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2018.05.29

「西郷どん」ゆかりの品々が勢ぞろい! 東京・上野で特別展開催中

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2018年7月16日まで、東京藝術大学大学美術館で開催中のNHK大河ドラマ特別展「西郷どん」。西郷隆盛ゆかりの歴史資料や美術品を、数多く展示しています。放送中のドラマとも連動し、西郷の人生をたどっていくことができるので、大河ドラマファンは必見の展覧会!今回は、注目の展示作品と、開幕前日に行われた報道内覧会の様子をご紹介します。

西郷隆盛はこんな顔!

西郷どん石川静正筆「西郷隆盛肖像画」大正時代初 個人蔵

地下2階の展示室で一番最初に出迎えてくれるのが、庄内藩士・石川静正筆の「西郷隆盛肖像画」です。本作は、鹿児島で西郷と何度か会っていた石川が、西郷没後に彼を思い出しながら描いた肖像画といわれています。実際に西郷に会った人が描いた肖像画は数少ないようで、とても貴重な作品。

「会いに来てくれ!」病気の西郷が息子へ宛てた手紙

西郷どん「西郷菊次郎宛 西郷隆盛書状」明治2年(1869)3月20日付 持留製油株式会社

西郷2番目の妻、愛加那(あいかな)。西郷が奄美大島へ流されたときに2人は出会い、子どもに恵まれました。そのうちの一人が菊次郎です。約3年の月日を奄美大島で過ごしましたが、1861年に薩摩へ復帰。この手紙は島を離れた西郷が「自身が病気がちで永くはないため会っておきたい」と、鹿児島に上るよう菊次郎に呼びかけた内容です。当時9歳だった菊次郎は、西郷の求めに応じ、母の元を離れ鹿児島の西郷家に引き取られました。

実際に使われていた調度品がたくさん!

西郷どん「天璋院所用 貝合道具(黒塗桐鳳凰文蒔絵貝桶・貝桶台・合貝)」江戸時代・19世紀 東京都江戸東京博物館 展示期間:5月26日~6月29日

篤姫の婚礼道具として伝わる貝合道具。輿入れの際の行列は、渋谷の薩摩藩邸から江戸城までの距離以上の長さであったと伝えられ、本作品は、その行列の先頭を飾っていたと思われます。

西郷どん3階展示室4の様子

3階の展示室4には、西郷が実際に着ていた軍服や狩羽織、所持していた刀帯などが展示されています。

音声ガイドは、大久保利通役の瑛太さんが担当

西郷どん大久保利通の肖像画と、俳優・瑛太さん

同展で音声ガイドを務め、ドラマの中では大久保利通を演じる、俳優・瑛太さん。開幕前日に行われた報道内覧会に駆けつけました。展示作品のなかで、大久保利通が所用していたイギリス製の懐中時計が印象的だったようです。

西郷どん「大久保利通所用 懐中時計」19世紀 国立歴史民俗博物館

「外国製の懐中時計ってところが、周りの人間と自分は違うということを主張しているようで、大久保らしさを感じました」また、「僕も懐中時計が好きで持っているので、どこか似たところがあるのかな」と、展示作品から “小物好き” という、大久保との共通点を発見したことを話しました。

西郷どん

そんな瑛太さんの音声ガイドと共に楽しめる、NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」。今回ご紹介した作品の他にも、上野公園にある有名な銅像「西郷隆盛像」の制作過程を示す写真など、貴重な資料や作品がたくさん展示されています。展覧会に足を運んでから『上野の西郷さん』に会いに行けば、今までと違った見方ができるかもしれません。絶賛放送中のドラマともあわせて、ぜひお楽しみください!

NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」

会期/2018年5月26日〜7月16日
会場/東京藝術大学大学美術館
東京藝術大学大学美術館HP