馬場紀衣

文筆家。12歳で海外へ単身バレエ留学。University of Otagoで哲学を学び、帰国。筑波大学人文学類卒。在学中からライターをはじめ、アートや本についてのコラムを執筆する。舞踊や演劇などすべての視覚的表現を愛し、古今東西の枯れた「物語」を集める古書蒐集家でもある。古本を漁り、劇場へ行き、その間に原稿を書く。古いものばかり追いかけているせいでいつも世間から取り残されている。

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犬がネコジャラシになる?! 中国版「花咲爺」の物語が想像を超えてきた

「枯れ木に花を咲かせましょう」の台詞でお馴染みの、日本を代表する民話『花咲爺』。主人公は人のいい老夫婦と飼い犬、それから隣に住む欲張りお爺さん。
日本ならではの物語かと思いきや、じつは中国にもよく似た話がある。その名も『狗尾草』。
設定も内容も花咲爺と似ているけれど、ラストでは犬がネコジャラシになるという、とんでもない展開をみせる。これには深い理由がある。花咲爺に隠された、知られざるもうひとつの物語を紹介しよう。
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異常気象は江戸時代にも。空から降ってきた恐ろしいものとは

「晴れの日は晴れを愛し、雨の日は雨を愛す。楽しみあるところに楽しみ、楽しみなきところに楽しむ」そう言ったのは作家の吉川英治。晴れの日には晴れの日の良さがあり、雨の日には雨の日の良さがある。土砂降りの雨、しんしんと降る雪、雨上がりの虹……刻々と変わる空模様の下には、いつの時代も人びとの営みがあった。そう、砂や馬の毛や死体が降ってきた日にも、地上では人びとが暮らしていたのである。
馬場紀衣

Age-Old Worries, Timeless Wisdom: Edo-style Parenting Tips for Modern Parents

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母と弟を食べた山姥が…日本版赤ずきん『天道さんの金の鎖』が怖すぎる

誰もが知っているグリム童話『赤ずきん』。おばあさんのお見舞いに行った女の子が、おばあさんになりすましたオオカミに食べられてしまうも通りかかった猟師に助けられ、最後にはオオカミを懲らしめる。おなじみの童話である。

じつは日本にも、よく似た話がある。その名も『天道さんの金の鎖』。しかし登場するのはオオカミではなく、毛だらけの手に植物を巻いた山姥(やまんば)。しかも食い意地がはっていて、食べた相手も一人どころではない。優しい猟師は出てこないし、死んだ人間も生き返らない。そして結末は……
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頭だけになっても主人を守る。踊り、戦い、詣る、昔話の「猫」の世界

猫は、不思議な生きものだ。人に飼いならされているようで、飼い主をこき使っているようにも見える。だいたい、動物でありながら人間の世界に入りこんでなお主体性を見失うことなく暮らしているというのも不思議だ。

化けたり祟ったり……猫にまつわる昔話といえば妖怪の類が有名だけれど、今回紹介するのは人間のすぐ隣で暮らす〈家猫〉たちの物語。飼い主も知らない飼い猫の知られざる姿を紹介しよう。
馬場紀衣

“男女の欲望”は控えめに? 江戸時代の医学書『老人必用養草』に学ぶシニアライフ

長寿国、日本。しかし、それは今のはなしだ。江戸時代の平均寿命は40歳ほどで、今とくらべるとかなり短命だった。とはいえ徳川家康は73歳くらいまで生きたというし、杉田玄白は享年85歳、葛飾北斎にいたっては90歳まで生きている。となると気になるのが、江戸時代のシニアたちの暮らしぶりだ。
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亀を助けなくても大丈夫? 浦島太郎が訪れた水底世界への行き方3選

馬場紀衣

箱根八里はヒトでは越せない? 箱根に眠る、知られざる悲劇とお伽噺

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あなたにもう一度会いたくて。死者の姿を見せる香り〈反魂香〉とは?

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シミ、美白、ニキビ…『医心方』に記された、試したくない日本最古の美容法

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“消された神”牛頭天王とは? アマビエより古い疫病退散の神のナゾ

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かぐや姫はチベット出身? うぐいすの卵から生まれた? あなたのまだ知らない『竹取物語』

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The unforgiving terror of the Debt-collecting demon, Tosaiki

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不老不死も叶うが…万病に効く妙薬「児干」のおぞましい材料

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親の紹介?仕組まれた出会い?江戸時代の「婚活」のリアル

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江戸時代の育児は“ある女性”にかかっていた!? 商人一家のドタバタ物語

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A forbidden and terrifying glimpse into the another world through ‘mata nozoki’

馬場紀衣

今も昔も悩みはおなじ。子育てに悩むすべての親に捧げる江戸流子育て選書

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