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2018.04.27

琳派作品がここで見られる!展覧会情報【2018年】

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キンキラの華やかさや、デザイン性の高さなどが特徴の琳派。その魅力を知るには、実物を見るのが一番!そこで、琳派作品が見られる美術館の展覧会を、終了間近のものから6月に始まるものまでピックアップしました。琳派に出合えるチャンスはこんなに!

<五島美術館>

館蔵 春の優品展-詩歌と物語のかたち-

会期:開催中〜2018年5月6日
公式サイト

国宝「源氏物語絵巻」(鈴虫一・二、夕霧、御法)が特別公開中の「館蔵 春の優品展」では、物語や詩歌を題材にした館蔵の書画の名品約50点を展示中。琳派ファンには、俵屋宗達の王朝美を体現した作品が見ものです。

◆展示される琳派作品

琳派作品がここで見られる!展覧会情報【2018年】伝俵屋宗達「業平東下り図」江戸時代・17世紀 五島美術館

本阿弥光悦筆・伝俵屋宗達下絵「色紙帖(新古今和歌集)」 ほか

<根津美術館>

特別展 光琳と乾山 芸術家兄弟・響き合う美意識

会期:開催中〜2018年5月13日
公式サイト

伝統的装飾を現代のデザインに匹敵する次元まで高めた尾形光琳と、やきものの世界に新風を巻き起こした弟の乾山。美術史上でも類まれなふたりの芸術家兄弟の関係性に着目した特別展は、光琳の国宝「燕子花図屏風」と対面するチャンス!

◆展示される琳派作品

国宝 尾形光琳「燕子花図屏風」
重文 尾形乾山作・尾形光琳画「銹絵寒山拾得図角皿」京都国立博物館
重文 尾形乾山作「銹絵染付金彩絵替土器皿」
尾形乾山筆「定家詠十二カ月和歌花鳥図 九月」 ほか

<東京国立博物館>

総合文化展(平常展)

会期:2018年5月8日〜6月3日
公式サイト

東京国立博物館では、特別展以外にも、総合文化展(平常展)で多彩な日本美術の名品が展示されています。琳派の作品が展示される今年の予定は下記のとおり。気になる期間をスケジュールに加えておきましょう。

◆展示される琳派作品

琳派作品がここで見られる!展覧会情報【2018年】酒井抱一「四季花鳥図巻 巻上」(部分)江戸時代・文化15(1818)年 東京国立博物館

※2018年9月19日〜10月28日は
尾形光琳「仕丁図扇面」
尾形乾山「不要図扇面」
俵屋宗達「関屋図屏風」

※2018年10月30日〜12月9日は
本阿弥光悦「金銀泥絵歌巻物」を展示予定

<三井記念美術館>

没後200年 特別展 大名茶人・松平不昧-お殿さまの審美眼-

会期:開催中〜2018年6月17日
公式サイト

大名茶人として名高い松江藩主松平不昧が没して、今年で200年になります。現在、国宝や重要文化財に指定されている不昧の蒐集品がそろった展覧会。中には、酒井抱一が下絵を描いた「瓢箪蒔絵弁当箱」もあります。

◆展示される琳派作品

酒井抱一 下絵・原羊遊斎作「瓢箪蒔絵弁当箱」 ほか

<中之島香雪美術館>

中之島香雪美術館開館記念展「珠玉の村山コレクション〜愛し、守り、伝えた〜」Ⅱ 美しき金に心をよせて

会期:開催中〜2018年6月24日
公式サイト

朝日新聞創業者・村山龍平が蒐集した日本と東アジアの古美術を収蔵する香雪美術館が、開館45周年を記念して大阪・中之島の超高層ビルに中之島香雪美術館を2018年3月21日に開館したばかり。その記念展の第2弾では、野々村仁清の「色絵忍草文茶碗」が見られます。

◆展示される琳派作品

琳派作品がここで見られる!展覧会情報【2018年】野々村仁清「色絵忍草文茶碗」江戸時代・17世紀 香雪美術館

原洋遊斎「菊蒔絵大棗」 ほか

<山種美術館>

【特別展】琳派-俵屋宗達から田中一光へ-

会期:2018年5月12日〜7月8日
公式サイト

2018年は酒井抱一の没後190年と、その弟子・鈴木其一没後160年。この節目を記念した特別展は、宗達や光琳、抱一らを中心にして花開いた琳派芸術が近代や現代の日本画家やデザイナーに受け継がれた足跡をたどる趣向で、見どころ満載です。

◆展示される琳派作品

俵屋宗達下絵・本阿弥光悦書「鹿下絵新古今集和歌巻断簡」
酒井抱一「秋草鶉図」
鈴木其一「四季花鳥図」
(以上山種美術館蔵)

尾形光琳「白楽天図」
(前期5月12日〜6月3日展示)

<京都国立博物館>

特集展示「新収品展」

会期:2018年6月12日〜7月16日
公式サイト

新収蔵品をまとまったかたちで公開する機会を長らくもつことができなかった京都国立博物館で開催される特集展示「新収品展」には、7年分のお宝が勢ぞろい。琳派ファンには光琳と乾山の合作による重文「銹絵寒山拾得図角皿」が必見です。

◆展示される琳派作品

重文 尾形光琳画・尾形乾山作「銹絵寒山拾得図角皿」京都国立博物館

<MOA美術館>

琳派-光悦と光琳

会期:2018年6月8日〜7月17日
公式サイト

師弟や親族ではなく、作風に対する共感などによって継承されてきた琳派の歴史を、光悦と光琳の館蔵品を中心に紹介。光悦の「樵夫蒔絵硯箱」や宗達の「軍鶏図」などの名作をはじめ、装飾芸術の粋である琳派の魅力を間近に感じることができます。

◆展示される琳派作品

重文「樵夫蒔絵硯箱」伝本阿弥光悦
「軍鶏図」俵屋宗達
「草紙洗小町図」尾形光琳
「雪月花図」酒井抱一 ほか