京都は茶の湯のパラダイス。老舗に専門店、ここにしかないマニアなお土産を見つけることも旅の楽しみの一つ。光琳模様のキュートなポチ袋や味噌味のお菓子、高級なお抹茶まで。茶道を習っていない方でも嬉しい、京土産を厳選しました。
1 塩芳軒
京の上品な秋の干菓子
右上は押し物のいちょう、左下は有平糖のしめじ
100年を超える和菓子の老舗として格式を守ります。オーダーの干菓子は、おみやげにも最適。訪問の5日前までに注文を。
2 芸艸堂
大人のキュートを刺激!光琳模様のポチ袋
江戸時代の絵師、中村芳中の「光琳画譜」の絵を元にした、手摺り木版のポチ袋
日本唯一の手摺木版和装本出版社。神坂雪佳や伊藤若冲の木版画以外に、トートバッグや和雑貨、絵はがきを販売しています。
3 清昌堂やました
どこでもお茶が点てられる、小さな茶道具と茶籠
オリジナルの茶籠は、使いやすく値段も手ごろ。游々籠や建水などの、茶道具は別売り
弘化4(1847)年創業、新古茶道美術品専門の老舗。千家の書付物を得意としますが、茶道初心者にも、ていねいに対応をしてくれます。
4 昇苑くみひも宇治本店
糸巻きお茶缶の職人技がすごい!
熟練の職人が1本の長い絹のひもを巻いて製作する
伝統を生かしたストラップ製品など多彩なラインナップ。工場が近いので、職人たちが日ごろから温めているアイディア商品がたくさん並びます。
5 松屋藤兵衛
もっちりの食感が美味しい紫野松風
大徳寺納豆と白胡麻を加えた風味豊かな味噌味のお菓子。コーヒーや紅茶にもよく合う
松風は独特な歯ごたえの和菓子。一見カステラのようなのに、まったく異なる不思議な食感。端っこを切り落とした個数限定の「福耳」も好評。
京都市北区柴野雲林院町28
075-492-2850
6 ゑり正
お茶会に着ていく半襟は清潔な白を!
内側より、やや軽めの二巾塩瀬、重めの一巾塩瀬、変わり織りの明雲、冬に最適な一巾縮緬
オリジナルの色柄半襟や帯締め、帯揚げ、使い手の要望に応える肌着を展開。特に正絹の白半襟の充実度は群を抜きます。
7 京都古梅園
墨匠もおすすめする、見事な書き味の仮名書の墨
右から梅一輪、菊の香、くれない花、紅花墨、金さくら。古梅園のオリジナル
奈良墨の名店、古梅園の京都店。こちらも約300年もの歴史をもつ老舗。墨をはじめ京筆や和紙など、あらゆる相談にのってくれます。
8 朝日焼窯元
お気に入りの紅鹿背刷毛目茶碗で一服
赤みを帯びた肌合いに、鹿の背のような斑点がはっきり。朝日焼らしい特徴が表れている
工房併設のギャラリーでは、茶道具から日常食器まで、さまざまなうつわを販売。ときには現当主の松林豊斎さんに出会えることも。
9 宇治上神社
旅先の記念としてもおすすめな御朱印
カラーの紙に記された御朱印など、御朱印フリークの注目を集める宇治上神社。右/「離宮 金字朱印」 左/「茶加美御朱印」
祀られている応神天皇、仁徳天皇、菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)は古事記や日本書紀に登場する古墳時代の皇族。拝殿と本殿の建物こそ、日本最古の神社建築で世界遺産。
10 柳桜園茶舗
茶の甘みを堪能できるお抹茶
右/柳桜園自慢の逸品、特別挽上の濃茶「錦上の昔」。 左/薄茶の最高級品「雅の白」
三千家や大徳寺の御用達で、抹茶を中心とした日本茶専門店。抹茶は缶を持ち込むと、量り売りをしてもらえます。
京都市中京区二条通御幸町西入丁子屋町690
075-231-3693