上野・東京国立博物館と、NHK Eテレの人気番組「びじゅチューン!」がコラボした企画、「トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」が開催中です! 会場は東京国立博物館 本館 特別4室・特別5室。葛飾北斎の作品の一部になったり、歌川広重の浮世絵に挑戦したり…“なりきり”をキーワードに日本美術を学べる、参加・体験型の展示がたくさん。日本美術ファンでない方でも楽しめます。
「びじゅチューン!」とは??
「びじゅチューン!」は、世界のさまざまな美術作品を、オリジナルの歌とアニメで紹介するNHK Eテレの番組です。作詞・作曲・歌・アニメーション…そのすべてを手がけているのは、アーティストの井上涼さん。一度聞いたら耳から離れない歌と、クセになるキャラクターたち。美術ファンはもちろん、美術をあまり知らない子どもから大人まで、幅広い世代に人気のテレビ番組です。
北斎の波の大きさが圧巻!!
展示1「体感! ザパーンドブーン 北斎」会場風景
「トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」最初の展示室では、大型スクリーンに映し出された葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が大迫力。ストーリ映像と参加できる映像が、交互に流れています。ストーリー映像では、北斎の波のリアルなサイズを体感できます。船に座って、絵の中の人たちの気分を味わってみましょう。波による揺れや風までも感じることができるので、北斎の作品の一部になった気分を楽しめます。
参加できる映像では、マイクに向かって「ふじさーん!」と叫んで、富士山に気持ちを伝えます。声の大きさに合わせて北斎の波が答えてくれます。
もし自分が広重だったらどう降らす…?
展示2「雨は愛すがどう描く?」会場風景
絵師体験ができるスタンプコーナー。もしも自分が歌川広重だったら、あの名作「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」にどんな雨を降らせていたでしょう? 3種類のスタンプを使って、広重になりきりながら自分だけの作品をつくることができます。
見返らなくても美人?
展示3「見返らなくてもほぼ美人」会場風景
見返り美人になりきってポーズをキメられる映像ブース。モニターの中の「見返り美人図」が自分の動きに合わせて動くので、元の絵より美しく映るポーズを探したり、普段見ることのできない正面からの姿を楽しんだりすることができます。
洛中洛外図にはおいしいものがたくさん!
展示4「洛中洛外グルメチェック」会場風景
この大きな金屏風は、岩佐又兵衛の「洛中洛外図屏風(舟木本)」の複製です。「洛中洛外図屏風(舟木本)」は、約400年前の京都の町が描かれた屏風。およそ2500人がにぎやかに暮らしています。その中に、おいしいものがたくさん描かれていることをご存じでしょうか?
ごちそうを詰めたお重、おまんじゅう、焼き魚…屏風前のクイズパネルでヒントをもらって、じっくり探してみましょう。絵の中の住人になりきって、京の町を散歩している気分になれます。
不思議な少女「麗子」になれる!
岸田劉生筆「麗子微笑」重要文化財 大正10(1921)年 東京国立博物館蔵 展示期間:7月24日〜9月9日
「麗子微笑」は、大正から昭和初期に活躍した画家・岸田劉生の作品。自分の娘を描いたことで知られるこの絵は、口角を上げて静かに微笑む独特な表情や、不思議な雰囲気が特徴です。
展示5「顔パフォーマー麗子」会場風景
そんな麗子になりきれるのが、「顔パフォーマー麗子」ブース。デジタル顔はめで麗子になりきり、自分だけの「麗子像」をつくることができます。
デジタルギャラリーでは、他の人の作品を鑑賞することも可能。さまざまな麗子を見ることができます。
もちろん本物の作品も展示!
1階 18室「近代の美術」入口
北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」や岸田劉生の「麗子微笑」をはじめ、びじゅチューン! の歌のもとになった作品も一部、鑑賞することができます。映像や複製を使った体験型展示を楽しんだ後は、本物の作品に合いに行きましょう!
「トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」
会期 2018年7月24日〜9月9日
会場 東京国立博物館 本館 特別4室・特別5室
公式サイト
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