現存する全35点(研究者によって見解が異なる)のフェルメールの作品のうち、日本での美術展史上最多となる9点がそろう大規模な「フェルメール展」。いよいよ、今秋から東京・上野の森美術館で開催! 和樂INTOJAPANでは、開催前にチェックしたい、5つの見どころをご紹介します。
1.日本初公開を含む、名作9点が東京に集結
【日本初公開】ヨハネス・フェルメール「赤い帽子の娘」1665-1666年ごろ 油彩・板 23.2×18.1 ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Andrew W. Mellon Collection,1937.1.53 ※12月20日までの展示
ヨーロッパとアメリカの美術館所蔵の傑作がなんと9点も集まることに話題騒然! 気になるラインナップは、日本初公開となる「赤い帽子の娘」(12月20日まで展示)と「ワイングラス」の2点に加えて、「牛乳を注ぐ女」「真珠の首飾りの女」「手紙を書く女」「手紙を書く婦人と召使い」「マルタとマリアの家のキリスト」「リュートを調弦する女」。あの傑作と向き合えるまたとない機会です。
2.夢のような「フェルメール・ルーム」
ヨハネス・フェルメール「牛乳を注ぐ女」1660年ごろ 油彩・カンヴァス 45.5×41 アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt,1908
公開される8点のフェルメールの作品は、実はひとつの部屋で展示されるのです! いわば、フェルメール100%の奇跡の部屋。作品を描き終えるたびに発注者に渡していたため、フェルメール本人も自分の作品が一堂に並ぶ光景は見たことがなかったと思われます。8点の作品がどのような並びで、どのように展示されるのかは、「フェルメール・ルーム」に入るまでのお楽しみ!
3.17世紀オランダ絵画約40点の傑作も!
ヘリット・ダウ「本を読む老女」1631-1632年ごろ 油彩・板 71.2×55.2 アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum.A.H.Hoekwater Bequest,The Hague,1912
肖像画、神話画と宗教画、風景画、静物画、風俗画…フェルメールの作品以外にも、同時代に活躍した画家の作品約40点を通じて、17世紀のオランダ絵画の広がりと独創性を紹介。ウィットにあふれる情景を得意としたヤン・ステーン、穏やかな日常の風景を描くデ・ホーホ、室内の風俗を描いたハブリエル・メツーなどの作品に、フェルメール作品との共通項や相違点を見つけてみては。
4.日時指定入場制&音声ガイド無料提供
欧米の美術館で普及している「日時指定入場制」によって、入場がスムースに。インターネットや電話、店舗で、事前に日時を指定してチケットを購入することで、長時間待つことなく入場できます(詳しくは、フェルメール展 公式サイトで)。東京展では、音声ガイドも無料で利用できるんです!
5.売り切れ必至! 限定グッズがカワイイ
その名も「牛乳を注ぐミッフィー」! 高さ約30cmと高さ約17cmの2種類のサイズあり。©Mercis bv
「フェルメール展」限定のコラボレーションアイテムも続々開発中との噂。特に「牛乳を注ぐ女」のスタイルになったオランダ生まれのミッフィーのぬいぐるみは、一度見たら忘れられないかわいらしさです。売り切れ必至の予感がしますので、お早めにどうぞ! ほかにもさまざまなオリジナルグッズが並ぶ予定です。
「フェルメール展」
会場 上野の森美術館
住所 東京都台東区上野公園1-2
公式サイト
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