Culture

2024.03.01

妖艶に! ドラマチックに! 篠山紀信さん、至高の歌舞伎写真をプレイバック!

今年1月4日に写真家・篠山紀信さんがご逝去されました。享年83。時代を象徴する人物やものを撮り続けてきた大巨匠。『和樂』でも、歌舞伎や相撲、食、建築など日本文化を数多く撮影していただきました。中でも、自身の“新境地”ともなった歌舞伎の写真は圧巻! 2024年『和樂』4,5月号では、追悼特集として、篠山さんがレンズを通してのぞいた美しくも濃厚な歌舞伎シーンを振り返ります。

舞台裏から、本番まで、篠山さんはまるで透明人間のような存在となり劇場を動いた。

『籠釣瓶花街酔醒』のクライマックスで斬られた八ツ橋を俯瞰でとらえた写真。「玉さんの死に顔を見られるのは僕だけ」という勘三郎さんの言葉を聞いて執念で撮った一枚。観客には見ることのできないこのショットは写真集『THE LAST SHOW』(小学館)に収録された。

旧歌舞伎座 閉場前の仁左衛門さんの楽屋を玉三郎さんが訪ねたときの貴重な2ショット。このとき、篠山さんは玉三郎さんの案内で、旧歌舞伎座の一部始終を巡って撮影。『和樂』’10年5月号から3か月連続で完全密着ドキュメントを掲載した。本誌で掲載しきれなかった数々の楽屋風景や舞台裏の様子などは、写真集『THE LAST SHOW』に収録。歌舞伎俳優の方々から強い信頼を得ている篠山さんだからこそ許された撮影だった。

劇場のどの場所からレンズをのぞいていたのか…、
巨匠だけに許された場所があったに違いない。

歌舞伎座さよなら公演の大詰めを迎えた’10年4月、歌舞伎座公演・第3部『助六由縁江戸桜』で、幕が閉まる瞬間の揚巻(坂東玉三郎)。前歌舞伎座の最後の出し物だった。

写真/篠山紀信 協力/松竹

追悼プレイバック特集は『和樂』本誌で!

2024年『和樂』4,5月号では、12ページにわたって、篠山紀信さんの歌舞伎写真を特集しています。名優たちの魂を、歴史的瞬間を、独自の視点で切り取った日本美の真髄をたっぷりご覧ください!
※電子版では「篠山紀信さんがとらえていた 日本の美!歌舞伎の真髄!」は掲載されません。
※現在オンラインストアで売り切れが続出しています。お近くの書店もぜひご利用くださいませ。


記憶に焼き付いた名作写真の数々。篠山紀信さん、ありがとうございました。

※電子版には特別付録「ドラえもん『鳥獣戯画』BIGトートバッグ」はつきません。
※電子版では、次の特集は掲載されません。
「篠山紀信さんがとらえていた 日本の美!歌舞伎の真髄!」
また、次の特集にマスキングされた画像が複数含まれます。
「〈第二特集〉 ドラえもんと学ぶ 日本美術超入門」
その他、一部マスキングしている写真、掲載されないページや、掲載順序が違うページなどがある場合がございます。
※電子版からは応募できない懸賞などがございます。

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新居 典子

東京都港区在住。2001年『和樂』創刊準備号より現在に至るまで、歌舞伎及び、日本の伝統芸能を主に担当してきた。プライベートでも、地方公演まで厭わず追っかけてしまうほど歌舞伎や能・狂言、文楽が大好き。
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