週末は展覧会へ。和樂編集部オススメの美術展情報を毎週水曜日に配信中。
月岡芳年 月百姿
太田記念美術館(東京・原宿)
本展では、月岡芳年最晩年の傑作である『月百姿』を全点公開!題名のとおり100点ある作品を、『美しき女たち』、『勇ましき男たち』、『妖怪、幽霊、神仏』、『風雅、郷愁、悲哀』という4つの切り口で、分かりやすく紹介されています。月百姿は、約130年以上前に制作されましたが、斬新で大胆な構図や華麗な色彩は、今もなお人々を魅了し続けています。月のきれいな秋の季節、芳年の月にまつわる様々な物語を、ぜひご堪能ください。
上村松園-美人画の精華-
山種美術館(東京・恵比寿)
生涯を通じて女性たちの姿を描き続けた上村松園。本展覧会では、山種美術館が所蔵する『蛍』『砧』などの代表作18点を、一挙に公開します。さらに、今回が初公開となる、月岡芳年の『風俗三十二相』も特別展示。全32枚からなる芳年の美人画の代表作で、会いたそう、嬉しそう、痛そう、飲みたそう、など、女性たちの感情を表現しています。表情や仕草など、現代の私たちでも共感できる作品ばかりで、上村松園の美人画とは、また違った楽しみ方があります。