2018年6月17日まで、静嘉堂文庫美術館で「酒器の美に酔う」が開催中です。
国宝「曜変天目」の展示は、今年度はこの展覧会限り!
酒を盛る・注ぐ・酌み交わすための器と、酒を呑む人々がテーマ。3000年前の中国古代から幕末・明治時代まで、東洋の酒器と酒をめぐる美術を紹介します。見どころのひとつである「色絵牡丹文水注」は、最盛期の鍋島焼の水注として現存する唯一の作品で、8代将軍徳川吉宗の特注品ではないかとされている特別仕様。
「色絵牡丹文水注」鍋島藩窯 江戸時代(17〜18世紀)静嘉堂文庫美術館蔵
イスラム文化圏で使われる金属製の水注を模した仙盞瓶といわれる特徴的な形と、鍋島焼では珍しい金彩が施されているところにご注目を。こうした美しい酒器のほか、ピクニックセットともいえる提げ重箱、組杯、祝宴専用の徳利、さらには15年ぶりの展示となる重要文化財の柿右衛門大徳利も。見どころが満載です。国宝「曜変天目」も特別公開!
「曜変天目」国宝 建窯 南宋時代(12〜13世紀)静嘉堂文庫美術館蔵