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2026.05.31

「山種美術館」の今!ココ!が見どころ【2026-2027年開催の開館60周年記念特別展】

気になる最新の展覧会情報を網羅した、『和樂』本誌の連載企画「全国厳選! 美術展カレンダー」。そのなかから、開館60周年を迎える「山種(やまたね)美術館」の記念特別展のラインナップを紹介した「今! ココ! が見どころ」をピックアップ。いずれの展覧会も日本画ファン必見! の名画がそろうので、お見逃しなく!

山種美術館(東京都渋谷区)|歴代館長が築き上げた画家たちとの幸せな関係

日本初の日本画専門美術館として山種美術館が開館したのは、昭和41(1966)年7月のこと。東京・日本橋兜町でのスタートでした。
創設者は山種証券(現SMBC日興証券)の創業者・山﨑種二(やまざきたねじ)で、「絵は人柄である」という信念のもと、同時代の画家と直接、深く交流をしながら作品を蒐集(しゅうしゅう)。
親しくしていた横山大観(よこやまたいかん)から「世の中のためになることをやったらどうか」という言葉をきっかけに、美術館を創立するに至ったのはよく知られたエピソードです。

平成10(1998)年に千代田区三番町に、平成21(2009)年に現在の渋谷区広尾に移転。今年度は開館60周年ということで、記念の特別展を5つも開催! 名品が惜しげもなく公開されます。

特別展のラインナップを見て改めて感じ入るのは、山種美術館と画家たちとの親密さ。
川合玉堂(かわいぎょくどう)、奥村土牛(おくむらとぎゅう)、上村松園(うえむらしょうえん)ら巨匠だけでなく、若手画家支援のために実施した独自の賞をきっかけにコレクションに加わった作家も多く、人や社会との関わりのなかで美術が育まれ、守られていくことが実感できます。
竹内栖鳳(たけうちせいほう)『班猫(はんびょう)』、速水御舟(はやみぎょしゅう)『名樹散椿(めいじゅちりつばき)』『炎舞(えんぶ)』(3作とも重要文化財)といった、館を代表する人気作品ももちろん登場。来春まで楽しみが続きます。

祝! 開館60周年! 充実のコレクションから珠玉の名画が続々登場!

【開館60周年記念特別展1】 川合玉堂 ─なつかしい日本の情景─(5/16~7/26)

初期の代表作『鵜飼(うかい)』から戦後の第1回日展に出品された『朝晴(あさばれ)』まで、叙情豊かな名作の数々を展示。

川合玉堂 『早乙女』 1945年 山種美術館

【開館60周年記念特別展2】 奥村土牛 ─名作でたどる100年のあゆみ─(8/8~10/4)

10代から101歳で没するまで絵筆を握り、研鑽(けんさん)を続けた土牛。『醍醐(だいご)』『鳴門(なると)』など清らかであたたかな作品を一堂に。

奥村土牛 『醍醐』 1972年 山種美術館 屈指のコレクションから名品を。

【開館60周年記念特別展3】 ザ・ベスト・オブ・山種コレクションⅠ ─横山大観、竹内栖鳳から上村松園、速水御舟へ─(10/10~12/6)

創立者・山﨑種二が直接交流した日本画家たちの名作を紹介。横山大観『心神(しんしん)』や上村松園『蛍(ほたる)』も登場。

重要文化財 竹内栖鳳 『班猫』 1924年 山種美術館

【開館60周年記念特別展4】 ザ・ベスト・オブ・山種コレクションⅡ ─東山魁夷、平山郁夫から千住博、山口晃へ─〈仮称〉(12/12~2027年3/7)

巨匠たちの名作のほか、現在活躍中の山口晃(やまぐちあきら)ら日本画家たちが60周年記念のために描き下ろした新作も。

東山魁夷 『年暮る』 1968年 山種美術館 「京洛四季」シリーズも展示されます。

【開館60周年記念特別展5】 速水御舟〈仮称〉(2027年3/20~5/16)

山種美術館の“顔”、速水御舟コレクションの全貌を紹介。御舟の最高傑作といわれる作品がそろいます。

重要文化財 速水御舟『炎舞』 1925年 山種美術館

山種美術館 DATA(和樂提携美術館)

住所:東京都渋谷区広尾3‐12‐36
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌火曜日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://www.yamatane-museum.jp/

◆『和樂』「全国厳選! 美術展カレンダー」とは?

『和樂』本誌では、発売期間中に全国で行われている展覧会を、作品情報とともに紹介しています。掲載しているのは全国の著名な美術館・博物館。お目当ての展覧会を見に、また旅先での美術館巡りなどで、ぜひともご活用いただきたい【和樂 提携美術館】の優待券を毎号お届けしています!詳細は本誌でご確認ください。

【和樂 提携美術館】

山形「土門拳写真美術館」、茨城「笠間日動美術館」「徳川ミュージアム」、群馬「原美術館 ARC」、千葉「千葉市美術館」、東京「永青文庫」「太田記念美術館」「菊池寛実記念 智美術館 ※2026年秋(予定)まで展示室修繕のため休館」「五島美術館」「サントリー美術館」「泉屋博古館東京」「東京ステーションギャラリー」「パナソニック汐留美術館」「三井記念美術館」「三菱一号館美術館」「森美術館」「山種美術館」、神奈川「岡田美術館」「川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文夫コレクション~」「ポーラ美術館」、長野「軽井沢千住博美術館」「サンリツ服部美術館」「日本浮世絵博物館」、静岡「MOA美術館」、京都「泉屋博古館」「福田美術館」「細見美術館」、奈良「松伯美術館」「大和文華館」、和歌山「高野山霊宝館」、兵庫「芦屋市立美術博物館」、島根「足立美術館」(都道府県別・五十音順)

※本記事は雑誌『和樂(2026年6・7月号)』の転載です。
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和樂web編集部


構成/剣持亜弥、鈴木智恵(和樂)
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