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2024.11.06

せっかちな料理人や舌の肥えた食通たちの憩いの場「ぎをん 遠藤」【京都、カウンターの名店3】

カウンター越しに見る料理人の姿は実に美しく、その佇まいや所作は、こだわりの料理と共に〝食の文化遺産〟といってもいいかもしれません。カウンター文化の聖地ともいうべき京都で「料理人の手仕事」を堪能できる様々な名店を5軒ご紹介します。

「京都、カウンターの名店」シリーズ一覧はこちら

うまい魚をシンプルに手際よく! 料理人も惚れ込むカウンター割烹

なにやら、京都で〝最強のアジフライ〟をいただける店があるらしい…。それがこちら「ぎをん 遠藤」。2011年、祇園にオープン、魚料理を中心に好きなものを好きなだけ楽しめるカウンター割烹です。

左/ふっくらとした穴子の白焼きは、塩とわさびでシンプルに。右/ぷりっぷり! 明石の鯛のお造り。

早速注文すると、出てきたのは(いわゆる開きの三角形のとは違う)、ごろんと肉厚のアジフライ。「ウスターソースとマヨネーズをびちゃびちゃにつけて(笑)」とは店主の遠藤功太(こうた)さん。アドバイスどおりいただくと、サクサクッ、ふっくらしっとり。アジの旨みがギュッ。絶品!

ふっくら肉厚! これが最強のアジフライ! 注文後に塩胡椒して薄くころもをつけたら、さっと揚げる。中心はレアだが冷たくない、ギリギリの塩梅(あんばい)と、この厚みと形がポイント。

味のある手書きメニューには、旬の魚のお造りや焼き物、煮物、サラダにオムレツ、丼からチャーハンまで70種ほど。「今日は何がおいしい? こんなんして、あんなんしてという要望や、量の調整など、なんでも応えますよ」と遠藤さん。

注文後、さっと煮る鯛のあら炊き。遠藤さんの実家は有名店御用達の魚店。「最強の食材を活かすべく、手早くおいしく」がモットー。うまい、はやい、できたてをぜひ!

そして、なんと言っても注文してから出てくるまでの早いこと! 庖丁さばきにうっとりしているとあっという間に料理が登場。せっかちな料理人や食通が夜な夜な集うのも納得。

「どんなリクエストも受け付けます(笑)!」と遠藤さん。

カウンター名店DATA

「ぎをん 遠藤」
住所:京都府京都市東山区祇園町北側347-118
電話:075-551-7271 
営業時間:18時~ 要予約
休み:日曜・祝日
料金:ひとり10,000~15,000円が目安

撮影/長谷川潤 構成/田中美保
※本記事は雑誌『和樂(2024年4・5月号)』の転載です。
※営業時間や休みなどが変更になっている場合があります。お出かけの前に最新情報を確認してください。

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和樂web編集部

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