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2019.12.11

あやとりで子どもの能力を伸ばす!歴史や嬉しい効果、初心者でも挑戦できる技を紹介

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みなさん、子どもの頃はどのような遊びをしていましたか?
テレビ、ゲーム、インターネットなどが発達した現代では、子どもたちの遊び方も変化してきているような気がします。
友だちと集まっても、ゲームをしたりYouTubeなどの動画を観たり。
もちろんそれはそれで楽しいですが、親としてはもっと違った遊びもしてほしい!
そう思い、子どもと一緒に楽しめる昔遊び・伝承遊びをするようになったのが、今から3年前です。
その中でも、とっても手軽にできて親子一緒に集中して遊べる「あやとり」をご紹介します!

「あやとり」ってどんな遊び?


小さい頃、あやとりをしたことがある方は多いかと思います。
女の子の遊びというイメージが強いかもしれないですが、幼稚園ではカリキュラムとしてあやとりを取り入れているところもあるほどメジャーな昔遊びです。
あやとりはどんな遊びか知っていても、その奥深いルーツや地域ごとの特徴などを知っている人は少ないのではないでしょうか。
まずは「あやとり」の世界について学びましょう!

実は万国共通の遊び

あやとりは日本の昔ながらの遊びとして親しまれてきましたが、実は世界中で遊ばれている万国共通の遊びなのです。
19世紀末の調査で世界各地にあやとり文化が見られ、1930~31年にはカナダの先住民から100種類以上の伝承あやとりを採集した記録もあるなど、日本だけでなく世界中で古くから遊ばれてきていることがわかっています。
そんなあやとりのルーツは残念ながら正確に判明していないのですが、「糸があればできる」という手軽さと、「糸を指に絡めてさまざまな形を作ることができる」という特徴から、各地で自然発生的に誕生したと考えられているのだとか。
コミュニケーションツールとしてだけでなく呪術的な要素としても使われていたそうです。

日本ではいつ頃から遊ばれていた?

日本でもいつ頃からあやとりが遊ばれていたのか、詳しいことは判明していません。
しかし、江戸時代にはあやとりをしている記録が残っています。
例えば、歌川広重の浮世絵「風流おさな遊び」ではあやとりで遊んでいる二人の女の子が描かれていますし、井原西鶴の「諸艶大鑑」には絲どりの記述があるのです。
つまり、日本でも江戸時代にはすでにあやとりが子どもたちの遊びとして定着していたのですね。

あやとりの嬉しい効果


実際にわが子たちがあやとりで遊ぶようになって、母として感じている効果がいくつかあります。
また、親子で一緒に遊んでいるアラサーの私も、あやとりでこんな効果を感じています。
先人たちは無意識のうちにこのような効果を感じていたからこそ、今日まであやとり文化が続いているのでしょうね。

手先の器用さが養われる

もともと手先が器用でなくても大丈夫!
指先を細かく使うあやとりは、やっているうちに自然と手先の器用さが養われます。

集中力が身につく

子どもは長時間集中しているのが苦手ですよね。
特に、就学前のお子さんは集中力が持続せず「うちの子は小学校に行ったらきちんと授業を受けられるのだろうか…」と不安になることも。
でも、集中してあやとりをする時間を作ることで集中力が次第に養われていきますよ。

記憶力が良くなる

あやとりは、少し糸の取り方を間違えただけで失敗してしまいます。
ひとつの技を完成させるためにはきちんとした順序を覚えないといけないので、記憶力がなければいけません。
年齢を重ねてどんどん記憶力が低下しているのを感じている私ですが、毎日あやとりをして脳を活性化させています。

達成感が生まれる

ひとつの技が初めて完成したときの達成感は、大人でも嬉しいものです。
何かを達成することの喜びを子どもに感じさせられるためのツールとして、あやとりは最適。

親子の触れ合いの時間が生まれる

あやとりは1人でも2人でも楽しめるところが魅力。
子どもと一緒にワーワー騒ぎながらあやとりを楽しむ時間は、とても楽しいものですよ。

あやとりの紐はどんなのがいいの?

あやとりの紐は100円ショップでも売っているのですが、我が家ではいつも紐を手作りしています。
毛糸1本を結ぶよりも強度があるし、指先も痛くなりにくいです。

あやとり紐の作り方

かぎ針を使う方法もありますが、私は指編みしています。
毛糸だけあればすぐに作れるし、テレビを見たり音楽を聴いたりしながら作れちゃいますよ。

まずは、毛糸を引っ張り出して輪っかにます。

長いほうをたぐりよせて

きゅっと締めて最初の目を作ります。

輪っかに指を入れて長いほうをたぐりよせてきゅっ。

これを繰り返して…ひたすら編んでいきます。

編んでいる最中、無心です。
写真を撮ってくれた主人に「早すぎてブレるから、もっとゆっくり!」なんて言われるほど。

ある程度の長さになったら最初と最後の糸を結んで輪っかにして出来上がりです。

簡単なので、子どもでもできますよ。

初心者にもおすすめ!技にチャレンジ!

あまり複雑でなく、初心者でも比較的簡単にできるあやとりの技をいくつかご紹介します。
ちなみに、あやとりをしているのは小学1年の長男と幼稚園年長の次男です。

基本の構え


両手の親指と小指に紐をかけた状態を「基本の構え」と呼びます。
ここから全ての技が始まります!

ぱんぱんほうき


とっても簡単なぱんぱんほうき。
幼稚園のカリキュラムでも、最初に教えてもらった技です。

おほしさま


ほうきよりは難しいのですが、出来上がりがとってもかわいくて子どもたちのお気に入り!
通常の紐の長さだと出来上がりが歪んでしまうので、二重にして始めるのがおすすめです。

【連続技】カメ→ゴム→飛行機→かぶと

上達してきたら連続技にチャレンジ!

カメの形から…

ゴムに変身!
ビヨンビヨンと伸び縮みするから「ゴム」というのだそうです。
もしかしたら、正式な技の名称は違うかもしれません。

そこから飛行機になり…

最後は兜(かぶと)!

ここまでできたら名人級ですね。

昔遊び「あやとり」で子どもの力を伸ばそう!

世界各国で発生し、日本でも江戸時代以前から遊ばれていたあやとり。
子どもの力を付けるのには最適なツールです。
さすが、昔から伝承されているだけありますね。
簡単だけど難しい。
そんなあやとりの世界を、お子さんと一緒に楽しんでみてくださいね。

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書いた人

東北で生まれ育ち、現在は東京在住。3児の母として、縁のある土地の郷土料理を食卓に出したり、日本の伝統的な遊びを子どもたちと一緒にしたりしています。着付けを習ったりアンティーク着物を集めたりする趣味がある一方で、相撲やプロレス観戦も大好き。ペットの犬1匹・猫2匹を溺愛しています。