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2020.11.19

すずめは秋に貝になる!?不思議な言い伝えとその理由って?

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寒くなってくると、羽をふくらませてまるまるとした姿になる、すずめ。その姿はとても愛らしく、着物の帯結びや髪型の名前・俳句の季語・紋や模様にもなっています。
また、「福」に通じるものとして、「福良雀(ふくらすずめ)」と書いて縁起物とされます。

でも、寒くなる時期には、すずめは地上にはいなくなる、という言い伝えもあったのです。では、一体どこへ行ってしまうのでしょう?

「雀海中入って蛤となる」

なんと、それは海の中。しかも、すずめはハマグリになってしまう、というのです。

ちょっと何言ってるかわからない……。

その理由は……

これは、中国の古い言い伝えから来たものです。
すずめとハマグリは、体(殻)のまだら模様が似ていることから、もともと同じものであると考えられていました。夏はすずめ、冬はハマグリの姿になって暮らしてる、というのです。晩秋の浜辺で、すずめが賑やかに群れている光景から、こうした発想が出たともいいます。

いろいろツッコミどころは多いのですが、そうした大らかさや発想の自由さ、素敵ですね!

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刀装具の画題にも

この「雀海中入って蛤となる(すずめかいちゅうにいってはまぐりとなる)」という言い伝えは、鐔(つば)など刀の装飾にもよく使われています。
2020年12月24日まで、東京・両国の刀剣博物館で、このモチーフが描かれた鐔を見ることができます。

ちなみにハマグリは、春の蜃気楼(しんきろう)を作り出しているという言い伝えも持っています。むむ、なかなかやるなハマグリ……。

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主要参考文献:
・『世界大百科事典』平凡社
・『日本国語大辞典』小学館
・『デジタル大辞泉』小学館
・日本美術刀剣保存協会・刀剣博物館、展示キャプションより

アイキャッチ画像、文中画像:写真ACより加工使用

書いた人

人生の総ては必然と信じる不動明王ファン。経歴に節操がなさすぎて不思議がられることがよくあるが、一期は夢よ、ただ狂へ。熱しやすく冷めにくく、息切れするよ、と周囲が呆れるような劫火の情熱を平気で10年単位で保てる高性能魔法瓶。日本刀剣は永遠の恋人。愛ハムスターに日々齧られるのが本業。

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