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2022.01.10

身近に潜む恐怖の世界へようこそ。「地獄鍋」ってどんなもの?

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鍋がおいしい季節です。
最近では本当にいろいろな種類のものがあり、もしかしたら冬の間じゅう、毎日違う鍋が食べられるんじゃないか、というほどバラエティーに富んでいます。

お手軽で美味しいから、主婦にとっては大助かりメニュー♡

さて、そんな鍋ですが、世にも恐ろしい「地獄鍋」というのを聞いたことがあるでしょうか? 名前だけでも怖くなってきてしまいますが、実態を知って、いろんな意味で震えました……!

えっ!なに、なに? 怖いけど、興味がそそられる~

恐怖の地獄鍋の世界に、ようこそ。

地獄鍋とは?

地獄鍋は、別名「どじょう豆腐」「どじょう地獄」ともいい、鍋の具材にどじょうと豆腐を使う(その他はお好みで?)というもの。
しかしなぜそれが「地獄鍋」なんて呼ばれるのでしょうか?

地獄鍋の調理法、なかなかにエグイ……

その理由は、調理法にあります。

生きたままのどじょうを豆腐と一緒に鍋に入れ、水からじっくり弱火で煮る……すると、だんだん上がっていく水温に耐えかねたどじょうが、少しでも冷たい場所を探して豆腐に潜り込み、そのまま茹で上がってしまうのだ……。

あの…..。めちゃくちゃ怖いんですけど!! 今、鳥肌立ちました!

ひいい! なんてこと! 知らないうちに茹で上がっちゃっている「ゆでガエル」のほうがまだマイルド! ――でもないけれども。出汁じゃなくて人の業の深さが染みてきます……。うう、こんなことしたら、とんでもないレベルの地獄に落とされそう。
▼地獄については、こちらの記事にて。
地獄とはどんな場所?落ちたらどうなるの?仏教の地獄を徹底解説

地獄鍋は実在しない?

しかしこの地獄鍋、ゆでガエル同様、実際にあるわけではない、というのが有力な説。
再現を試みたテレビ番組でも、どじょうが豆腐に潜ることなく息絶えたとか。あらかじめ豆腐に穴を開けておけば、多少潜ることはあるともいいますが、深く入り込んでいるものは人の手で作業したものがほとんど、そもそもこれはフィクションだろうと見る向きが多いようです。

なんだ~ ちょっと安心。だって、怖すぎますから!

地獄鍋の由来とは?

では、どうしてこんな伝説ができたのでしょう?

諸説ありますが、肉食を禁じられた僧侶は湯豆腐と見せかけてどじょうを食べたいだろうという推測や願望から、あるいは落語話からきたもの、などと言われています。

一応、「地獄」と名付けるだけの良心は残っていたんだな、と思いつつ、それでもうすら寒くなってきた、たい焼きは頭からひと思いにいくあきみずがお送りいたしました……。もつ鍋でも食べるか……(おい)。

そう言えば、落語には、鍋の噺が色々ありますね~ ちなみに私は、たい焼きはしっぽから派です!

▼地獄といえば、やはり鬼。
『鬼滅の刃』はなぜ人気なのか?日本民話と鬼の正体から考察してみた
鬼!鬼!鬼!酒呑童子伝説が残る大江山には「日本の鬼の交流博物館」があった!

アイキャッチ画像:『往生要集一巻』メトロポリタン美術館より

参考:
日本豆腐協会サイトhttp://www.tofu-as.com/tofu/history/14.html

書いた人

人生の総ては必然と信じる不動明王ファン。経歴に節操がなさすぎて不思議がられることがよくあるが、一期は夢よ、ただ狂へ。熱しやすく冷めにくく、息切れするよ、と周囲が呆れるような劫火の情熱を平気で10年単位で保てる高性能魔法瓶。日本刀剣は永遠の恋人。愛ハムスターに日々齧られるのが本業。

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幼い頃より舞台芸術に親しみながら育つ。一時勘違いして舞台女優を目指すが、挫折。育児雑誌や外国人向け雑誌、古民家保存雑誌などに参加。能、狂言、文楽、歌舞伎、上方落語をこよなく愛す。十五代目片岡仁左衛門ラブ。ずっと浮世離れしていると言われ続けていて、多分一生直らないと諦めている。