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2026.10.13

豊臣秀吉、良寛、『水滸伝』から民藝まで、11月前半終了の必見展覧会!【名古屋市博物館、日本民藝館、細見美術館ほか】

最新の展覧会情報を網羅した、『和樂』本誌の連載企画「全国厳選! 美術展カレンダー」より、要注目の情報をピックアップ。芸術の秋も佳境を迎え、豊臣秀吉や良寛、京都の老舗「鍵善良房」や、中国の長編小説『水滸伝』、琉球王国の民藝など、興味深いテーマの展覧会が各地で開催されています。会期はいずれも11月前半までなので、今すぐチェック!

名古屋市博物館 ~11/1
特別展「名古屋には秀吉がおるでよ! ―秀吉と尾張の歴史―」

これまであまり注目されてこなかった豊臣秀吉と故郷との関係を軸に、その生涯をたどった展覧会。
現在の名古屋市中村区の出身で尾張を政治的にも重要視した秀吉は、この地にも多くの伝説を残しました。
晩年の秀吉を描いた屛風や小牧(こまき)・長久手(ながくて)の戦いを描いた屏風、森長可(もりながよし)の遺言状など、約50点を展示。
●観覧料(一般)1,400円

『太閤花見図屏風』 桃山時代 6曲1双(上が右隻、下が左隻) 名古屋市博物館

名古屋市博物館 DATA

住所:愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1
電話:052-853-2655
開館時間:9:30~17:00 ※入館は16:30まで。
休館日:祝日を除く月曜日と第4火曜日
公式サイト:https://www.museum.city.nagoya.jp/

日本民藝館 ~11/3
創設90年記念「琉球王国の染織 尚家関連品と護得久家伝来品」

日本民藝館のコレクションの柱のひとつである沖縄染織。
創設者・柳宗悦(やなぎむねよし)が戦前に那覇の古着市などで購入した庶民的な染織品も多い一方、
近年の資料調査により、約50点が民藝運動の有力な協力者であった水谷良一の寄贈品であり、さらにその多くが琉球王族・尚家(しょうけ)の流れを引く護得久朝章(ごえくちょうしょう)旧蔵のものと判明しました。
展覧会では、こうした上流階級の紅型(びんがた)や織物に館蔵の衣裳を加え、柳の眼を検証します。
●入館料(一般)1,500円

左/『赤地経縞衣裳(あかじたてしまいしょう)』(部分) 芭蕉・絹 19世紀 護得久朝章・水谷良一旧蔵 右/『黄地経緯絣袷衣裳(きじたてよこがすりあわせいしょう)』(部分) 絹 久米島 19世紀 日本民藝館

日本民藝館 DATA

住所:東京都目黒区駒場4-3-33
電話:03-3467-4527
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://mingeikan.or.jp/

横須賀美術館 ~11/3
再オープン記念 没後10年 横須賀美術館コレクションによる「島田章三展 空間の中の人のかたち、日常の中の人のかたち」

横須賀美術館の初代館長だった洋画家・島田章三(しまだしょうぞう)の、没後10年を記念した展覧会。
所蔵する約130点の作品と資料を初めて全点公開します。
フランス生まれの「キュビスム」を独自の人物表現「かたちびと」へと翻訳した島田は、日常風景を幾何学的空間に組み込み、具象絵画の新たな可能性を示しました。
横浜を描いた作品、愛用したパレットやイーゼルなども展示します。
●観覧料(一般)1,200円

島田章三 『ミナトヨコスカ』 2007年 横須賀美術館

横須賀美術館 DATA

住所:神奈川県横須賀市鴨居4-1
電話:046-822-4000(横須賀市コールセンター)
開館時間:10:00~18:00
休館日:10月5日(月)、11月2日(月)
公式サイト:https://www.yokosuka-moa.jp/

ZENBI -鍵善良房-KAGIZEN ART MUSEUM ~11/3
鍵善良房コレクション「京の菓子屋の舞台裏―黒田辰秋から鈴木悦郎、山口晃まで」

「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」15代目店主が記した『鍵善 京の菓子屋の舞台裏』(小学館刊)を軸とした展覧会。
民藝運動に深く共鳴した木漆工芸家・黒田辰秋(くろだたつあき)の拭漆欅大飾棚(ふきうるしけやきおおかざりだな)や螺鈿(らでん)のくずきり用器をはじめ、
鈴木悦郎(すずきえつろう)の包装紙や山口晃(やまぐちあきら)の紙袋の原画、菓子の木型など、創業約300年を支えてきた品や所蔵の美術品を公開します。
●入館料(一般)1,000円

左/黒田辰秋 『螺鈿くずきり用器』『岡持ち』 1932年 鍵善良房 右/山口晃 『好きなカフエーのおじいさん』 2013年 鍵善良房 (c)YAMAGUCHI Akira, Courtesy of Mizuma Art Gallery

ZENBI -鍵善良房-KAGIZEN ART MUSEUM DATA

住所:京都府京都市東山区祇園町南側570-107
電話:075-561-2875
開館時間:10:00~18:00 ※入館は17:30まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始、展示替え期間
公式サイト:https://zenbi.kagizen.com/

国立国際美術館 ~11/3
特別展「笹本晃 ラボラトリー」、コレクション展 開館50周年記念プレ企画「コレクション1: 私/行為」

糸や管、日用品、音、言葉など多様な要素を組み合わせて空間を組み立て、思考や感情が回路のように行き交うインスタレーション作品をつくり上げる笹本晃(ささもとあき)。
東京都現代美術館で話題となった個展が大阪へ巡回、新たな評判を呼んでいます。
同時開催のコレクション展では、同館所蔵品で最も古いセザンヌ作品から、1960年代半ばまでの作品を紹介。
●観覧料(一般/笹本展)1,800円(コレクション展も鑑賞可。コレクション展のみは430円)

上/『E_O』 2011 [Take Ninagawa(東京)でのパフォーマンス風景、2012] Photo by Kei Okano (c)Aki Sasamoto Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo 下/ポール・セザンヌ 『宴の準備』 1890年ごろ 国立国際美術館

国立国際美術館 DATA

住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
電話:06-6447-4680
開館時間:10:00~17:00(金・土曜日は~20:00) ※入場は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(10月12日、11月2日は開館)、10月13日
公式サイト:https://www.nmao.go.jp/

細見美術館 ~11/8
特別展「良寛さん―その人と禅―」

書の向こうに人柄がにじむ「良寛さん」の作品世界へ

『凧(たこ)文字 天上大風』は、江戸時代後期の禅僧・良寛(りょうかん)が、子供にせがまれて書いたと伝わる書の名品。
長らく公開が待たれていた代表作が、今回、待望のお目見えです。
越後出雲崎(現在の新潟県三島郡出雲崎町)の名主の長男として生まれながら、出家し、清貧を貫いた良寛。
「日本書美の極致」とも称(たた)えられるほどの書を中心に、作品を紹介します。
●観覧料(一般)2,000円

左/良寛筆 『凧文字 天上大風』 江戸時代後期 個人蔵 右/良寛筆 『自画賛 袖裏繡毬直千金』 江戸時代後期 個人蔵

細見美術館 DATA(和樂提携美術館)

住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
電話:075-752-5555
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://www.emuseum.or.jp/

【買いたい! ミュージアムグッズ】
東京ステーションギャラリー ~11/8
「水滸伝」

国芳が描くヒーロー74図がアクキーに!

12世紀、徽宗(きそう)皇帝の治世。腐敗した政権に不満を抱く豪傑108人が梁山泊(りょうざんぱく)に集結する――。
中国・北宋(ほくそう)時代の史実をもとにした、今で言うなら「超痛快エンターテインメント」な小説『水滸伝(すいこでん)』の世界を、中国美術、日本美術、現代美術やマンガまで、幅広い時代とジャンルの作品とともに紹介する「水滸伝」展。
なかでも盛り上がるのは、浮世絵師・歌川国芳による『通俗水滸伝』シリーズ全74図の展示でしょう。
カッコいい。欲しい。…え? 全図がアクリルキーホルダーに!?
どれが出るかわからないランダム商品? 推しが出るまで買います!
●入館料(一般)1,600円

コレクター心がくすぐられます!

左/つながるアクリルキーホルダー 各660円(税込)

東京ステーションギャラリー DATA(和樂提携美術館)

住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
電話:03-3212-2485
開館時間:10:00~18:00(金曜日は~20:00) ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館。会期最終週は開館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://www.ejrcf.or.jp/gallery/

◆『和樂』「全国厳選! 美術展カレンダー」とは?

『和樂』本誌では、発売期間中に全国で行われている展覧会を、作品情報とともに紹介しています。掲載しているのは全国の著名な美術館・博物館。お目当ての展覧会を見に、また旅先での美術館巡りなどで、ぜひともご活用いただきたい【和樂 提携美術館】の優待券を毎号お届けしています! 詳細は本誌でご確認ください。

【和樂 提携美術館】

山形「土門拳写真美術館」、茨城「笠間日動美術館」「徳川ミュージアム」、群馬「原美術館ARC」、千葉「千葉市美術館」、東京「永青文庫」「太田記念美術館」「菊池寛実記念 智美術館 ※11月13日まで展示室修繕のため休館」「五島美術館」「サントリー美術館」「泉屋博古館東京」「東京ステーションギャラリー」「パナソニック汐留美術館」「三井記念美術館」「三菱一号館美術館」「森美術館」「山種美術館」、神奈川「岡田美術館」「川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文夫コレクション~」「ポーラ美術館」、長野「軽井沢千住博美術館」「サンリツ服部美術館」「日本浮世絵博物館」、静岡「MOA美術館」、京都「泉屋博古館」「福田美術館」「細見美術館」、奈良「松伯美術館」「大和文華館」、和歌山「高野山霊宝館」、兵庫「芦屋市立美術博物館」、島根「足立美術館」(都道府県別・五十音順)

※本記事は雑誌『和樂(2026年10・11月号)』の転載です。
美術館の入館料は、特に明記のない限り税込表示です。
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和樂web編集部


取材・文/小竹智子 構成/剣持亜弥、鈴木智恵(和樂)
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※『和樂』6/7月号「和樂スタッフの「推し民藝」P75「『勝山スズ竹伝統工芸』の米とぎザル」の記載に誤りがありました。
(誤)静岡(正)山梨 となります。お詫びして、訂正します。
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