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2019.09.29

9月29日は何の日?招き猫の日!世界のかわいい招き猫まとめ

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日本各地、そして世界的に、「招き猫」はどのような存在なのでしょう。猫という動物は平安時代に唐から伝来したとされますが、縁起物としての招き猫(人形)は日本発祥のもの。近代になって、縁起かつぎや願掛けに熱心な世界の中華圏で広まった以外にも、意外な国で注目されているとか。今回は、そんな招き猫の小噺をご紹介します!

1 郷土玩具としても愛されてきました

風土と伝統技術による郷土玩具は全国さまざまで、各地に郷土玩具としての招き猫も伝わります。その多くは壊れやすい土人形や和紙製の張り子。子どもが扱って壊しても「これで厄が落ちた」となるとか。ユーモアと愛情にあふれています。

招き猫左から、福島県の会津中川人形、佐賀県の弓野人形、群馬県の豊岡張り子(以上3点個人蔵)、米沢藩の御用窯だった相良家による相良人形(相良人形)8代目によるこの「猫に蛸」は、猫は手を上げていないが「多幸」と書いて「タコ」と読ませ、招き猫同様に縁起物として人気を集める

2 バカラのクリスタルも人気です

フランスのバカラ村でのみ制作される、バカラの商品。テーブルウェアや指輪などの装飾品のほか、この「まねき猫」も人気です。クリスタルならではの透明感が美しい。

招き猫10.5㎝ 右/レッド・左/クリアの招き猫。ほかに、ブルーやゴールド、バカラのシンボルである「レッドオクトゴン」を首輪につけたクリアなども

3 エジプトでは神の化身にも!

野生の猫を飼いならしたのは古代エジプト人だといわれているほど、エジプトと猫の結びつきは強いのです。猫の女神として知られる「バステト」は、はじめは雌ライオンでしたが、紀元前1000年ごろには猫の頭部をもった人間、あるいは猫の姿で表されるように。招き猫ではありませんが、人間にとって猫が身近であると同時にいかに神聖なものかを、このバステトも物語っています。

招き猫写真提供/アフロ

4 お伊勢参りの後はおかげ横丁で…

9月29日を「来る福の日」として、日本中の招き猫が集うイベントを開催しているのが伊勢神宮の門前町、おかげ横丁です。ご利益にあずかれそうなこのイベント時でなくても、おかげ横丁には招き猫の大きな石像や縁起物を扱う店が。そこで5㎝ほどの招き猫を見つけました。赤いひもを引くと、中からおみくじが出てきます!

招き猫「招き猫みくじ」(吉兆招福亭)

5 リサ・ラーソンもハマってます!

猫やライオンをはじめとするアニマルモチーフで人気の、スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソン。日本の招き猫に心を奪われた彼女は、オリジナルの招き猫を制作しました。リサらしい表情やフォルムは、日本のものとは違った愛らしさ。

招き猫左は13.5㎝の陶器製(波佐見焼)「まねくねこ」。右は7㎝の磁器製「まねくねこのこ」(共にトンカチ)