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2026.08.10

8/30まで!この夏見逃せない美術展情報【千葉市美術館、サントリー美術館、東京ステーションギャラリー、足立美術館ほか】

最新の展覧会情報を網羅した、『和樂』本誌の連載企画「全国厳選! 美術展カレンダー」。2026年8月いっぱいまで楽しめる、美術展とイベントの情報を7つご紹介。猛暑に負けず、心を元気にするためには、美術鑑賞がおすすめです!

千葉市美術館 ~8/30
「おとぎの国のモードをさがして/Fairy Tale MODE」

おとぎ話の世界のおしゃれに注目!

アーサー・ラッカムやウォルター・クレインらによる「シンデレラ」「眠れる森の美女」など、19~20世紀にかけてヨーロッパで花開いた挿絵本の世界を中心に、おとぎ話のイメージのなかに息づく「モード」を探ります。
赤ずきんの「赤いフード」やラプンツェルの「金髪の長い髪」など、登場人物の象徴となる装いにも着目。
バレエ関連の資料の展示や特別上演などで、おとぎ話が立体的に! ※会期中一部展示替えあり。
●観覧料(一般)1,500円

左/マルク・ボアン(クリスチャン・ディオール) 『イヴニング・ドレス』 1964年秋冬 文化学園ファッションリソースセンター 撮影/安田如水(文化出版局) 右/ウォルター・クレイン 『シンデレラ』 1873年 鶴見大学図書館

千葉市美術館 DATA(和樂提携美術館)

住所:千葉県千葉市中央区中央3-10-8
電話:043-221-2311
開館時間:10:00~18:00(金・土曜日は~20:00) ※入場は閉館の30分前まで。
休館日:第1・第3月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌平日休館)、企画展は毎週月曜日休室。年末年始
公式サイト:https://www.ccma-net.jp/

サントリー美術館 ~8/30
「眼のごちそう 食器」

さまざまな産地・形・文様の食器を眼で味わえます

主に桃山時代から江戸時代の陶磁器の食器を特集。大鉢、向付(むこうづけ)、手鉢といった、料理の内容や出し方に合わせて使い分けられてきたさまざまな陶磁器は、日本の豊かな食事文化を改めて感じさせてくれます。
実用性だけであれば丸と四角だけで事足りた食卓に、国内外の産地のものや多彩な形・文様の器を取り入れたのは、もてなしの心の証でもあります。
個性的な食器の数々はまさに「眼のごちそう」!
●入館料(一般)1,700円

左/重要文化財 『色絵五艘船文独楽形鉢』 伊万里 一口 江戸時代・18世紀 サントリー美術館 右/『織部洲浜形手鉢』 美濃 一口 桃山時代・17世紀 サントリー美術館

サントリー美術館 DATA(和樂提携美術館)

住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F
電話:03-3479-8600
開館時間:10:00~18:00(金曜日は~20:00) ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:火曜日、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://www.suntory.co.jp/sma/

東京ステーションギャラリー ~8/30
「生誕130年 前田寛治 ポエジイとレアリスム 一九三〇年協会設立100年」

大正~昭和初期を駆け抜けた洋画家がアツい!

東京美術学校時代に、ノートに「絵は詩である」と書きつけ、終生「ポエジイのない絵は駄目だ」と語っていたという前田寛治(まえたかんじ)。
33歳での早世という短い活動期間ながら、日本の近代洋画界に大きな足跡を残した彼の、18年ぶりとなる大回顧展です。
現代社会を描くという意識をいち早くもっていた前田の基本は、質感、量感、実在感を得るための写実にありました。
ポエジイとレアリスムを追求した深い作品世界をじっくりと。
佐伯祐三(さえきゆうぞう)ら同時代の画家の作品も展示。
●入館料(一般)1,600円

左/前田寛治 『白い服の少女』 1928年 鳥取県立美術館 右/前田寛治 『棟梁の家族』 1928年 鳥取県立美術館

東京ステーションギャラリー DATA(和樂提携美術館)

住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
電話:03-3212-2485
開館時間:10:00~18:00(金曜日は~20:00) ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌平日休館。会期最終週は開館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://www.ejrcf.or.jp/gallery/

足立美術館 ~8/30
夏季特別展「日本画あれこれ しみじみと楽しむ美の世界」

親しみやすい情景を描いた作品が並びます

橋本関雪(はしもとかんせつ)『唐犬図(とうけんず)』や竹内栖鳳(たけうちせいほう)『爐邊(ろべ)』といった愛らしい姿の犬、上村松園『娘深雪』をはじめとする可憐な佇まいの女性像、榊原紫峰(さかきばらしほう)『青梅(あおうめ)』などに描かれる四季折々の花々と戯れる鳥たち…。
足立美術館の近代日本画コレクションから、親しみやすい題材を取り上げた作品を紹介。
寿老人の長寿を仙人たちがにぎやかに祝っている富岡鉄斎(とみおかてっさい)『群僊祝壽図(ぐんせんしゅくじゅず)』など、ユニークな作品も。
独自の視点と表現が生み出す日本画の美の世界にしみじみと浸れます。
●入館料(一般)2,500円

左/竹内栖鳳 『爐邊』 昭和10(1935)年 足立美術館 右/富岡鉄斎 『群僊祝壽図』大正12(1923)年 足立美術館

足立美術館 DATA(和樂提携美術館)

住所:島根県安来市古川町320
電話:0854-28-7111
開館時間:9:00~17:30(4月~9月)、9:00~17:00(10月~3月)
休館日:年中無休(新館のみ10月20日~23日、11月16日・17日)
公式サイト:https://www.adachi-museum.or.jp/

滋賀県立美術館 ~8/30
「コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画」

美人画の代表作『薄雪』や異色作『妖魚』をはじめ鏑木清方(かぶらききよかた)の優品十数点、北野恒富(きたのつねとみ)『道行(みちゆき)』ほか多彩な画家による女性の肖像など見どころたっぷり。
稀代のコレクター・福富太郎(ふくとみたろう)の審美眼に焦点を当てながらコレクションを紹介し各地で人気を博した展覧会が、滋賀へ巡回です!
●観覧料(一般)1,200円

北野恒富 『道行』 1913年ごろ 福富太郎コレクション資料室

滋賀県立美術館 DATA

住所:滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
電話:077-543-2111
開館時間:9:30〜17:00 ※入場は16:30まで。
休館日/月曜日
公式サイト:https://www.shigamuseum.jp/

中之島香雪美術館 ~8/30
特別展「インコ イズ カミング! 香雪美術館コレクション×川上和歌子~ピコ&ピータといっしょに古美術鑑賞~」

幅広い古美術作品を所蔵する香雪美術館。
そのコレクションの魅力を伝えるべく、現代アーティスト・川上和歌子(かわかみわかこ)が配置する布製のインコ約200羽を案内役に迎えたユニークな展覧会が開催されます。
野々村仁清(ののむらにんせい)や尾形乾山(おがたけんざん)のやきもの、江戸絵画など多彩な作品を鑑賞。
今春、重要文化財に指定された長谷川等伯(はせがわとうはく)『柳橋水車図屏風(りゅうきょうすいしゃずびょうぶ)』【後期展示:8月1日〜】も展示!
●入館料(一般)1,600円

左/撮影:山下大輔 右/尾形乾山 『色絵立葵文透鉢』 江戸時代 18世紀 後期展示8月1日~8月30日

中之島香雪美術館 DATA

住所:大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト4F
電話:06-6210-3766
開館時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌火曜日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/

出かけてナンボ! のオススメアートイベント
全生庵「幽霊画展」 ~8/31

約30幅もの幽霊画を禅寺で鑑賞!

寺が所有する幽霊画の展示を見に真夏に寺へ…なかなか涼しげなイベントが、東京・谷中(やなか)の全生庵(ぜんしょうあん)で今年も行われます。
幕臣・明治の政治家として活躍した山岡鉄舟(やまおかてっしゅう)が、幕末の動乱で命を落とした人々を弔うため建立した全生庵。
山岡鉄舟と親交のあった落語家・初代三遊亭圓朝(さんゆうていえんちょう)もここに眠り、圓朝がコレクションしていた幽霊画が保管されていることでも知られた禅寺です。
圓朝といえば、人情噺(にんじょうばなし)・怪談噺の名人で、落語中興の祖。
現代まで語り継がれ、歌舞伎などでも上演される『牡丹灯籠(ぼたんどうろう)』や『真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)』など、数多の作品を創作しました。
その幽霊画のコレクションには、伝円山応挙や河鍋暁斎(かわなべきょうさい)、柴田是真(しばたぜしん)らの作品も含まれます。
全生庵では、毎年8月の1か月間、虫干しを兼ねて約30幅の幽霊画を公開展示。
8月11日の圓朝忌には供養の落語会も予定されています。

【圓朝師匠コレクションなどの幽霊画が50幅!】

圓朝遺愛の幽霊画を託された藤浦周吉・富太郎親子(圓朝の支援者)からの寄贈の作品が並ぶ。

【会場は東京・谷中の山岡鉄舟ゆかりの禅寺】

団子坂下から谷中霊園へ続く三崎坂にある全生庵。山岡鉄斎が寺院建立を決めたこの地は、700年前に中国南宋の禅僧で鎌倉の禅宗の基礎を築いた蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が庵を結んだ場所とか。

【お寺で幽霊画は肝試し!?】
江戸時代中期、円山応挙が足のない幽霊を描いて大ヒット! 江戸後期には百物語などのホラーブームも。令和の今、お寺で幽霊画鑑賞をぜひ。

全生庵 DATA

住所:東京都台東区谷中5-4-7
電話:03-3821-4715
開催時間:10:00~17:00 ※入館は閉門の30分前まで。
休館日:なし
●拝観料 500円
公式サイト:https://zenshoan.com/

◆『和樂』「全国厳選! 美術展カレンダー」とは?

『和樂』本誌では、発売期間中に全国で行われている展覧会を、作品情報とともに紹介しています。掲載しているのは全国の著名な美術館・博物館。お目当ての展覧会を見に、また旅先での美術館巡りなどで、ぜひともご活用いただきたい【和樂 提携美術館】の優待券を毎号お届けしています! 詳細は本誌でご確認ください。

【和樂 提携美術館】

山形「土門拳写真美術館」、茨城「笠間日動美術館」「徳川ミュージアム」、群馬「原美術館 ARC」、千葉「千葉市美術館」、東京「永青文庫」「太田記念美術館」「菊池寛実記念 智美術館 ※2026年秋(予定)まで展示室修繕のため休館」「五島美術館」「サントリー美術館」「泉屋博古館東京」「東京ステーションギャラリー」「パナソニック汐留美術館」「三井記念美術館」「三菱一号館美術館」「森美術館」「山種美術館」、神奈川「岡田美術館」「川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文夫コレクション~」「ポーラ美術館」、長野「軽井沢千住博美術館」「サンリツ服部美術館」「日本浮世絵博物館」、静岡「MOA美術館」、京都「泉屋博古館」「福田美術館」「細見美術館」、奈良「松伯美術館」「大和文華館」、和歌山「高野山霊宝館」、兵庫「芦屋市立美術博物館」、島根「足立美術館」(都道府県別・五十音順)

※本記事は雑誌『和樂(2026年8・9月号)』の転載です。
美術館の入館料は、特に明記のない限り税込表示です。
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和樂web編集部


取材・文/小竹智子 構成/剣持亜弥、鈴木智恵(和樂)
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