新居 典子の読み物

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芸能と文化
約400年間生き抜いてきた歌舞伎がコロナ禍で進化を遂げた!これが「図夢(Zoom)歌舞伎『忠臣蔵』」だ!!

コロナ禍の影響でライブ型のエンタテインメントは中止や延期の苦境に立たされ、その状況は今なお続いている。8月にはいよいよ歌舞伎座公演が4部制で始まろうとしている。が、ちょっと待って! その前に、絶対に観てほしい配信があるのだ。 これまで、歌舞伎はあらゆる手法を使いながら、400年間を強かに生き延びてきた。その時代時代で人気だった能や文楽や落語や、はたまたバレエまでをも取り入れながら、パトロンもなく国から援助を受けることもなく、苦境も乗り越えて生き延びてきた伝統芸能である。 その歌舞伎が、このコロナ禍においては、なんと”Zoom”を取りこんで「図夢歌舞伎(ずぅむかぶき)『忠 […]

芸能と文化
江戸・明治の人々は疫病にどう立ち向かったのか?芝居に見る先人たちの知恵 演劇評論家・犬丸治さん解説

新型コロナウイルスでことごとく劇場が閉鎖した今月、かつての民衆は、芝居を通してどのように疱瘡(天然痘)や、瘧(熱病・マラリヤ)など疫病を乗り越えてきたのか、知らなかったさまざまなエピソードを演劇評論家の犬丸治さんに教えていただきましょう。 医学が十全でなかった時代、まず民衆が縋ったのは、生き神として表徴した成田不動の申し子・市川團十郎だった。 文/犬丸治(演劇評論家) 御承知の通り、新型コロナウイルスの蔓延を防ぐべく、各劇場は二月末から軒並み休演、いまこの原稿を書いている段階でも終息の見込みが立っていません。その今だからこそ、芝居をめぐる江戸・明治の人々が疫病にどう立ち向かったかを見ることにし […]

芸能と文化
奇怪な古俗が冷凍保存されているのが、 歌舞伎と文楽の尽きせぬ面白さだ!演劇評論家・犬丸治さん解説

演劇評論家の犬丸治さんに歌舞伎の見どころをレクチャーしていただいて、より面白く、興味深く、歌舞伎が鑑賞してみましょう。今月は、歌舞伎座で上演中の十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂『菅原伝授手習鑑 加茂堤』について教えていただきます。 文/犬丸治(演劇評論家) ほとんど視力を失っていた、十三代目片岡仁左衛門の奇跡 「神韻縹渺」(しんいん・ひょうびょう)。 今月歌舞伎座で二十七回忌追善が催されている、十三代目片岡仁左衛門の「道明寺」の菅丞相(菅原道真)を評したことばです。そこはかとない、優れて深い趣き、というのでしょうか。十三代目は、昭和五十六年十一月国立劇場で二十年ぶりに「道明寺」を勤めました。 […]

芸能と文化
山種美術館の「上村松園と美人画の世界」展へ 「僕、ほんのりピンクの  耳たぶが好きなんです」【尾上右近の日本文化入門】

今注目の若手歌舞伎俳優・尾上右近さんことケンケンと山種美術館で開催中の「上村松園と美人画の世界」展に行ってきました。女形を演じることもある歌舞伎俳優にとって、上村松園の美人画はお手本のような存在です。ケンケンはどのような視点で松園の絵を見るのでしょう…。館長の山崎妙子さんが上村松園の絵に合わせた優しい緑の着物で迎えてくれ、会場を案内してくださいました。 上村松園「牡丹雪」昭和19(1944)年 絹本・彩色 山種美術館 館長:これは「牡丹雪」。雪の部分は胡粉(ごふん)というカキの貝殻からつくった白い粉で描いてます。盛り上がっていてポロッと落ちてしまいそうですが、松園は膠(にかわ)の分量など配合が […]

芸能と文化
海老蔵の名では最後の本興行!新橋演舞場公演から知る市川團十郎の「家の芸」とは?

演劇評論家の犬丸治さんに歌舞伎の見どころをレクチャーしていただいて、より面白く、興味深く、歌舞伎を鑑賞してみましょう。今月は、新橋演舞場で上演中の襲名間近の市川海老蔵丈の公演に注目しました。 文/犬丸治(演劇評論家) 新・團十郎として、肚芸という演技術に向き合うときは必ずくる。 新たな年は、市川海老蔵にとって「十三代目市川團十郎白猿」襲名の年でもあります。五月から三か月に亘って歌舞伎座で催される襲名興行は、歌舞伎界挙げての空前の盛儀で、五輪との相乗効果もあって歌舞伎ブームがいやますことでしょう。今月の新橋演舞場は、海老蔵の名での最後の本興行になります。 その夜の部の最後の演目が『雪月花三景・仲 […]

芸能と文化
人間国宝の歌舞伎俳優 片岡仁左衛門、坂東玉三郎、この最強の黄金コンビが演じる、男と女の恋模様『廓文章 吉田屋』

片岡仁左衛門さんと坂東玉三郎さんは、現在の歌舞伎界きっての黄金コンビ! 絵に描いたようないい男といい女…目にも美しく、長年共演してきた阿吽の呼吸で交わすセリフは絶妙な間で心地よく。共に人間国宝(重要無形文化財保持者)が演じる芝居は、歌舞伎ファンはもちろん、歌舞伎初心者にも是非おすすめしたい舞台です。 シネマ歌舞伎でみる、恋しや、伊左衛門! さて、この黄金コンビの名舞台が、1月23日(木)まで、全国の映画館でシネマ歌舞伎として上映されています。収録されているのは、平成21年4月歌舞伎座さよなら公演で上演された名舞台『廓文章 吉田屋』(くるわぶんしょう よしだや)。とはいえ、じつは筆者は歌舞伎の舞 […]

旅と食
玉三郎さま御用達!「SUSHI RESUTAURANT福鮨」の気になるメニューをご覧あれ!

東京・六本木交差点の近く、Hard Rock Cafeの裏手を一歩入った辺りに、創業大正6年、老舗名店の鮨店があります。粋な黒塀には「SUSHI RESUTAURANT福鮨」と欧文の看板を掲げ、まるで海外にでもいるかのようなエキゾチックな雰囲気を醸し出しています。国際都市・六本木という場所柄、外交官はじめ海外のお客様も多いそうです。また福鮨の近隣には東洋英和女学院小学部があることから、ランチタイムには子供の送り迎えで立ち寄るご婦人たちで賑わいます。そして、なんといっても注目すべきは…実はこの店は、実は女形歌舞伎俳優・坂東玉三郎さん御用達のお寿司屋さんなのです!  坂東玉三郎さん御推薦、「SUS […]

芸能と文化
作者近松半二が観客に仕掛けた数々の伏線と罠。盛綱陣屋は推理劇の醍醐味を味わえる!演劇評論家・犬丸治さん解説

演劇評論家の犬丸治さんに歌舞伎の見どころをレクチャーしていただくことで、より面白く歌舞伎を鑑賞してみましょう。今月は、国立劇場で上演中の「近江源氏先陣館」(「盛綱陣屋」)について教えていただきます。 文/犬丸治(演劇評論家) 「実は」を多用することで、その手法は頂点に達した。 国立劇場は、白鸚二十八年ぶりの「近江源氏先陣館」(「盛綱陣屋」)と、幸四郎の「蝙蝠の安さん」の二本建てです。方や重厚な時代物狂言、方やチャップリンを巧みに翻案した新歌舞伎を親子で手掛けるというのも、歌舞伎ならではの多様性でしょう。 とりわけ「盛綱陣屋」は、鎌倉時代の頼家(京方=豊臣秀頼)と時政(鎌倉方=徳川家康)に仮託し […]

芸能と文化
「皇室がまもり伝えた美 正倉院の世界」展に感化され、蘭奢待の香りを追いかけて銀座香箱へ!

若手歌舞伎俳優・尾上右近(ケンケン)が行く! 東京国立博物館で開催中の「皇室がまもり伝えた美 正倉院の世界」展で見た正倉院宝物『黄塾香(蘭奢待)おうじゅくこう(らんじゃたい)』。普段からお香が大好きなケンケンは、蘭奢待の香りを追い求めて、日本香堂にやってきました! 足利義政や織田信長など時の権力者たちが熱望した香木、蘭奢待。基原植物はジンチョウゲ科ジンコウ属の樹木。長さ156㎝の香木の沈香で、樹脂や精油が沈着しています。黄塾香の外面は黒褐色、内面は黄褐色、内部はほとんど空洞にもかかわらず、11.6kgもあります。 もともとは仏教儀礼で仏前を清める目的で東大寺に伝わりますが、その後、正倉院の宝庫 […]

芸能と文化
孤独なテロリストの翳、悪七兵衛景清とは? 演劇評論家・犬丸治さん解説

今月も、演劇評論家の犬丸治さんに歌舞伎の見どころをレクチャーしていただきましょう。2019年11月、国立劇場で上演中の『孤高勇士嬢景清(ここうのゆうしむすめかげきよ)』、中村吉右衛門丈が演じる景清像はいかに? 文/犬丸治(演劇評論家) 江戸の芝居町の賑わいを偲ばせる遺物を発掘! 平成二十年の二月から五月にかけてのことです。東京都中央区の教育委員会は、日本橋人形町三丁目で発掘調査を行いました。ここはかつて「葺屋町」と呼ばれ、中村座・森田(のち守田)座とともに「江戸三座」と称された市村座の西隣にあたります。その結果、江戸の芝居町の賑わいを偲ばせる数々の遺物が発掘されました。その展示会で、「萬吉」と […]

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