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読み物
Culture
2020.09.06

クイズ!「不如帰」何て読む?足利義輝の辞世の句にも詠まれた鳥

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大河ドラマ『麒麟がくる』がいよいよ放送再開しましたね。将軍・足利義輝の葛藤が、画面越しにひしひしと伝わってきます。

そこで、足利義輝にも関わる漢字クイズを出題!「不如帰」は何と読むでしょうか?ヒントは「鳥」です。

「不如帰」の読み方・意味とは

クイズの正解は……
……

……

……

「ホトトギス」でした!

ホトトギスは、カッコウ目・カッコウ科の渡り鳥の一種。その激情的なさえずりが日本人の心を掴み、古くから和歌・俳句・小説・絵画など、さまざまな作品に登場します。自分で子育てをせず、カッコウなどに托卵する鳥としても知られています。

隅田川上空を飛ぶホトトギス。吉原の遊女・高尾太夫が詠んだ「君はいま駒形あたりほととぎす」をもとに描かれたとされる。
Colbaseより 『名所江戸百景・駒形堂吾嬬橋』歌川広重筆 東京国立博物館蔵

足利義輝とホトトギス

ところでホトトギスと言えば、あの有名な川柳を思い出す方も多いのではないでしょうか。

「鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす」織田信長
「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ほととぎす」豊臣秀吉
「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ほととぎす」徳川家康

これらの川柳は、後世になってそれぞれの武将の性格を表すために詠まれたもの。本人が詠んだわけではありません。

しかし、武士や将軍が実際にホトトギスを詠んだ和歌もあります。ここでは、将軍・足利義輝が実際に詠んだと言われる辞世の句をご紹介しましょう。

五月雨は 露か涙か 不如帰(ほととぎす) 我が名をあげよ 雲の上まで

降りしきる五月雨は、はかなく消えゆく露だろうか、それとも私の無念の涙だろうか。ホトトギスよ、我が名を天高く広めておくれ。

『魁題百撰相 足利義輝』一魁斎芳年画 国立国会図書館デジタルコレクションより

五月雨は、今の梅雨のこと。ホトトギスは初夏(5月中旬頃)に渡ってくるので、夏の訪れを告げる鳥として知られています。盛夏を迎える前に、義輝は30歳という若さではかなく命を落としてしまったのでした。それでも、最期の最期まで将軍としての誇りを感じられる句です。

▼足利義輝について詳しく知る!
将軍としての使命とは。足利義輝の壮絶すぎる30年を約15000字で徹底解説

時鳥・子規など、ホトトギスは他にも漢字がたくさん

ホトトギスは「不如帰」だけでなく、他にもさまざまな漢字が当てられています。中でも「子規」は、正岡子規の雅号として使われていることで有名です。

結核にかかった正岡子規は、吐血する自分をホトトギスに例えました。これは、ホトトギスは血を吐くまで鳴いたために喉が赤い、という中国の故事に由来します。

このように、ホトトギスは数多くの伝説や作品に取り上げられている鳥です。特にホトトギスを詠んだ和歌は数えきれないほど存在します。それほど人々の心を揺るがす鳥なのです。

夏といえば、海にプールに、キンキンに冷えたビール……。そんな現代の夏の風物詩もいいですが、来年はぜひホトトギスのさえずりにも、夏の訪れを感じてみてください。