三菱一号館美術館の開館日やアクセス等をご案内します。
三菱一号館美術館とは?
2010年春、東京・丸の内に開館した美術館です。19世紀後半から20世紀前半の近代美術を主題とする企画展を開催。赤煉瓦の建物は、三菱が1894年に建設した「三菱一号館」(ジョサイア・コンドル設計)を復元したものです。
コレクションは、建物と同時代の19世紀末西洋美術を中心に、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、オディロン・ルドン、フェリックス・ヴァロットン作品等を収蔵。館内には、ミュージアムカフェ「Cafe1894」、ミュージアムショップ「Store1894」、丸の内の歴史体感スペース「歴史資料室」を併設しています。
開館時間
10:00~18:00
※祝日・振替休日除く金曜、第2水曜、展覧会会期中の最終週平日は21:00まで
※入館は閉館時間の30分前まで
※臨時の時間変更の場合あり
休館日
毎週月曜(祝日・振替休日・展覧会会期中最終週の場合は開館)
年末、元旦、展示替え期間
※臨時の開館・休館の場合あり
※緊急事態宣言の期間中など、美術館は臨時休館となる場合があります。詳細・最新情報は、美術館のHPをご確認ください。
入館料
展覧会により異なる
住所
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
アクセス
JR東京駅徒歩5分 詳細は公式webサイトにて。
過去の企画展などを一挙に紹介
「パリ・グラフィック -ロートレックとアートになった版画・ポスター展」
スタイリッシュなポスターでパリの暮らしがよみがえる
19世紀末のパリで、新たな芸術表現として重要なメディアとなった版画。トゥールーズ=ロートレックをはじめとする世紀末の前衛芸術家たちによる名作が次々と誕生しました。そして、大衆文化とともに発展したポスター芸術をはじめとする複製イメージの浸透。「グラフィック・アート」は時代を映すメディアとなったのです。当時、人気だったカフェ・コンセール(演芸喫茶)のポスター、ロートレックの「ディヴァン・ジャポネ」は、世界で最も有名なグラフィック・アートのひとつだと言えるでしょう。ほかにもピエール・ボナール、モーリス・ドニ、フェリックス・ヴァロットンらのリトグラフ、ポスターを中心に、計140点を展観。
「ディヴァン・ジャポネ」は「日本の長椅子」の意。ジャポニスムが流行していた。アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「ディヴァン・ジャポネ」 1893年 多色刷り リトグラフ 三菱一号館美術館蔵
ドニなどとともにナビ派で活動した画家、リップル=ローナイ。明るい色合いが印象的。ヨージェフ・リップル=ローナイ 「村の祭り(画家=版画家集)」 1896年 多色刷り リトグラフ アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館蔵
2018年「ルドン-秘密の花園」
オディロン・ルドン「オリヴィエ・サンセールの屏風」1903年 テンペラ、油彩等/カンヴァス 岐阜県美術館蔵
幻想的な内面世界に目を向けたルドンの作品のなかでも、植物に焦点を当てた展覧会。「オリヴィエ・サンセールの屏風」は、ルドンが60歳を超えてからの1900年から1911年までの間に集中して手がけた装飾画のひとつです。屏風という特殊な画面を、余白を効果的に生かしながらルドンらしい幻想的空間に仕上げている珍しい作品。城館の食堂を華やかに飾った「グラン・ブーケ(大きな花束)」とともに、ルドンの装飾の世界を堪能。
2018年「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界」
ナポレオン1世も愛したハイジュエリーメゾンの芸術
ハイジュエリーメゾン、“ショーメ”の約240年におよぶ伝統と歴史を紹介する、日本では初となる展覧会。ジュエリー、工芸品、絵画、デザイン画など、未公開を含む約300点が展示されます。
ジャン=バティスト・フォサン「『ロイヒテンベルク』のティアラ」ゴールド、シルバー、エメラルド、ダイヤモンド 1830〜1840年ごろ ショーメ・コレクション、パリ © Chaumet / Nils Herrmann
贅を尽くしたティアラの数々はもちろんですが、特に興味をそそられるのが、18世紀の終わりから続く日本との強い結びつきを紹介するセクション。たとえば写真のブローチは、1900年ごろにジョセフ・ショーメが手がけたもので、雷神がテーマ。雷を呼ぶために太鼓を打つ雷神は侍のような格好をしていて、向き合う女性は着物姿で和傘をさしているという、なんともユニークなデザイン。ぜひじっくりと鑑賞を。
ジョゼフ・ショーメ「雷神、日本風ブローチ」ゴールド、オパール、ニコロアゲート、ルビー、エメラルド、ダイヤモンド 1900年ごろ ショーメ・コレクション、パリ
© Chaumet / Nils Herrmann