2018年4月15日まで、鎌倉国宝館で開催中の「仏像入門-のぞいてみよう!ウラとワザ-」。現在、国宝「當麻曼荼羅縁起絵巻」を公開中です。
當麻曼荼羅縁起絵巻(2巻のうち上巻部分)国宝 13世紀中頃 紙本着色 48.8×774.0cm 光明寺 神奈川 展示期間:展示中~4月15日
大画面に展開する奇跡の話
奈良・當麻寺の本尊である「當麻曼荼羅」の由来を描いた鎌倉時代の絵巻。信仰心の篤い横佩大臣の娘が、蓮糸で曼荼羅を織り、極楽往生するまでが表される。掲載したのは、蓮糸を染めた井戸のほとりにあった、光を放つ巨石で弥勒仏を造像する場面。奥行き感や、人物と木々のバランスも自然で、腕の立つ絵師が描いたことが伝わる。
また、この絵巻の特徴は、通常、横位置で継ぐ紙を縦位置で継ぎ、幅広の画面を実現したこと。これによって奥行き感のある広々とした空間を描くことが可能になり、絵巻表現に新境地をもたらしている。
◆ここで見られる!
鎌倉国宝館 公式サイト