展示物の宝物をイメージした宝物柄の薄橙色の着物で華麗に!




和樂:秋のお出かけにぴったりな淡いオレンジ、薄橙の訪問着がお似合いの石井さん。着こなしについて、こだわりはどんなところでしょう?
石井:今回の「正倉院 THE SHOW―感じる。いま、ここにある奇跡―」は、希少な宝物が主役だと思いまして、宝づくしでコーディネイト 。まず、着物は薄橙にところどころぼかしが入って、小さな宝物を散らしたデザイン。
そして、帯も幾何学模様に金糸銀糸のあしらいで、おめでたいイメージ。ピンク、水色、紫、緑のパステルカラーの模様が入ったものを選びました。実はこの帯は模様や色味など、私が一からオーダーしたオリジナルなのです。こんな淡い着物はもちろん、濃い色味の着物にも映えるし、フォーマル感もあって、汎用性の高い一本です。

和樂:小物のコーディネートはいかがでしょう?
石井:全体に淡い色合いなので、小物は主張しすぎないこと。帯揚げは淡いピンク×白で優しげに、帯締めは着物の色より少し濃いオレンジ系で引き締めています。
バッグは「ガブリエラ ハースト」のブラウンをセレクト。ワンハンドルでフォーマル感があり、ハンドルの持ち方で表情が変わる秀逸なデザイン。見た目より収納力があって、洋服にも着物にも活躍させています。
和樂:特別感のある今回の展示にマッチしたエレガントな装いです!
メイクはシルキーマットで上品に仕上げ、リップのツヤをポイントに

和樂:淡いオレンジ、薄橙色の着物に合う秋のメイクについてお伺いできますか?
石井:美術館で照明も抑えられていますので、上品でシックな仕上がりを目指しました。肌は「ディオールスキン フォーエヴァー ヌード マット フィルター 01」で、なめらかなシルキーマットに整えて、チークは「スック ブラーリング カラー ブラッシュ 07」をふんわりと。
アイシャドウはスキントーンが美しい「コスメデコルテ スキンシャドウ デザイニング パレット 06」で自然な陰影をつけています。実はこの06の左下の淡いオレンジ味のある色を目の下にも入れて、チークと自然になじませるのがコツ。
全体にツヤを抑えているので、リップはツヤっとふっくらさせてメイクのポイントに。まずリップ美容液の「シャネル サブリマージュ レクストレ ユイル レーヴル」でなめらかさとツヤを仕込んでから、「ラ・ボーテ ルイ・ヴィトン LV ルージュ 203」を。絶妙なピンク味がエレガントです。
驚きと感動の連続。さまざまな体験が楽しめる新しい展示の魅力


聖武天皇が国を治めるための心得を記した屏風(レプリカ)。常に居室に置かれていたそう。
和樂:今回のアートは、正倉院の宝物の再現模造やレプリカという少しイレギュラーな展示。美保さんにとって今回の体験はいかがでしたか?
石井:もう、驚きと感動の連続でした。まず、1階の巨大スクリーン映像が本当にすごかったです。高度な最先端のデジタル映像のおかげかと思いますが、色も形も美しくて涙が出そうでした。実際に正倉院宝物を目の前にしたかのような体感もすばらしい。
和樂:特にお気に入りは?
石井:展示の仕方がそうだと思いますが、まさに聖武天皇と光明皇后の愛が詰まった宝箱だと感じたことです。すべての展示で、おふたりの愛やお人柄を感じました。
和樂:再現模造だからこそ、宝物の仕組みも解明されていますね。
石井:とても1300年前のものとは思えない、超絶技巧の数々が表現されているのも貴重です。


和樂:この素晴らしさは後世に繋いでいきたいですね。
石井:世界にも類を見ない、こんなに貴重な宝物は私たちの世代が受け継いでいかなくては、と責任を感じます。現代アーティストとのコラボレーション作品も意識の継承という意味でも、素敵な試みだと思います。
本当に贅沢な時間でした。美のシャワーを浴びたような感覚で、心躍る体験。気分も高揚して美肌にも繋がりそう。
ひとつのショーとして楽しめる特別な展示。みなさんも「正倉院 THE SHOW―感じる。いま、ここにある奇跡―」に出掛けてみてはいかがでしょう。
ーー石井さんが感動した正倉院の宝物の数々。和樂12/1月号(11/1)の「正倉院」特集では、さらに詳しくその秘密を追究しています。「正倉院 THE SHOW」を見る前に、見た後に、お楽しみください。
展覧会概要
「正倉院 THE SHOW―感じる。いま、ここにある奇跡―」
2025年11月9日(日)まで
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園 1-2
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:※会期中無
休)
展示お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式ウェブサイト:https://shosoin-the-show.jp/tokyo/

