令和8年大河ドラマ「豊臣兄弟!」に関係する、鶯餅の元祖! 本家 菊屋の「御城之口餅(おしろのくちもち)」@大和郡山
きなこをまとったひと口大の愛らしい餅菓子。
当時、郡山城(こおりやまじょう)の城主だった豊臣秀長が兄・秀吉を招く茶会のために、この店にあつらえさせたとか。
「粒あん、求肥(ぎゅうひ)、きなこの三位一体の味わいが喜ばれたのではないですか。丹波大納言(たんばだいなごん)の大粒の小豆を使い、滋賀県近江産の羽二重糯米(はぶたえもちごめ)で求肥をつくり、きなこは挽きたての青大豆。小さななかに、贅沢が詰まっているんです」と26代目・菊岡洋之さん。
店は、今も郡山城の門を出た町人街の〝口(くち)〟(一番目)にあり、それで「御城之口餅」と呼ばれるようになったそう。
またこの名は徳川家康が統治する江戸期以降のもので、それ以前は秀吉から賜った「鶯餅(うぐいすもち)」という逸話が。忖度(そんたく)につき呼び名が変わって今に至るのも、興味深いこと。
さて、県外の人にとっては耳なじみのない「青大豆のきなこ」。
雑煮の餅をきなこで〝味変〟する地元民もいるそうですが、正月に用意するのが、青大豆なのだとか。
甘みが強く、爽やかに抜けていく豆の香り。またひとつ、食べたくなるのはこのせい?
青大豆を挽いた粉にこだわりがある「御城之口餅」

老舗ののれんを受け継ぐ、26代目!


本家 菊屋 DATA
ほんけ きくや
住所:奈良県大和郡山市柳1-11
電話:0743-52-0035
営業時間:9時~18時30分(1月2日・3日は17時まで)
休み:元日のみ
公式サイト:https://kikuya.co.jp/
※近鉄奈良駅近くに「奈良店」もあり。
★お取り寄せ:公式サイトより購入可
「和菓子の聖地・奈良の絶品銘菓」シリーズ一覧はこちら

