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2018.07.31

「大名美術入門―殿と姫の美のくらし―」永青文庫

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2018年10月3日まで、永青文庫で「夏季展 大名美術入門―殿と姫の美のくらし―」が開催中です。

細川家に代々伝わる“大名美術”の名品がずらり

肥後熊本藩主をつとめた近世大名の細川家に数百年にわたって伝えられる大名美術の数々で、お殿さまやお姫さまの暮らしを紹介。甲冑や陣羽織など武勇を表すアイテム、嫁入り道具をはじめとした華麗な調度品、武家のたしなみとしての香道・茶道・能の道具類など、どれも目をみはる品ばかりです。

犬追物図屛風「熊川茶碗 銘 夏山」朝鮮時代(16~17世紀)永青文庫蔵

また、細川家では、儀礼の場や邸宅を飾る屛風をはじめ、藩主が私的に楽しむための写生図や風景図、行事を記録した絵画といった多彩な作品が制作されたことも特徴。そのうち、流鏑馬や笠縣とともに馬上の弓術として行われた「犬追物」の様子を描いた屛風では、当時の風俗が細やかに描かれています。

犬追物図屛風「犬追物図屛風」江戸時代前期 永青文庫蔵(熊本県立美術館寄託)【展示期間 右隻:7月21日〜8月26日、左隻:8月28日~10月3日】

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