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Culture

2025.12.16

忘年会シーズン真っ只中!いつが起源か知っていますか?

年末に向けて催される宴会と言えば、「忘年会」ですね。日本独自の文化ですが、はてさて、いつから行われているのでしょう? そこで、頭の体操に、クイズにしてみました!!レッツ、トライ!

クイズ!忘年会が行われたのは、いつからでしょうか?

下の番号から選んでください。

1 鎌倉~室町
2 江戸
3 昭和

さて、答えは……。

1 の鎌倉~室町時代でした!!意外と歴史があるイベントだったのですね!!

室町時代の貴族の日記にも記録が!

元々は貴族や武士が年末に集まり、連歌や和歌を詠みながら1年の厄を祓い、新年を迎える文化的な行事だったようです。室町時代の皇族の日記に、年末の連歌会が「としわすれ」のようだと記されていることから、当時の庶民が、酒を飲んで乱舞するような行事をしていたのではないか? と言われています。

江戸時代になると、商売人や職人、町人の間で労をねぎらい、人間関係を築く宴会として定着。商家がお得意様や、従業員への慰労として宴会を設けることもあったようです。

夏目漱石の小説にも登場?

明治時代に入ると「忘年会」はすっかり定着したようで、夏目漱石の『吾輩は猫である』の中にも登場しています。昭和に入ると、企業を中心に一般化して規模や予算が拡大。「かくし芸」などの余興が定番となっていったようです。時代が流れて、令和の「忘年会」は、どうなのでしょうか? 気の合う人たちだけで、少人数でというのが多いかもしれませんね。

参考文献:『精選版 日本国語大辞典』小学館

アイキャッチ:『五ヶ国於岩亀楼酒盛之図』 落合芳幾画 東京都立図書館

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瓦谷登貴子

幼い頃より舞台芸術に親しみながら育つ。育児雑誌や外国人向け雑誌、古民家保存雑誌などに参加。能、狂言、文楽、歌舞伎、上方落語をこよなく愛す。ずっと浮世離れしていると言われ続けていて、多分一生直らないと諦めている。
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