Travel

2024.03.21

鯖としば漬のバランスが命! 「末廣」のいそ巻を食す【茶味こそが京都!春編】

「茶味こそが京都!」春編、今回は「末廣(すえひろ)」をお送りいたします。

特集「茶味こそが京都!」一覧はこちら

鯖としば漬のベストマッチ!「末廣」のいそ巻

「鯖寿司(さばずし)をもう少し気軽に食べたい、そんなお客様の声から磯巻(いそまき)が生まれたそうです」と語る末廣の店主・柴田十起夫(ときお)さん。昭和の半ば、最初に考案した店はしめ鯖を海苔巻きにして「磯巻」と名付けたとか。京寿司の発展に、と磯巻の販売を独占せずに今日に至り、各店のそれぞれの磯巻が京都には存在します。

末廣の「いそ巻」の具は鯖としば漬。個性の強いソウルフードの組み合わせはバランスが命。「いそ巻」に使う鯖は鯖寿司と同じように酢と塩で締め、独自に編み出した方法で、肉厚な鯖をプリッとレアに。吟味したしば漬は小さく刻み、鯖の旨みを支えるように味をまとめます。

鯖のアミノ酸としば漬の乳酸菌に海苔の旨みの三重奏。過不足のない味わい、これもまた茶味なり。

手の細かい8代目がつくる伝統の味「いそ巻」1本1,350円。四角い海苔巻は口にも入れやすい。寿司の置き方は「石段積(いしだんづみ)」と呼ばれ、どこから手を伸ばしても皿の中がきれいに見える配慮が。宴席と共に発展した京寿司の伝統を語る。

風格ある店構え。肉厚の鯖寿司、華やかなちらし、冬の蒸し寿司など、ファンの多い老舗京寿司店。お品書きの写真は2021年に撮影したもので、現在の価格とは異なる。

店舗情報

末廣(すえひろ)
住所:京都府京都市中京区寺町通二条上ル要法寺前町711 
電話:075-231-1363 
営業時間:11時〜19時 
休み:月曜・火曜不定休
公式サイト:https://sushi-suehiro.jp/

撮影/石井宏明 構成/藤田 優 
※本記事は雑誌『和樂(2021年4・5月号)』の転載です。掲載商品は税込価格です。営業日や営業時間等変更の可能性がありますので、お出かけの際は最新情報をご確認ください。

Share

和樂web編集部

おすすめの記事

映画やテレビのロケでも有名な潜水橋 徳島県「脇町潜水橋」【 47都道府県 知る人ぞ知る絶景】

和樂web編集部

琵琶湖を一望できる絶景ベンチ! 滋賀県「あのベンチ」【 47都道府県 知る人ぞ知る絶景】

和樂web編集部

江戸前寿司の大先輩! 大阪寿司って何やねん【あっぱれ! 大阪寿司!! part1】

和樂web編集部

アルプスの麓で堪能する、贅沢な田舎体験。身も心も安らぐ温泉宿「界 アルプス」

石川ともみ

人気記事ランキング

最新号紹介

12,1月号2024.11.01発売

愛しの「美仏」大解剖!

※和樂本誌ならびに和樂webに関するお問い合わせはこちら
※小学館が雑誌『和樂』およびWEBサイト『和樂web』にて運営しているInstagramの公式アカウントは「@warakumagazine」のみになります。
和樂webのロゴや名称、公式アカウントの投稿を無断使用しプレゼント企画などを行っている類似アカウントがございますが、弊社とは一切関係ないのでご注意ください。
類似アカウントから不審なDM(プレゼント当選告知)などを受け取った際は、記載されたURLにはアクセスせずDM自体を削除していただくようお願いいたします。
また被害防止のため、同アカウントのブロックをお願いいたします。

関連メディア