Jewelry&Watch

2026.06.01

木村多江さんがまとう、カジュアルを洗練へと導く「大人のスポーティウォッチ」

『和樂』創刊25周年記念企画:「時」をまとう――第2弾。軽やかなおしゃれが楽しい季節! 今、大人のカジュアルスタイルを格上げし、旬のムードをもたらす切り札は、スポーティでありながらラグジュアリーな大ぶり時計です。マスキュリンな存在感が、かえってしなやかな女性らしさを引き出す逆説的な手元コーディネートで着こなしをアップデートして。

身につける人・木村多江

VACHERON CONSTANTIN

ヴァシュロン・コンスタンタン
オーヴァーシーズ・オートマティック

簡単にストラップを交換できるシステムを採用しているため、よりファッショナブルに楽しむことができる「オーヴァーシーズ」。ピンクゴールドにダイヤモンドの輝きが上品な華やぎを添える。[ケース:PG、ケース径:35mm、ストラップ:ラバー※カーフストラップとPGブレスレットが付属、自動巻き]¥9,504,000(ヴァシュロン・コンスタンタン)
──
トランプ¥935(マツイ・ゲーミング・マシン〈BICYCLE〉)

HERMÈS

エルメス
エルメス カット

メゾン初の女性のための機械式ウォッチとして2024年に誕生した「エルメス カット」。立体感のある丸みを組み合わせたケースに、「エルメス」ウォッチメイキングのこだわりのひとつである特徴的なタイポグラフィーのインデックスが調和し、非凡な個性を発揮。手元に新鮮なインパクトと極上のこなれ感をもたらす。[ケース:SS×PG、ケース径:36mm、ブレスレット:SS×PG、自動巻き]¥2,343,000(エルメスジャポン)
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シャツ¥300,300・スカーフ¥89,100・リング¥176,000(エルメスジャポン)

PIAGET

ピアジェ
ピアジェ ポロ デイト

カジュアルな佇まいに気品を添える
ダイヤモンドのモダンな煌めき

2024年に限定発売された「ポロ」コレクション初のラバーストラップモデルが、新色のシルバー文字盤をまとって登場。シグネチャーである幾何学的な直線模様「ゴドロン装飾」を施した文字盤や、流れるようにさまざまな大きさのダイヤモンドをセットしたベゼルに、メゾンのアイデンティティと技術力の高さを香らせる。[ケース:SS×ダイヤモンド、ケース径:36mm、ストラップ:ラバー、自動巻き]¥3,608,000(ピアジェ)
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大理石の積み石[12個1セット]¥10,780(関ヶ原石材〈ISHIZO〉)

LOUIS VUITTON

ルイ・ヴィトン
タンブール オトマティック
スティール&ゴールド

フランス語で「太鼓」を意味するその名のとおり、ふくよかなフォルムを描くドラム形ケースと、一体化したブレスレットの彫刻的なラインがモダンに共鳴。ステンレススティールのクール感にローズゴールドが艶やかに映え、40mmというサイズ感とあいまってドラマティックに手元を彩る。[ケース:SS×RG、ケース径:40mm、ブレスレット:SS×RG、自動巻き]¥5,115,000(ルイ・ヴィトン)

PARMIGIANI FLEURIER

パルミジャーニ・フルリエ
トンダ PF オートマティック

1996年、「神の手をもつ」と謳われる現代の天才時計師、ミシェル・パルミジャーニによって、スイスの時計産業の聖地、フルリエで創業した「パルミジャーニ・フルリエ」。ムーブメント、外装ともに超絶技巧を尽くした本格機械式ウォッチは、まさにクワイエット・ラグジュアリーを体現する別格の存在感を漂わせる。職人の繊細な手仕事によるギョウシェ装飾が施されたサンドグレーの文字盤が、ステンレススティールと知的なコントラストを奏でる。[ケース:SS×PT、ケース径:36mm、ブレスレット:SS、自動巻き]¥3,575,000(パルミジャーニ・フルリエ)
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シャツ¥284,900・ニットベスト¥320,100(ザ・ロウ・ジャパン)

AUDEMARS PIGUET

オーデマ ピゲ
ロイヤル オーク クロノグラフ

強く、凛々しく、美しい時を刻む
唯一無二のアイコンウォッチ

スポーティでいながらラグジュアリーという時計界の大きな潮流の源であり、時計愛好家のみならずファッショナブルな人々からも高い支持を誇る「ロイヤル オーク」。自社製ムーブメントを搭載したクロノグラフの新作であるステンレススティールモデルには、文字盤に「ナイトブルー、クラウド50」と呼ばれるアイコニックなカラーを採用。格子状のギョウシェ彫り模様「グランドタペストリー」が際立ち、よりスタイリッシュな佇まいに。[ケース:SS、ケース径:38mm、ブレスレット:SS、自動巻き]¥5,940,000(オーデマ ピゲ)

PATEK PHILIPPE

パテック フィリップ
ノーチラス

時計史に金字塔を打ち立てた「パテック フィリップ」の不朽の名品「ノーチラス」。2025年にコンパクトなサイズの女性向けモデルから登場した「アズールブルー」文字盤は、上品な輝きを放つホワイトゴールドと小気味いい対比を見せながら、モノトーンの着こなしに極上の差し色効果を発揮する。[ケース:WG×ダイヤモンド、ケース径(10〜4時方向):32mm、ブレスレット:WG、クオーツ]¥10,770,000(パテック フィリップ)
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ブラウス¥284,900(アクリスジャパン)

時間を共有したい、
そう思う人とのひとときを慈しむ

ドラマや映画の撮影の日は、現場に入ったら衣装に着替えるのであまり格好を気にしないで行ってしまうことも少なくないのですが、ひとりの女性として、おしゃれを楽しみたいと思っています。ですので今回のような雑誌の撮影や、ナレーションのお仕事といった比較的落ち着いた環境の現場に入るときには、腕時計はよくつけていきます。今日してきたのは、二重の白いレザーストラップの時計で、もう20年近く愛用しているもの。みなさんもきっとそうかもしれませんが、今はスマートフォンがありますし、私にとって時計は、時刻を見るためというより、ファッションとしての役割を担うところが大きくて。着こなしにちょっとひとつスパイスを加えるのに、ちょうどいいアイテムだと思います。

ほかにも何本か持っていますが、私が時計を購入するのは、気分を変えたいというか、モチベーションが少し下がってしまって、「もうひとつ頑張って自分自身をもち上げたい」と思ったときが多かったですね。もしかしたら、心の支えのようなものになるものが時計だったりしたのかもしれません。仕事柄、毎日時計をまとうおしゃれを楽しめるわけではないけれど、つけたとき、気分が高揚するというか、ひとつスイッチを入れてくれる存在なのでしょう。

今回の撮影では3本の素晴らしい時計を着用させて頂きましたが、どれも思った以上にしっかりと重さや存在感があって、メンズライクな雰囲気。だけどそのなかにしなやかさもあって、そこに美学を感じました。だから、こう、なにげなくつけこなすというより、「今日はこの時計をつけていく!」という意志をもって、その重さや迫力に負けない強い自分自身でいる──そんなふうにメンタルにもいい影響を与えてくれそうな時計だなと感じました。

私もこうして年齢を重ねてきて、今、この時代、あたりまえだと思っていた日常が決してあたりまえではないということに気づいて、そこを大事にしたいと強く思うようになりました。特に、物語は人と人、大切な何かとの間に生まれるものだから、人と共有する時間をとても尊く感じています。今はありがたいことに、こうして忙しくさせて頂いている毎日。時間的なゆとりが少いなかで、自然と「自分の時間をこの人と共有したい」と思う方とだけお会いするようになったし、お会いしたときはそれがとても愛しい時間になっていく。どんなときもその時間を慈しみながら、一瞬一瞬を楽しんでいけたらいいなと思っています。

きむらたえ/東京都出身。舞台での活動を経て、1996年にドラマデビュー。その後、数々のドラマや映画に出演。2008年、初主演映画『ぐるりのこと。』で、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など数々の賞に輝く。映画『Never After Dark』が6月5日公開。また、舞台初主演となる紀伊國屋書店創業100周年記念公演『わたしの書、頁(ページ)を図る』(7月、紀伊國屋ホール)では、個性的な利用客たちとの出会いから人生を変えていく、孤独な図書館職員役に挑む。
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和樂web編集部


撮影/浅井佳代子 スタイリスト/小倉真希  ヘア/hiro TSUKUI(Perle) メーク/三澤公幸(Perle)  ネイリスト/太田美月(uka)  構成・文/岡村佳代、吉川 純(和樂)

※文中のWGはホワイトゴールド、RGはローズゴールド、PGはピンクゴールド、PTはプラチナ、SSはステンレススティールを表します。
※この特集での価格表記は、すべて税込価格です。
※本記事は『和樂』2026年6・7月号の転載です。
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