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2024.01.12

〝いつもの自分〟でいられる極上の心地よさ。「由布院 玉の湯」その1【〝おもてなし〟を体感できる至高の湯宿】

至高の温泉地と湯宿をご紹介する全13回シリーズ、第7回は「由布院 玉の湯」その1をお送りします。

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大分県・由布院温泉「玉の湯」で知る
〝心くばり〞の本質

〝一度は行ってみたい憧れの宿〟もしくは〝もう一度行ってみたい忘れられない宿〟の話題になると、必ず名前が挙がるといっても過言ではない「由布院(ゆふいん)玉の湯」。全国に次々と新しい宿ができても、多くの人々に愛され続けているのには理由があります。自然豊かな建物のたたずまいも、美味しい食事も素晴しいですが、「玉の湯」が〝至高〟であると思うのは、極めてさりげなく優しい心くばりを感じるから、です。

心地よさのヒミツは、 
訪れる客の気持ちをゆるめる、やわらかさ

「由布院 玉の湯」は静かな宿です。玄関をくぐるやいなや、「いらっしゃいませ~」と着物姿の女将(おかみ)や仲居(なかい)さんたちが大きな声で歓待してくれる、きらびやかな純和風旅館の出迎えはありません。林の中の細い小道を通ってたどり着いた玄関で、「玉の湯」のスタッフの方々は、平然と温かく、にこやかに迎えてくれます。フロントやロビーに飾られているのは、地元の農家さんが育てた楚々とした野の花。気持ちがほっとゆるんでいきます。
圧倒されない――。この第一印象は「玉の湯」の大きな魅力といえます。高級旅館にあって、緊張することも、気どることもなく〝いつもの自分〟で、心地よくいられる雰囲気は貴重です。

「玉の湯」の玄関を入った正面。上部の壁に飾られているのは、大分県日田(ひた)市出身の洋画家、宇治山哲平の作品『万華(まんげ) 』。

穏やかな雰囲気が漂う「玉の湯」の人々

左/雑木林の木々は、落葉する樹種も多い。目立たないように落ち葉を掃くスタッフの姿も。右/「由布院 玉の湯」社長の桑野和泉(くわのいずみ)さん。これからの「玉の湯」と由布院の町との新たな計画も楽しみ。

左/朝食は和食か洋食を選ぶことができる。食材はほとんどが大分産。右/「ニコルズ バー」のバーテンダーの小村朋子さんは、カクテルのコンペで全国優勝した腕をもつ。

庭に響く鳥の声、カエルの声、ときには子供たちの笑い声――。
さりげなく、優しく、温かく自然や人の気配を感じる
小さな街のような宿

客室をはじめ、ロビー、談話室、廊下などいたるところに、毎朝、地元の農家さんから届けてもらう花々が飾られている。花を運んでいる台車は、なんと古いイギリス製の乳母車!

【湯宿DATA】

由布院 玉の湯(ゆふいん たまのゆ)
住所:大分県由布市湯布院町湯の坪
電話:0977-84-2158
宿泊料金:2名1室利用時1名¥41,950(税込)~(1室1名利用は部屋数・タイプ限定で¥59,550(税込)~)
アクセス:JR久大本線「由布院駅」よりタクシーで約3分
公式サイト:https://tamanoyu.co.jp/

撮影/伊藤 信 構成/高橋亜弥子
※本記事は雑誌『和樂(2023年2・3月号)』の転載です。
※表示の宿泊料金は税金・サービス料込みの金額です。別途入湯税や、入浴料などがかかる場合があります。また、連休や年末年始など、特別料金が設定されている場合もあります。
※お出かけの際には宿のホームページなどで最新情報をご確認ください。

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和樂web編集部

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