ロレックスのはじまり
時は20世紀初頭。創立者のハンス・ウイルスドルフは、当時は宝飾品とみなされていた腕時計に着目します。当時の課題であった精度、強度、扱いやすさにおいて革新的な発明をもたらしたことで、ロレックスの歴史が動き始めました。
ロレックスの卓越性に秘められた、“8つのクオリティ”とは?
ここからは、創立当初のウイルスドルフのビジョンが今なお息づく、ロレックスの“8つの基本的なクオリティ”に迫ります。
精度
ウイルスドルフが最も重要視していたのが、正確な時刻計測を叶える「クロノメーター精度」。
1910年、スイス歩度公認検定局からクロノメータ精度の証明書を取得した世界初の腕時計となって以来、今日では、ロレックスの全てのムーブメント(内部機構)がスイス公認クロノメーター検査協会の認定を受けています。
さらにロレックス独自のコントロールテストをパスした時計を「高精度クロノメーター」と認定。この認定により、日差-2〜+2秒と極めて優れた精度が保証されるのだそう。
防水性能
ロレックスの革新性を示す防水・防塵性は、製造環境全体の空調・湿度のコントロール、時計の密閉性を担保するための手作業の技術、組み立て工程、保管方法など、時計製造における独自の文化の賜物。
オイスターケースを備えたロレックス ウォッチは、ダイアル上に防水性能の保証を示していますが、実際の検査段階ではより高い圧力にさらされています。この安全マージンは水深100m(330フィート)までの防水性能を備えるモデルで最大10%で、ダイバーズウォッチでは、25%の安全マージンが加味されているというのだから驚き!
自律性
自律性もまた、ロレックス ウォッチを特徴づけるクオリティのひとつ。1931年にロレックスによって発明された自動巻機構は、当時の時計製造においてまさに革命! ユーザーの手の動きが腕時計のムーブメントの動力源となったのは、これが初めてのこと。現在では腕から外した状態で、約72時間もの自律性が保たれるのだとか。
堅牢性
ロレックスでは日常の衝撃はもちろん、例外的な衝撃の想定も欠かしません。
4.5トンの圧力をかける装置、20の異なるポジションから時計を落とす装置、容赦なく時計を叩きつける装置などにより、極限的な負荷を再現し、あらゆるシチュエーションでパフォーマンスを発揮できるかが確認されているのだそう。
シンプリシティ
“最大限のシンプルさ”への追求こそがロレックスの哲学であり、性能や信頼性の向上、製造方法の最適化の源。
極めて高い精度を体現した「コスモグラフ デイトナ」のムーブメントや「スカイドゥエラー」の直感的な操作性など、他の追随を許さない独自のデザインにも、この哲学が息づいています。
クラフトマンシップ
ロレックスにおいて美しさとは、“熟練した技術の成果”。デザイナーや研磨技術者、宝石を扱うジェムセッターなど、それぞれの熟練した専門性が洗練された美しさを生み出し、細部にまでその美学が息づいています。
快適性
考え抜かれた人間工学をベースにデザインされるブレスレットとクラスプは、快適な装着感を司る存在。この製造には、先進技術とクラフトマンシップの双方がふんだんに活かされています。
1930年代にデザインされたオイスターブレスレットは今なお進化を遂げ、優れた専門性のシンボルとなっています。
耐久性
創立から今に至るまで、マニファクチュールの哲学と製造工程の核である耐久性。過酷な環境を再現する検査以外にも、なんと試作モデルを何年間も装着することで長期的な性能を確認する“究極のテスト”が存在します。ロレックスは、この極めて長期のテストを行う唯一のメーカーとして知られています。
堅実な取り組み、そして美学の積み重ねが実現するクオリティこそ、ロレックスの卓越性そのもの。これからも私たちの目を楽しませ、新鮮な驚きを与え続けてくれることでしょう。