書だ!石川九楊展(※会期は終了しました)
上野の森美術館 7月5日~30日
石川九楊『エロイエロイラマサバクタニ又は死編』(バラ31点・全長85mのうち部分)1980年
書家で評論家の石川九楊は、「言葉」と「書」の表現の関係を生き生きと回復させ、音楽のような絵画のような不思議で魅惑的な世界をつくりつづけています。制作作品1,000点、著作刊行100点への到達を記念して開催されるこの展覧会では一本の掛軸に『歎異抄』の全文が書き込まれた代表作『歎異抄No.18』や、青年期に書いた長さ85mの長大作『エロイエロイラマサバクタニ又は死編』など約100点を出展します。
特別企画 十人陶色豊かな色の世界展
滋賀県立陶芸の森 陶芸館 開催中~9月24日
ウーゴ・ネスポロ(イタリア)『トーストとロースト』1989~1990年(畠山崇)
陶芸専門の美術館である滋賀県立陶芸の森 陶芸館は、信楽(しがらき)焼をはじめとした世界中の陶芸品を所蔵しています。この展覧会では、数ある陶芸コレクションの中から、国内外の現代作家の作品を「色を表現する技術」、「色で感じる」、「模様を彩る色」、「白と黒がつくりだす美の世界」、「炎がつくる多彩な色の表現」に分けて展示。
黒は色彩―マティス、ルオー、ブラックによる美しき彩り―
上原近代美術館 7月22日~10月9日
アンリ・マティス挿画本『パシファエ』1944年刊
セザンヌやルノワール、マティスなどの西洋近代絵画のほか、梅原龍三郎(うめはらりゅうざぶろう)や須田国太郎などの日本絵画と多彩なコレクションを誇る上原近代美術館。この展覧会ではアンリ・マティス、ジョルジュ・ルオー、ジョルジュ・ブラックといった画家が描く黒に注目し、その絵画の魅力に迫ります。マティスの挿画本『パシファエ』、デッサン『アネリーズの肖像』やルオーの油彩画『キリスト』などが出展。黒の表現の幅広さに驚かされます。
超絶記録!西山夘三のすまい採集帖 Record Extraordinaire! Uzo Nishiyama’s Notebooks on Houses and Living
LIXILギャラリー(大阪会場) 開催中~8月22日
「舟ずまい」甲板に設けられた船室の様子。
提供 NPO法人 西山夘三記念すまい・まちづくり文庫
「食寝分離論」の提言者、DK型間取りの生みの親として知られる建築学者の西山夘三(にしやまうぞう)。この展覧会では、町家や電車住宅など昭和の日本のすまい26項目と、彼の家族を実験台とした住み方の変遷を、図版による絵解き式で紹介します。そのほか、彼が中学時代から描いていた漫画や記録魔ぶりを窺(うかが)わせる日記など約90点の資料から西山すまい学の多彩な魅力に迫ります。