CATEGORY

最新号紹介

8,9月号2024.07.01発売

ART & TRIP! この夏は「名画」と「絶景」の旅へ!

閉じる

Craftsmanship

2024.03.05

「いつものごはん」がうつわで変わる! うつわshizen・選【食卓を楽しくしてくれる「この作家のうつわ」】

手にすると気持ちが満たされ、毎日の食事がより楽しくなる。そんな注目の作家とうつわを人気のギャラリーに提案していただく全5回シリーズ、第2回です。

シリーズ一覧はこちら

素材や形に変化をもたせ、見せ方の贅沢を楽しんで
「うつわshizen」東京・神宮前

自身も食べること、吞むことが大好きという、店主の刀根弥生(とねやよい)さん。それを表すかのように、店内に並ぶうつわは種類が豊富で、「どんな料理が合うかしら?」と、妄想がふくらみます。
「次にうつわを買い足すなら、素材を替えてみては。見せ方の贅沢、といいますか、うつわの素材にメリハリがあると、いつものごはんも印象が変わります」

ここで紹介する田中俊介さんは真鍮(しんちゅう)、安西淳(じゅん)さんは漆を手がける作家。形自体はシンプルなので、手持ちのうつわになじみやすそう。さらに刀根さん曰く「和食器にルールはありません」。小さなお盆をお皿代わりにするなど、柔軟な発想が、食卓を新鮮にする秘訣かもしれません。

杉本太郎さんの「蓋付碗 紫縞」
蓋付きの碗を使うと料理の香りが引き立ってくる

小丼のようなサイズ感。蓋(ふた)付きのうつわを使うと、開けた瞬間、料理の香りが立つのに気づき、食卓が盛り上がる。蓋は小皿に使ってもいい。作家は、京都の料理店のうつわも手がける杉本太郎さん。その経験が、料理が映える大きさや形に表れている。●直径13.5×高さ7㎝(蓋つまみまでの高さ10. 5㎝)6,380円(税込)

田中俊介さんの「フルムーントレー」
華やかな真鍮は使いづやにどんどん愛情が湧く

田中俊介さんは、金属を扱う造形作家。このトレーも真鍮製で、まんまるな形がかわいらしい。プレート代わりに、おつまみを少しずつのせるといった使い方も。ひんやりした質感はブドウやチーズなどの、ワインのお供に合う。真鍮は、変色する素材なだけに、濡れたら拭くといったケアが必要だけど、それにより生まれる使いづやが、愛着へとつながる。●(大)直径19㎝ 5,390円、(小)直径13㎝ 2,970円(税込)

安西淳さんの「小盆」「酒盃」
綿布を使った漆器は軽さと儚い口当たりが魅力

シンプルな漆器で個性を出すのは難しいけれど、安西淳さんは、素地に綿布を使うことで、独自の世界を生み出した。手にすると驚くほどに軽いばかりでなく、酒盃は実際に唇に触れたときの儚さが、お酒をいっそうおいしくする。綿布ならではの、ざらっとした風合いも味わいがある。●(小盆)直径18.5㎝×高さ2㎝ 17,050円、(酒盃)直径6×高さ4㎝ 参考商品

左/店主の刀根弥生さん。お店の1階は常設、2階で個展が開かれる。

店舗情報

うつわshizen(うつわしぜん)
住所:東京都渋谷区神宮前2‒21‒17
電話:03-3746-1334
営業時間:12時~19時 
休み:火曜、祝日、年末年始
http://utsuwa-shizen.com/

撮影/sono(bean) 構成/湯口かおり、後藤淳美(本誌)
※本記事は雑誌『和樂(2023年2・3月号)』の転載です。掲載商品は税込価格です。1点もの、もしくは数量が限られているため、在庫がない場合もあります。

Share

和樂web編集部

おすすめの記事

実りの気配と、温かみを。二十四節気「秋」 【一生愛せる「うつわ」と出合う・その9】村田森(5)

和樂web編集部

陶芸家? 料理研究家? 文筆家? 魯山人のマルチな才能に迫る! Part1:モダン

山本 毅

魅力の秘密が丸わかり! 魯山人のマルチな才能に迫る!Part6:キーワード(前編)

山本 毅

背景を知ると、より愛おしくなるうつわ。sumica栖・選【食卓を楽しくしてくれる「この作家のうつわ」】

和樂web編集部

人気記事ランキング

最新号紹介

8,9月号2024.07.01発売

ART & TRIP! この夏は「名画」と「絶景」の旅へ!

※和樂本誌ならびに和樂webに関するお問い合わせはこちら
※小学館が雑誌『和樂』およびWEBサイト『和樂web』にて運営しているInstagramの公式アカウントは「@warakumagazine」のみになります。
和樂webのロゴや名称、公式アカウントの投稿を無断使用しプレゼント企画などを行っている類似アカウントがございますが、弊社とは一切関係ないのでご注意ください。
類似アカウントから不審なDM(プレゼント当選告知)などを受け取った際は、記載されたURLにはアクセスせずDM自体を削除していただくようお願いいたします。
また被害防止のため、同アカウントのブロックをお願いいたします。

関連メディア