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2024.09.13

ローマンハイジュエラーの矜持を宿す、新ハイエンドコレクション。ブルガリ「エテルナ」の秘密

「ブルガリ」が創業140周年を記念して発表したハイエンドコレクション「エテルナ」。そのクリエイションは、実に華やかで多彩! 壮麗な作品のひとつひとつに「ブルガリ」の歴史とスタイルが息づき、それが新たな解釈のもとで進化を遂げています。

創造的再生を重ねる永遠の「ブルガリ スタイル」

「ブルガリ」が今年5月、ローマで発表したハイエンドコレクション「エテルナ(ラテン語で「永遠」の意)」は、その象徴ともいえる「セルペンティ エテルナ」ネックレスを筆頭に、ブランド史上最も創造的で大胆、そして貴重なコレクションだといわれています。使用されている宝石もさることながら、アトリエの職人たちは伝統の宝飾技巧と先端技術を駆使し、想像を絶する時間を費やして作品の制作に挑みました。

そうして完成した作品には、「ブルガリ」140年の歴史を彩ってきたシンボルやデザインコードがちりばめられています。それらは時代のスピリットを今に伝えながらも、現代的な解釈を加えられ、モダンかつ軽やかに昇華。
さらに、長い歳月をかけて世界各地からローマのアトリエに集められたたぐい希なジェムストーンが、作品に比類なき価値を与えています。その貴重な宝石を、大胆にカットしていることも本コレクションの特徴のひとつ。なかには原石からカットされたものも存在するほど、今回は宝石のカットが重要だったのです。

記念すべき年、「ブルガリ」は自らの歴史とクリエイションの〝創造的再生〟を試みました。それを成功させたことで、永遠の「ブルガリ スタイル」さえも、さらなる進化を遂げていくことになるのでしょう。

宝石のモザイクを思わせる蓮の花のネックレス

カボションカットの宝石を敷き詰めたネックレスは、「再生」を意味する蓮の花がモチーフ。まず、しなやかなゴールド台をつくって石を留める「タッペティーノ(カーペット)」技法を用いて制作された。1960年代の「ビブ(よだれかけ)」ネックレスを彷彿させるが、デザイン、技術ともに格段の進化を遂げている。「ブルガリ ロータス カボション」ネックレス[ルベライト計72.37ct×アメシスト計69.45ct×ターコイズ計106.06ct×エメラルド計6.59ct×ダイヤモンド計18.05ct×PG]参考商品(ブルガリ ジャパン)

これまでにないほど壮麗な、洗練を極めた「モネーテ」

1960年代、ソートワール(ロングネックレス)として登場し、今も高い人気を誇る「モネーテ」。それが、こんなにも壮麗な姿に…。ブロンズ製の古代コインは、ローマ皇帝ティベリウスの治世(西暦14~37年に鋳造されたもの。初代皇帝アウグストゥスの横顔が刻まれている。大粒のエメラルドビーズのネックレスが二重に連なり、みずみずしい光彩が希少なコインを彩る。「モネーテ エテルナ アウグストゥス エメラルド」ネックレス[エメラルド計630.57ct×ダイヤモンド計40.69ct×ブロンズコイン×YG]参考商品(ブルガリ ジャパン)

革新的な技術が生み出す躍動感に満ちたセルペンティ

古代ローマの彫像からインスピレーションを得た、体をくねらせるセルペンティ(蛇)がモチーフ。接合部の精巧なつくりが、しなやかさと躍動感を生み出す。体の曲線に合わせてセットされたオニキスのインレイが、グラフィックなデザインを際立たせる。1940年代、リストウォッチとして登場したセルペンティが、今やこんなにも複雑な動きを意匠化するに至った。「セルペンティ チゼルド」ネックレス[ルベライト計271.94ct(センター77.78ct)×アメシスト計38.77ct×ダイヤモンド計96.40ct×オニキス×WG]参考商品(ブルガリ ジャパン)

軽やかな色彩と動き、しなやかさこそ時代の潮流

1960年代から′80年代にかけて「ブルガリ スタイル」の重要な要素となった〝大胆な色彩のコンビネーション〟は、色そのものが軽やかに変化。サファイアは伝説のコーンフラワーブルー(矢車菊の青)を思わせ、透明感にあふれたエメラルドとモダンな調和を生み出す。また、精緻な細工と接合部のつくりによって、しなやかさも随一の仕上がりに。「サファイア ブロケード」ネックレス[サファイア計72.92ct×エメラルド計11.79ct×ダイヤモンド計71.84ct×PT]参考商品・同イヤリング[サファイア計5.88ct×エメラルド計1.62ct×ダイヤモンド計6.84ct×PT]参考商品(ブルガリ ジャパン)

職人たちに課せられたしなやかさとフィット感の終わりなき探求

「ハイジュエリーこそ手の中に収まってしまうほど、しなやかにつくることが重要なのです」
それは、今から10年ほど前に聞いたハイジュエリーアトリエの責任者の言葉。秘密は接合部にあると、そのときすでに語っていたことが思い出されます。アトリエの職人たちは先端機器も用いて、技術を向上させてきました。それでも、さらにその精度を高めることが求められているのです。

左/宝石をセットする前の、「サファイア ブロケード」ネックレス。ゴールドの土台づくりは、ひとつパーツを繫いでは動きを確認していく。 右/「セルペンティ チゼルド」ネックレスを制作する職人の手元。パーツとパーツを繫ぐ接合部の調整は、特に入念に行われた。©BVLGARI

お問い合わせ先/ブルガリ ジャパン 0120・030・142

画像提供/ブルガリ 画像編集/宇佐美政郁(CASK)

※文中のPTはプラチナ、WGはホワイトゴールド、YGはイエローゴールド、PGはピンクゴールド、ctはカラットを表します。
※価格表記はすべて税込み価格です
※本記事は『和樂』2024年10,11月号別冊付録の転載です
※価格は2024年9月1日時点のものです

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福田 詞子(英国宝石学協会 FGA)

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