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2020.01.08

宮崎市最大の歓楽街「ニシタチ」は地元グルメの宝庫!名店や人気店を徹底レポート

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雄大な大自然に恵まれた風光明媚な宮崎県には、神話の痕跡が残るスポットなども多数あり、観光の見どころも豊富。
そんな宮崎は、ご当地グルメから世界に誇れるような高級グルメまで、食文化においても宝庫!

宮崎に行ったら、みなさんはどこで何を食べますか?

観光客には意外と知られていないのが、宮崎最大の歓楽街 「ニシタチ」。
昼夜賑わうこの界隈には、宮崎グルメを満喫できる人気店や名店などもたくさん入っているんです。逆に、こうしたお店に入ったことがあっても、そのお店があるエリア一帯が「ニシタチ」だったことを知らなかった人もいるのではないでしょうか。

今回は、宮崎県宮崎市にある「ニシタチ」を中心に、宮崎グルメを満喫できる名店や人気店をおすすめの宮崎グルメと共にご紹介していきます。

宮崎最大の歓楽街 「ニシタチ」とは?

宮崎グルメの人気店や名店の宝庫


宮崎市最大の歓楽街と言われている「ニシタチ」は、市内の中央部に南北の方向に通る商店街「橘通り」の2丁目から3丁目の西側にある「西橘通り(にしたちばなどおり)」を中心に構成されています。この通りの近隣にある中央通り、恵比寿通り、高松通り、西銀座通りなどを含むエリアは一大歓楽街となっており、地元では、通称「ニシタチ」と呼ばれています。

このエリアだけでも1500店舗以上の飲食店が集中しており、言い換えれば、宮崎市の飲食店の激戦区になっているエリアであることから、美味しい宮崎グルメを満喫できる名店や人気店の宝庫でもあります。
昭和レトロな雰囲気のお店からスタイリッシュなバーやレストランまで、幅広いお店が入っています。

昼と夜とでガラリと変わる「ニシタチ」


昼夜、多くの人々でにぎわう「ニシタチ」は、夜から開店するお店も多くあるので、昼と夜とでは街のイメージもガラリと異なります。
昼来たのに景色が異なるため、夜に道に迷ってしまうのも私だけではないはず。

でも、宮崎の人は皆、気さくで親切。そんな人々の雰囲気もこの街に反映されているようで、どこか温かい感じがするんです。同じ歓楽街でも、東京の歌舞伎町や錦糸町などとも大きく異なるどこかのどかな雰囲気もこの街の大きな魅力の1つ。

スナックやバーなどの飲み屋さんが集中しているエリアでも特に治安の悪さなどはないようですが、夜も更けてくると陽気な酔っ払いなどに遭遇する確率も高くなるので、絡まれないようにお気を付けください。余談ですが、宮崎県の人口あたりのスナックの店舗数は、意外なことに日本一!となっているようです。

「ニシタチ」界隈でめぐる宮崎グルメのハシゴ旅!

宮崎のソウルフード「チキン南蛮」


宮崎県といえば、美味しい地鶏などの鶏肉を使用した名物やご当地料理もいろいろとあります。
その中の代表料理の1つであり、宮崎のソウルフードとして絶対外せないのが「チキン南蛮」。カラっと揚げたてのジューシーな地元の美味しい鶏肉がお店特製の甘酢の南蛮ダレに漬けられてあるこのメニュー。

元祖と呼ばれる宮崎のチキン南蛮には、タルタルソースはかかっていないとのこと。しかし、現在は、多くのお店でタルタルソースがかかっているようです。

このチキン南蛮の鶏肉は、鶏の「胸肉」を使ったものと「もも肉」を使ったものの2種類があるのですが、それぞれ異なったおいしさを味わえるので、どちらも人気。
その違いもぜひ、自分の舌でしっかり確かめてみて!

タルタルソースがけの発祥!「味のおぐら 本店」


西橘通りから徒歩で5分ほどの場所にある「味のおぐら 本店」は、1956(昭和31)年創業の老舗の洋食屋さん。
チキン南蛮にタルタルソースをかけて初めて提供したのがこのお店で、それは昭和40年のできごと。それ以来、現在まで、ほとんどの宮崎のチキン南蛮はタルタルソースがかかっているスタイルとなっています。

タルタルソースがけはココが発祥というだけあって、他では味わえないこだわりに溢れた特製の絶品タルタルソースも自慢です。
予約ができないこのお店は、リピーター続出のおいしさで、行列必至の人気店。
早めの時間に来店するのがおすすめ!

住所:宮崎県宮崎市橘通東3-4-24
営業時間:11:00~15:00、17:00~20:30
定休日:火曜日

地鶏のもも肉の炭火焼き「もも焼き」


宮崎でもう1つ有名な鶏料理といえば宮崎のブランド地鶏「みやざき地頭鶏(じとっこ)」のもも肉を使った「ももの炭火焼き」。

「もも焼き」という愛称でも呼ばれているこのご当地グルメは、宮崎のお祭りの出店などでもよく見られます。こうした場所では、半切りにしたドラム缶に炭を入れて、上に金網を敷き、ダイナミックに鶏のもも肉を炭火焼にしています。宮崎ならではのこの光景も観光客の目には新鮮に映ります。

お酒のおつまみにも最適なこのグルメは、ニシタチにある居酒屋でも定番メニュー。何もかけなくてもそのままでも十分に美味しく、みやざき地頭鶏の素材の良さが旨味として十二分に味わえるので、特に鶏肉や焼き鳥好きの方には、絶対、見逃せない宮崎グルメの1つです。

もも焼き元祖のお店!「丸万焼鳥 本店」


西橘通りにある「丸万焼鳥(まるまんやきとり)本店」は、1951(昭和26)年創業の鶏のもも焼きの元祖と言われている老舗店。宮崎のブランド地鶏「みやざき地頭鶏」の炭火焼が美味しいお店を地元の人に聞けば、すぐにこのお店の名前が挙がるほど、絶品を味わえる人気有名店です。

目の前で調理される姿がパフォーマンスにも見えてきてしまうくらいダイナミック! できたてをすぐ出してくれるので、最もおいしい時を味わえる幸せ。

宮崎でも多くのもも焼きのお店は、ももの身の部分のみを出しますが、このお店は骨付きのまま出てきます! もも肉の一番美味しい所とされる骨と身の隙間に集中している旨味もしっかり堪能できますよ。
紙ナプキンも準備されているので、たまには、野性味あふれる食べっぷりを楽しんでみてはいかが?

住所:宮崎県宮崎市橘通西3-6-7
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜日

宮崎の文化の1つ「朝うどん」


意外と知られていないことなのですが、「うどん」は宮崎の名物グルメの1つになっているんです。そして、宮崎のうどんの大きな特徴は、麺が非常に柔らかいこと!

お粥のように喉ごしが良く優しい味付けになっているので、お酒を飲んだ後の締めとして食べたり、朝食として食べる地元の人が非常に多いです。そのため、宮崎には「朝うどん」という文化もあり、早朝から営業しているうどん屋さんもたくさんあります。値段もお財布に非常に優しい驚きの価格になっているのも嬉しいポイント。

宮崎県は、江戸時代から商業的な理由で移住してくる人々が非常に多い県なのだそう。現代になり、特に、四国エリアからの移住者の数が非常に多いらしく、こうした要因も朝うどんの文化が生まれた理由なのではないかとも言われています。
宮崎に来たら、朝うどんを食べてみませんか?

無添加で優しいおいしさ「きっちょううどん 橘通店」


西橘通りから徒歩ですぐの場所にある「きっちょううどん 橘通店」は、無添加素材で作る煮干しの出汁の美味しいうどんが自慢。宮崎県を中心にチェーン展開されている地元では超有名な人気店の1つ。

サイドメニューも含めてメニューも豊富。
朝6時から営業しているので、朝うどんセットなどの限定メニューもあります。
宮崎特有の柔らかな麺に、いりこでとった優しい味わいのスープとの相性も最高!
おつかれな胃袋でも優しく目を覚ませます。

住所:宮崎県宮崎市橘通西3-3-27 宮崎アートセンタービル 1F
営業時間:6:00~24:00(ただし、金曜、土曜、祝前日は翌朝3:00まで営業)
定休日:年中無休

宮崎のブランド牛「宮崎牛」


誕生以来、30年以上の歴史をもつ宮崎のブランド牛「宮崎牛」。
宮崎県産の黒毛和種であり、かつ、肉質等級が4級以上のものだけが、「宮崎牛」というブランド牛として認定されることができます。

国内においては、和牛のオリンピックとも称されている5年に1度開かれる全国和牛能力共進会で、宮崎牛は、3大会連続で内閣総理大臣賞を獲得する快挙も成し遂げています。また、国外において記憶に新しいところでは、2018年のアカデミー賞の授賞式後のパーティーで振舞われたことをきっかけにハリウッドでも大絶賛となり、翌年も振舞うことが決定となり、世界でも高い評価を得始めています。

宮崎には、口の中でとろけるような絶品の宮崎牛を、しゃぶしゃぶ、ステーキ、ハンバーグ、焼き肉など、様々なスタイルで味わえる名店がたくさんあります。

リーズナブルで嬉しい「橘通り ミヤチク」


西橘通りから徒歩ですぐの所にある「橘通り ミヤチク」は、旧店名のアパスであった時から宮崎牛を使用した高級ステーキ&焼き肉店といえばこのお店!と言われるほど、地元の人には広く認知されている有名店。

宮崎牛の高級肉を使用しながらもリーズナブルに味わえるお店です。
特にランチメニューはおすすめで、2000円ちょっと出せば味わえる宮崎牛ランチなどが人気。
観光客はあまりいないので、穴場といえば穴場なお店。

住所:宮崎県宮崎市橘通西3-10-36 B1F
営業時間:1:30~14:00、17:00~21:30
定休日:日曜日

宮崎を代表する郷土料理「冷や汁」


二日酔いの日や暑い夏に食欲が減退している時などにもサクッと食べられてしまう宮崎の郷土料理「冷や汁」。外観だけを見ると冷たい味噌汁をご飯にかけた「猫まんま」みたいじゃやない?って思う人も多いかもしれませんが、実は、結構、手間暇かかっている料理なんですよね。


冷や汁に使用する煮干しにされた小鯵すべての頭と内臓を取り除き、身をほぐします。数が多いので、これだけでも現代人には結構、面倒な作業ですよね。これを軽くあぶって、煎ったゴマと焼き味噌とあわせて擦りつぶし、だし汁でのばします。このできたスープに豆腐、きゅうりのスライス、薬味の青じそを加え、冷めた麦飯にかけていただきます。

宮崎では、冷や汁は、農民が農作業の忙しい合間にササっと食べられる食事として根付いた食事らしいです。

料理人の技光る!「ふるさと料理 杉の子」


西橘通りから徒歩で8分ほどの場所にある「ふるさと料理 杉の子」は、1970(昭和45)年に創業の人気老舗店。宮崎の地元で獲れた旬の食材を使用し、この土地に伝わる方法で調理された伝統的な郷土料理を中心にいろいろな宮崎らしい料理を味わえます。

こちらで味わえる冷や汁は、丁寧な下処理や手の込んだ調理がされているのが分かる素材の旨味を最大限に堪能できる素晴らしいお料理となっています。
すべて熟練の料理人による手作業で行われており、フードカッターなどの調理機械は一切使用せずに、昔ながらの製法で作られています。

たかが「冷や汁」と思っている方、ぜひ、このお店のこだわりに溢れた絶品冷や汁も味わってみてください。

ふるさと料理 杉の子
住所:宮崎県宮崎市橘通西2-1-4
営業時間:11:30~14:00、17:00~22:00
定休日:不定休

フルーツも最高!「日向夏」&「太陽のタマゴ」


宮崎でフルーツといえば、絶品完熟マンゴー「太陽のタマゴ」は外せません。
旬の時期の5月から8月には、現地では獲りたてのジューシーで香り高いマンゴーを味わえます。
獲りたてのものは、やっぱり違う! このフルーツが大好きな私は感動しまくり!!


そして、もう1つ感動したフルーツが、「ほどよい甘さだから大丈夫よ!」と甘いみかんが苦手な私が強く試食を勧められて、宮崎で初めて食べた「日向夏」。
香りの良さとおいしさに感動!それは、大好きなフルーツがもう1つ増えた瞬間となりました。

江戸時代に宮崎市のとある家の庭先で偶然誕生したとされるこのみかんは、柚子が突然変異してできたものとも言われています。旬の時期は3月から4月。

「日向夏」は食べ方も変わっています。お店の人に教えてもらった食べ方は、普通のみかんのように皮をむかず、ナイフでリンゴの皮をむくように黄色の皮をそぎ落とし、白いワタのような部分をしっかり残しておくとが重要とのこと。

それは、日向夏のみかんの白いワタのような部分も一緒に食べるからなんです。香りも良いし、身体にも良い成分が日向夏の白いワタのような部分には一杯含まれているからしっかり無駄にせずに食べてね!とお店の人言われました。

宮崎には、種が極小で種なしに近い「小核」の日向夏もあるので、たっぷりのジューシーな果肉をぜひ、味わってみて!

フルーツパーラーも併設!「フルーツ大野」


西橘通り沿いにある「フルーツ大野」は、1982(昭和57)に創業した老舗の果物屋が、1992(平成4)年に行った移転を機にフルーツパーラーも併設した超有名な人気果物店です。店内には、こだわりに溢れた見栄えも美しい現地の旬の果物が豊富に揃っています。お土産にもいいですよ。

併設されたフルーツパーラーでは、迷うほど豊富な種類があるパフェが大人気。地元のフルーツを中心に、季節によって異なる産地のこだわりに溢れた様々なフルーツが、惜しみなくたっぷり入っています。

見た目にも楽しめる贅沢なこのフルーツパフェ、どれもお手頃な価格で嬉しい驚き! スイーツ好きにもフルーツ好きにもおすすめです。
昼だけではなく、夜の締めパフェも行列ができてしまう時もあるほど人気。

住所:宮崎県宮崎市中央通1-22 ばんぢろビル 1F
営業時間:11:00~23:00
定休日:日曜日、祝日

眠らない街「ニシタチ」で宮崎グルメを食べつくせ!


飲食店だけでも1500店舗以上も入っている「ニシタチ」界隈。
早朝から営業の宮崎名物の朝うどん、お得なランチや贅沢なディナー、深夜までお酒を楽しめるバーやスナック、締めパフェなど、いつ行っても必ずどこか営業しているお店があり、眠らない街でもあります。

宮崎で地元のおいしいグルメを味わいたい時も、何を食べてよいかわからない時も、地元グルメの名店や人気店の宝庫「ニシタチ」へまずは行ってみてください! 観光のガイドブックに出ていないような地元の人のみぞ知る絶品グルメのお店にもたくさん巡り合えます。

書いた人

猫と旅が大好きな、音楽家、創作家、渡り鳥、遊牧民。7年前、ノラの子猫に出会い、人生初、猫のいる生活がスタート。以来、自分の人生価値観が大きく変わる。愛猫を連れ、車旅を楽しむも、天才的な方向音痴っぷりを毎度発揮。愛猫のテレパシーと自分の直感だけを頼りに今日も前へ進む。