Culture
2020.10.29

あなたの好みは清楚美女?それともゴージャス美女?遊郭「吉原」遊女のタイプに注目!

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江戸時代の遊里・吉原の遊女というと、派手な髪型に豪華な衣装というイメージをもっている方が多いのでは? しかし、江戸時代も現代と同様、ファッションには流行がありました。清楚な女性が好まれた時代もあれば、盛りに盛った派手系が人気だった時代も。

移り変わる遊女たちのファッションを、浮世絵でみていきましょう!

17世紀

徳川家康が江戸幕府を開いたのが、1603年。その後1617年に、遊郭・吉原の営業が許可されました。17世紀は吉原の黎明期です。

この頃の浮世絵を見ると、一般の女性がちょっとおしゃれにした程度の外見。当時はあまり派手でない女性が好まれていたようです。

吉原の町も、まだそこまでの華やかさはありません。

上記全て:菱川師宣 画

18世紀

吉原が産声を上げてから100年以上たった18世紀。吉原の文化は盛り上がりを見せ、浮世絵や歌舞伎など、さまざまな芸術・芸能に取り上げられます。

勝川春章 画

歌川豊国 画

頭の飾りが増え、衣装も豪華に。吉原の町も賑わいをみせています。

鳥居清長 画

華やかな花魁道中も人気を集めました。

■花魁道中や吉原のイベントに関する記事はこちら
男たちが美女に大興奮?遊郭・吉原の三大イベントとは

19世紀

どんどん派手になっていく遊女たち。こんなに飾りをつけて、頭を動かすのも大変そうです。

作者不詳

渓斎英泉 画

比べてみると、どれだけ派手になっているかは一目瞭然!

あなたは清楚な遊女、ゴージャスな遊女、どちらが好みですか?

▼吉原の遊女についてもっと知るなら!
行為中の声が丸聞こえ!屏風一枚隔てただけの「割床」は吉原でも当たり前だった?

アイキャッチ画像:鳥文斎栄之
記事中全ての画像は、メトロポリタン美術館の所蔵作品です