エレガントに、モダンに〝引き算〟を施し、大胆な変容を遂げた不朽のアイコン
「セルペンティ エテルナ」
へビ年である2025年、「ブルガリ」を象徴するアイコンである「セルペンティ」から3つの新作が登場し、華麗なる進化を果たしました!
まずひとつ目は、1948年にこのコレクションが誕生して以来最も大胆な変貌を遂げ、不世出のフォルムを纏った「セルペンティ エテルナ」。美しい流線型のラインを描くその佇まいからは、確かにしなやかなヘビが想起されますが、そこには目もうろこも、それ以外の装飾もありません。
いわば“生みの親”である、ブルガリ ウォッチ プロダクト クリエイション エグゼクティブ ディレクターのファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏はこう語ります。
「デコラティブな要素をできるだけ抑え、真に現代的でありながら、時代を超えた表現となるデザインを目ざしたい──そんな思いが、今回の『セルペンティ エテルナ』のクリエイションに繫がりました」
その言葉どおり、ケースからシームレスに続くブレスレットをはじめ、文字盤のデザインも極めてシンプル。しかし、「セルペンティ」のDNAを確実に捉えつつ、よりモダンなムードを漂わせています。
“永遠の再生”のシンボルであるヘビのごとく生まれ変わり、新たな魅力を宿したアイコンは、イタリアンハイジュエラーとしての「ブルガリ」の豊潤なクリエイティビティを改めて印象づけました。
ブルガリを象徴するタイムピース「セルペンティ」から、3つの新作が、華やかに登場!
「セルペンティ セドゥットーリ」
ふたつ目は、新開発の自動巻きムーブメントを搭載した「セルペンティ セドゥットーリ」。
ヘビのうろこを思わせるヘキサゴナル(六角形)パターンのリンクが連なるブレスレットを伴い、2019年に登場したこのコレクションは、これまでクオーツムーブメント搭載モデルのみの展開でした。しかし、女性たちの機械式時計への意識が高まっている昨今、ムーブメントを自社で一貫生産できる「マニュファクチュール」でもある「ブルガリ」は、今回、小型自動巻きムーブメントを一から開発。これは時計の真価をムーブメントに見出す女性たちへ捧げるオマージュにほかなりません。
今回、さまざまな素材を用い、全7モデルという豊富なバリエーションで登場した「セルペンティ セドゥットーリ」。特に涼感溢れるステンレススチールモデルは、端正な雰囲気を携え、成熟した大人の女性の日常にスタイリッシュに寄り添います。
セレブリティに愛されたグラマラスな美しさと本格機械式時計の奇跡の出合い
「セルペンティ トゥボガス」
新開発の小型自動巻きムーブメント搭載モデルとして、「セルペンティ セドゥットーリ」と同時に誕生した「セルペンティ トゥボガス」。
スネークヘッドをモチーフにした唯一無二のフォルムのケースと、ガス管をモチーフにした「トゥボガス」ブレスレットという、メゾンが誇る最もアイコニックなシンボルふたつを融合させたクリエイションは、独創的な官能美を湛(たた)え、ローマンハイジュエラーの真髄を漂わせます。
その歴史をひもとくと、1948年に誕生したオリジナルモデルに用いられていたのも「トゥボガス」ブレスレットで、エリザベス・テイラーをはじめ数々のセレブリティから愛されてきました。
今回、自動巻きムーブメントを搭載することによって、“ジュエリーウォッチ”と“本格機械式時計”というふたつのアイデンティティを宿した不朽のアイコンは、また新たな名品伝説を紡ぎ出します。
お問い合わせ ブルガリ・ジャパン【0120-030-142】
撮影/池田 敦(CASK)
※文中のPGはピンクゴールド、SSはステンレススチールを表します。
※本記事は『和樂(2025年8・9月号)』の転載です。