の中に仕掛けた「意外性」なんです。
たとえば、この作品を見てください。
こちらは、サーッと見ただけでは「ああ、きれいな花鳥画だな」という感想で終わってしまいそうなんですが、そこをもう少し我慢して、絵を精査してみてほしいんです。
すると、鳥の視線の先には、木の枝から垂れ下がった糸にぶら下がる「クモ」が描かれていることに気づきませんか?
そう、このクモ、いまや絶対絶命なんです。そこでもう一度鳥の方へ目を移すと「へへへ~~、今からいただくよ! 」とちょっと不敵な笑みを浮かべながら獲物を今にも仕留めんとするような表情を浮かべているようにも見えてきます。
つまり、省亭は、一見何でもなさそうな花鳥画の中に、ちょっとしたストーリーを入れているんですね。
もう1作品見てみましょう。こちらは、メインビジュアルに選ばれた本展のハイライト作品。「牡丹と蝶」という、花鳥画の王道的な画題で描かれていますね。
赤、白、紫の牡丹の色彩の見事なグラデーション、黒アゲハの写実的な描写などは見事ですよね。パッと見ても非常に華やかで、まさに省亭の代表作品だな……という感じがします。
しかし、ぜひ2度、3度と見て頂きたいのが、画面左側に描かれた散りかけの牡丹からこぼれ落ちる花びらの流れ。ひらひらと下に落ちていく雄しべが、ちょっとずつ右へと流れていっていますよね。一見すると見過ごしてしまいがちなのですが、絵の中で左から右へと微風が流れているんです。
さらに、画面に描かれている牡丹の状態をよく見てください。画面中央で美しく咲き誇る姿、まだつぼみの姿、そして散りかけの姿と、様々な状態の花が一つの画面の中にバランスよく収められていますね。これを見ていると、なんだかちょっとした巡りゆく生命の流れのようなものを感じたりしませんか。輪廻転生といった仏教的な宇宙観までが、この作品一つに収められている…といったら少し言い過ぎでしょうか。見れば見るほど面白い作品だと思います。
見どころ4:筆ネイティブが繰り出す線描の見事さ
日本美術ファンの間で「日本美術応援団」団長として知られる明治学院大学の山下裕二教授が「筆ネイティブ」と絶賛する省亭は、線描の上手さも抜群。
円山応挙や伊藤若冲、酒井抱一など、江戸時代の巨匠の作品を鑑賞する時、その線描の絶妙の美しさに「ああ、美しいな……。」と嘆息したことってありませんか?同じように、省亭の作品の中に引かれた線の一つ一つを見ていくと、本当に優雅で豊かなんです。
幼少時から絵筆に慣れ親しみ、菊池容斎への入門当初、徹底的に「書」の修練に打ち込んだという省亭もまた、毛筆の達人でした。プロサッカー選手やプロ野球選手がみな幼い時からボールが友達だったように、省亭は鉛筆やボールペンではなく「毛筆」が自然に手に馴染んでいた世代。まるで手紙を書く時のような自然さで、カンヴァス上の卓越した運筆の流れを楽しむことができます。
そして、省亭の運筆の凄さを体感できる作品も本展には登場。
それが、この「名号」という作品です。2021年現在、唯一現存が確認されている省亭の「書」作品でもあります。「南無阿弥陀仏」、「南無妙法蓮華経」と揮毫された双幅の大書のド迫力! この作品こそが、「筆ネイティブ」省亭の実力を何よりも雄弁に物語っていますよね。
見どころ5:天才は天才と相通じる?! 様々な巨匠からの影響をチェック!
さて、ここまで省亭の天才ぶりをいくつかの観点から見てきましたが、彼は明治画壇の一匹狼として、突然変異的にデビューしたわけではありません。菊池容斎の元で歴史画の基礎をしっかりと学び、その上で独自の画技を身に着けていくんです。
たとえば、本展での注目作品の一つ「十二ヶ月花鳥図」の洒脱で抑制の利いた構図や様式は、江戸琳派の始祖・酒井抱一からの影響が指摘されています。
また、先に見ていただいたように叙情的な背景に柔らかい線で描かれた美人画では、勝川春章や歌川広重といった著名な浮世絵師からの影響も感じられるかもしれません。
そこで、こちらをちょっと見てください。
どうですか?この作品、とある江戸絵画の巨匠の作品に似ていませんか?
……。そう、もう勘の良い方ならお気づきかもしれませんね。本作は、伊藤若冲の代表作「動植綵絵」シリーズの一作「雪中鴛鴦図」に構図もモチーフも非常によく似ているんです。しかも、作品の大きさもほぼ「動植綵絵」と同サイズ。ぜひ、ネットで「雪中鴛鴦図」と画像検索をかけて、上記の図と比べてみてください。鳥が描かれた位置などが多少変わっている以外、ほとんど同じに見えますよね。
なんと、渡辺省亭は伊藤若冲にも学んでいたのですね。
御存知の通り、伊藤若冲もまた、渡辺省亭同様にブレイクしたのはつい最近平成に入ってから。昭和時代は、歴史の中に埋もれてしまった画家の一人でした。省亭が現役で描いていた明治時代には、すでに忘れ去られかけていたのだといわれます。
実際、省亭と同じ時期に若冲に学び、私淑した画家は省亭以外にはいないそうです。そういう意味では、誰よりも卓越した画技を誇った省亭は、やはり本物を見抜く目を持っていたのだ、ということなのかもしれないですね。
没後103年目についに実現した大回顧展で、省亭の画技に酔いしれよう!
ここまで、いくつかの切り口に分けて渡辺省亭の凄さをお伝えしてきましたが、いかがでしょうか?画像越しでもこれだけ凄いのですから、美術館で対面する実物は、もっと心に刺さるようなインパクトがあるのではないかと思います。最後に、本展を担当した古田亮先生に和樂web読者向けへのコメントをお願いしたところ、意外なメッセージをいただきました。
「まだまだコロナ禍で予断を許さない中、展覧会への来館をご検討いただきありがとうございます。でも、かしこまらずに、ぜひ力を抜いてご来館くださいね。力んで、一生懸命作品を見に来るというのは、下町育ちで生粋の江戸っ子だった省亭がもっとも好まないことかもしれません(笑)。だから、気軽に、かるーい気持ちで、リラックスして楽しんで頂ければ嬉しいですね。」
なるほど! ぜひ当日は、頭をまっさらにして、楽しく省亭の絵に酔いしれようと思います!
参考:予習・復習には公式ガイドブック、豪華画集もあります!
時節柄、どうしても今は美術館に足を運ぶのはちょっと難しい……という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな人にぜひおすすめしたいのが、展覧会に併せて小学館から展覧会公式ガイドブックとして3月25日に全国発売される「渡辺省亭-欧米を魅了した花鳥画-」です。省亭が得意とした「花鳥画」を中心に、美人画、風俗画、さらに版本、挿絵・口絵など、展覧会に出品される全作品をオールカラーですべて掲載。
担当編集Gさんにお聞きしたところ、「本書は展覧会公式図録でありながら書店でも一般発売されるので、読み物としても楽しめるよう、通常の図録よりも作品解説やコラムを多めに盛り込みました。本書を通してはじめて省亭の絵に触れる方でも、省亭の生涯や画業をしっかり理解していただけるので、『省亭入門』の最初の1冊としても最適だと思います。」とのこと。展覧会の予習・復習にも最適かもしれませんね。
また、公式ガイドブックだけでは飽き足らず、省亭にドハマリした人のためにぜひオススメなのが豪華本「渡辺省亭画集」です。こちらは豪華ケース入りのゴージャスなB4版の画集。
収録作品のうち、最高級のビジュアルを追求するため、70件以上が本画集のために新撮影され、省亭の繊細な筆致を味わえる部分拡大画像も多数掲載。より詳細な解説や年譜もバッチリついています。
この2冊、僕も先日和樂web編集部にお邪魔した時、偶然に担当編集Gさんから見せていただきましたが、さすがの小学館クオリティでした。展覧会場でもサンプルを見られますので、もし会場に足を運ぶ機会があったら、ぜひミュージアムショップで確認してみてくださいね。
展覧会基本情報
展覧会名:「渡辺省亭 ―欧米を魅了した花鳥画―」
会期:2021年3月27日(土) ~5月23日(日)※会期中展示替有り
※緊急事態宣言の期間中、美術館は臨時休館となります。
※本展は、事前予約制ではありませんが、状況により変更および入場制限等を実施する可能性があります。
※最新情報はホームページでご確認ください。
会場:東京藝術大学大学美術館
展覧会公式サイト:https://seitei2021.jp
展覧会公式Twitter:https://twitter.com/seitei2021