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2017.06.23

モノクロなのにこんなにダイナミック!「水墨の風―長谷川等伯と雪舟」※会期は終了しました

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墨一色、なのにこの表現力!壮大なる水墨画の世界へ

2017年6月10日から7月17日まで、出光美術館で開催された、「水墨の風―長谷川等伯と雪舟」。大好評のうちに会期は終了しましたが、ここで会期中の一押し作品を少し振り返ってみましょう!

中国・明に渡り、日本人として初めて本場の水墨表現を学んだ雪舟(せっしゅう)と、その後大きな飛躍を遂げた水墨画を日本人の感性にかなった表現にまで高めた長谷川等伯(はせがわとうはく)。日本の水墨画におけるふたりの巨匠の優品を中心に紹介します。P3_出光1長谷川等伯 『竹鶴図屛風』(左隻) 桃山時代 出光美術館蔵【展示期間:6月10日〜25日】

なかでも、スピード感のある力強い筆使いで描かれた雪舟の『破墨(はぼく)山水図』は、まるで抽象画のような風景表現が印象的。濃淡を生かして、墨の単純さを破るように複雑化する技法「破墨(はぼく)」の醍醐味を堪能できる名画です。P3_出光2雪舟 『破墨山水図』 室町時代 出光美術館蔵

中国で生まれた絵画の名品も交えつつ、雪舟と等伯が巻き起こした水墨画の新風に迫りました。墨という一色の画材が秘める無限の可能性を知れば、水墨画がもっと面白くなるはず。

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