2018年10月3日まで、永青文庫で「大名美術入門-殿と姫の美のくらし-」が開催中です。
菊唐草蒔絵化粧道具 江戸時代後期 永青文庫蔵
大名家では嫁入りの際に、身の回りの生活道具一式を持参する習わしがありました。そのため、肥後熊本藩主をつとめた細川家にも、他家から嫁いだ姫君の婚礼道具が複数伝わっています。なかでも写真の、菊唐草模様の蒔絵があしらわれた化粧道具は、そろいの調度として大変貴重なもの。お姫様のきらびやかな暮らしが垣間見られるような、贅を尽くした“大名家の美術”を、多彩な品々でたっぷりと。