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2024.10.16

ぐじの骨からとるコクある深い味わいの出汁で。「而今 平たて」【京都〝最新〟うまい店・和食編5】

京都で、大人が居心地のいい「今から常連になりたい店」。 とことん客目線に立ったもてなしを考えた店主たちがいる新しい店を中心に、「10年先も通い続けたい」「常連になりたい」、一緒に年を重ねていきたい主人と店を厳選しました。

「京都〝最新〟うまい店」シリーズ一覧はこちら

左/定番人気の「白和え」秋はいちじくで。クリーミーな和(あ)え衣が大好評。散らした蕎麦茶も風味よし。右/天然きのこがたっぷり入る「熊鍋」。滋賀から届く熊肉は、アバラの部位を使う。天然のきのこから出るうまみと熊の甘みが溶けあう。

初めの2品はお任せ、あとはお好きに「而今 平たて」

2022年春開店、現在40歳。カウンター越しから、心の弾みが伝わってくる店主・平舘亮祐(ひらたてりょうすけ)さん。

席に座ると、その日のおすすめ2品が平舘さんから提案されます。それに続いて、単品料理の注文に入ってもよし、コース仕立てを頼んでもよし。

「たとえお任せでも、女性おふたりと男性おふたりでは構成を変えます。できるだけのことはします」

ひとり客にもおすすめするのが、「土鍋ごはん」。旬の具材が常時7種ほど用意されていますが、この店では組み合わせを推奨。「鮎と新生姜」「煮穴子と実山椒」など掛け合わせの味は別次元のおいしさ! 

ごはんにも使われる出汁は、ぐじの骨からとるコクのある深い味わい。小鍋料理など、秋が深まるこれからの時期がますます楽しみです。

左/看板料理の土鍋ごはん、この時期は「かますとごぼう」。平舘さんの前職は釜飯で知られる割烹「余志屋(よしや)別館」の料理長。名店仕込みの技かと思いきや、独自で究めた炊飯技術だとか。ごはんの余りは、持ち帰りに。写真は3~4人前。右/「熊鍋」も目の前で。

「料理を介して楽しくおしゃべりしたいです」――平舘亮祐さん

笑顔も素敵な店主。アラカルト注文でひとり17,000前後。コースは7品で16,000円~。

而今 平たて(じこん ひらたて)DATA

住所:京都府京都市中京区少将井御旅町352-1 
電話:075-221-2288 
営業時間:17時~21時(L.O.)、土曜・日曜・祝日15時~21時(L.O.)
休み:月曜 
店内:カウンター7席、半個室1 ※平日15時~17時は前日までの予約。
Instagram@jikon_hiratate

撮影/長谷川 潤 構成/藤田 優
※本記事は雑誌『和樂(2023年10・11月号)』の転載です(価格や年齢、年数などは2024年9月現在)。
※掲載価格はすべて税込で、価格や営業時間などは変更される場合があります。お出かけの前にご確認ください。

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和樂web編集部

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